【ストレートネック】デスクワークによる首・肩こり、背中の痛みにお悩みの方へ
2024年11月12日
はじめに
長時間のデスクワークによる肩こりや背中の痛み、腰痛に悩まされている方は少なくありません。
今回ご紹介するのは、30代女性の患者様で、1週間前にデスクワーク中に背中に電気が走るような痛みを感じ、整形外科で「ストレートネック」と診断され、治療を受けるも痛みが改善せず、医師から当整骨院を紹介され、お越しになりました。
そこで今回の記事では、その施術内容と経過、そして同じ症状でお悩みの方に向けた改善ポイントについてお話します。
来院時の症状と日常生活でのお悩み
患者様は、主に次のような症状で悩まれていました:
- 首や肩こり、背中や腰の痛み
- デスクワーク中に感じる背中の「電気が走る」ような痛み
- 整形外科でストレートネックと診断されたが、改善策が分からない
患者様は、日常生活や仕事中の痛みが改善されず、マッサージを受けることで少しでも軽減できないかと思い、サモーナスポーツ整骨院にお越しになりました。
お身体の状態とストレートネックに対する評価
姿勢評価
- フォワードヘッド:頭部が前に出ている状態で、デスクワークなどの長時間の座位姿勢によって、首や肩に大きな負担がかかっていると考えられます。
- 反り腰:腰椎の過度な前弯が見られ、骨盤が前傾することで腰痛を引き起こしやすい状態。骨盤の歪みや胸椎、そして胸椎の周囲に付着している筋肉にも負担をかけている可能性があります。
理学検査
- 特に神経学的な問題(ジャクソンテスト、スパーリングテスト、ケンプテスト、SLR、トーマステスト、フェアーテスト)は見られませんでしたが、首の屈曲と伸展時に痛みがあることが確認されました。
- また、体幹右側屈時に痛みがあり、これは筋肉のアンバランスや姿勢のゆがみによる影響が大きいと考えられました。
筋力評価(MMT)
- 腸腰筋の筋力がやや弱く、中殿筋はやや強い:筋肉のアンバランスが骨盤の不安定さや腰痛の原因となっている可能性がありました。筋肉は基本的に骨から骨に付着しているため、筋力や関節の柔軟性に左右差があることで、骨格の歪みを引き起こす可能性があります。
施術内容
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骨盤矯正
骨盤お歪みに対して骨盤矯正を実施しました。骨盤が安定することで、体幹のバランスが改善し、腰部への負担が軽減されるように骨盤矯正を行いました。 -
ハイボルト治療
高周波の電流を用いることで、神経の興奮を鎮め、筋肉の緊張を緩和します。今回は背中に痛みが広がっているとのことだったので、頚椎から分岐している神経や胸椎周囲の筋肉に対してハイボルト治療を実施しました。ハイボルト治療後は、来院時に感じていた痛みが5割減少しました。 -
マッサージ
肩や首、肩甲骨周囲、腰部の筋肉の緊張に対してマッサージを実施。マッサージにより血行を促進することで、痛みの原因である筋肉の硬さを緩和させました。マッサージを実施後、首や肩のコリが消失するのと同時に背中に広がる痛みもほぼ消失しました。慢性的に感じていた腰痛もだいぶ楽になったと嬉しいお言葉をいただけました。 -
骨盤コントロールエクササイズ
骨盤矯正やマッサージによって整えた状態を維持するために、骨盤を正しく動かすエクササイズをアドバイスしました。骨盤のコントロールと同時に体幹筋群を活性化する方法もアドバイスしました。日常的に行うことで正しい骨盤のポジションを獲得することができ、日常生活によって歪んだ身体をリセットすることができます。
セルフケアのアドバイス
ご自宅や職場でも行えるセルフケアの方法として、以下のようなストレッチや姿勢改善のアドバイスをさせていただきました:
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座位での胸椎セルフモビライゼーション(胸椎の可動域の改善)
座った状態で胸椎(背中)の前後へのストレッチを行うことで、柔軟性を向上させ、長時間の座位姿勢で固まりやすい背中の緊張を和らげます。具体的の方法としては、胸椎を椅子の背もたれの角に当て、背骨の曲げ伸ばしを行います。 -
肩甲骨ストレッチ
座位で肩甲骨を動かすエクササイズを行い、肩回りの柔軟性を保ちます。これにより、首や肩のコリが軽減され、上半身の動きがスムーズになります。 -
骨盤中間位の意識&座位での骨盤コントロール
骨盤を安定させるために、椅子に座った際に骨盤をまっすぐ立てる「骨盤中間位」を意識します。また、30分に1回、体に疲れを感じる前に、骨盤を前後、左右など様々な方向に動かし、骨盤周囲に付着する筋肉の柔軟性を保ちます。 -
椅子の高さ調整とこまめな休憩
デスクワークの際には椅子の高さを調整し、20〜30分おきに身体を動かすことで、筋肉の凝り固まりを防ぎます。
経過
初回の施術で、ハイボルトによる痛みの半減とマッサージによるさらなる改善が見られました。今後は、骨盤後傾トレーニングなどインナーマッスルの強化を進めることで、姿勢の根本的な改善と痛みの再発防止を目指していきます。
ストレートネックでお悩みの方へ
長時間同じ姿勢でのデスクワークは、ストレートネックになるリスクが高くなるだけでなく、すでにストレートネックになってしまっている場合の症状を悪化させます。こまめに立ち上がったり、ストレッチを行いながらデスクワークを行うことで、ストレートネックや腰痛の予防、改善にも効果が期待できます。
さらに、施術により体の状態をリセットし、痛みや違和感の少ない状態に整え、その後、日常的にストレッチやエクササイズを行うことでいい状態が維持しやすくなります。
慢性的にストレートネックでお悩みの方や腰痛でお困りの方は、江東区大島駅、住吉駅にあるサモーナスポーツ整骨院にお気軽にご相談ください。
ポイント1:正しい姿勢の意識
姿勢改善は、一度の矯正や施術による改善だけでなく、日常的なストレッチやエクササイズ、正しい姿勢を維持する意識が大切です。正しい姿勢の保持や筋肉のアンバランスを改善することで、体全体の負担を軽減し、長期的に健康的な身体を維持することができます。
違和感や痛みの少ない状態を維持することで、仕事の集中力が上がり効率よく作業を進められるようなります。
ポイント2:こまめな休憩
デスクワーク中に少しの時間でも身体を動かすことで、血流が良くなり、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。肩や首、背中の痛みを予防するために、定期的なストレッチや姿勢のリセットを取り入れてみましょう。
ポイント3:筋力のバランス調整
インナーマッスル(体幹の深層筋)を鍛えることで、骨盤や背骨が正しい位置に保たれやすくなります。これにより、長時間のデスクワークでも痛みが生じにくい身体を目指すことができます。
執筆者:江東区大島サモーナスポーツ整骨院 院長 山田祐樹
江東区大島のサモーナスポーツ整骨院院長の山田です!江東区大島、住吉のサモーナスポーツ整骨院では、痛みのある局所的な問題だけでなく、全身のバランスを整え、局所にかかる負担を軽減するアプローチから、怪我をしない身体作り、スポーツパフォーマンスアップまで包括的にサポートさせていただく事ができます。
江東区大島、住吉エリアの地域の健康増進に貢献させていただきます!!
当スポーツ整骨院の強みであるスポーツ整体で、お身体のお悩みを根本改善させていただければ幸いです。皆様の健康に全力で貢献させていただきます。
江東区大島サモーナスポーツ整骨院
院長 山田祐樹(整骨院勤務 8年以上)
保有国家資格:
柔道整復師(https://www.zaijusei.com/index.html)
鍼灸師(https://www.harikyu.or.jp/)