肘部管症候群(痺れ)


- 肘の内側から小指・薬指にかけてしびれる
- 肘を曲げていると手がピリピリする
- ペットボトルのフタが開けにくくなった
- ボタンがかけにくくなった
- 箸が使いづらくなった
「最近、肘の内側から小指・薬指にかけてしびれる…」
「長く肘を曲げていると手がピリピリする」
「握力が落ちて、ペットボトルのフタが開けにくくなった」
このような症状を感じていませんか?
それは**肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)**と呼ばれる、肘の神経が圧迫されて起こる疾患かもしれません。
江東区・大島駅・住吉駅周辺でも、デスクワークや家事、スポーツ(野球・テニス・ゴルフなど)で肘を酷使する方に多く見られます。特に40〜60代の方や、長時間のパソコン作業をする方に増えています。
肘の内側には「尺骨神経(しゃっこつしんけい)」という神経が通っており、この神経が肘の内側のトンネル(肘部管)で圧迫・摩擦されることで、手のしびれや筋力低下が起こります。
放置すると、手の筋肉がやせ細り、ボタンを留める・字を書くなどの日常動作にも支障をきたすことがあります。
しかし、早期に適切な評価と施術を行えば、症状の進行を防ぎ、改善が十分に見込める症状です。
当スポーツ整骨院では、整形外科と提携しながら、肘部管症候群に対して安全かつ効果的な施術を行っています。
「しびれ=仕方ないこと」と思わず、まずは原因を明確にしていきましょう。
肘部管症候群の原因とメカニズム
肘部管症候群は、肘の内側を通る「尺骨神経」が慢性的に圧迫・牽引されることで発症します。
この尺骨神経は、肩から手先まで伸びる長い神経の一部で、特に肘の内側では「肘部管(ちゅうぶかん)」という骨と靭帯に囲まれた狭いトンネルを通過しています。
この部分での圧迫が、しびれや筋力低下の主な原因となります。
主な原因
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肘の曲げ伸ばしの繰り返し
長時間のデスクワークやスポーツ(野球・テニス・ゴルフなど)で肘を何度も曲げ伸ばしすると、神経が摩擦を受けやすくなります。 -
肘をつく・圧迫する習慣
机に肘をついて作業する、肘を枕にして寝るなどの習慣も、肘部管への圧力を高めます。 -
外傷や変形
骨折や脱臼、変形性肘関節症などで肘の構造が変わると、神経の通り道が狭くなります。 -
加齢や筋肉の緊張
年齢とともに軟部組織が硬くなったり、前腕の筋肉が緊張し続けることでも、神経への負担が増します。
圧迫による神経障害の進行
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初期:小指・薬指のしびれや違和感
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中期:手の動かしにくさ、握力低下
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進行期:小指側の筋肉が萎縮し、「かぎ爪変形(クローハンド)」のような手の形になることも
このように、肘の構造的ストレスが神経に影響を及ぼすため、単にマッサージや湿布では改善しにくいのが特徴です。
当スポーツ整骨院では、筋肉・骨格・神経のバランスを総合的に評価し、どの部位で圧迫が起きているのかを見極めます。必要に応じて、提携整形外科でレントゲンやMRIを依頼し、骨や関節の変形を確認した上で安全な施術を行います。
― 肘部管症候群の主な症状と特徴 ―
肘部管症候群の症状は、初期では「軽いしびれ」から始まり、徐々に手の機能低下へと進行していきます。
「しびれが少しあるだけだから大丈夫」と放置してしまうと、神経障害が進んで回復に時間がかかることもあります。
ここでは、江東区・大島駅・住吉駅周辺の患者さまからも多く見られる、典型的な症状を紹介します。
主な症状
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小指・薬指のしびれや感覚異常
特に肘を曲げている時間が長いと、指先や手のひらの小指側にピリピリとしたしびれが出やすくなります。夜間や朝起きたときに症状が強くなるケースもあります。 -
手の動かしにくさ・握力低下
コップを持つ、ペットボトルを開ける、ボタンを留めるといった動作で力が入りにくくなります。日常の小さな動作にストレスを感じるようになる方も多いです。 -
手の筋肉のやせ(筋萎縮)
進行すると、手のひらの小指側や親指の付け根の筋肉が細くなり、見た目にも変化が現れます。特に「かぎ爪変形(クローハンド)」がみられることもあります。 -
肘の内側の痛み・違和感
肘の内側を押すと痛みを感じる、または腕を曲げ伸ばしすると違和感が出ることもあります。
症状が出やすい動作や状況
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長時間のパソコン作業・スマホ操作
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机や肘掛けに肘をつく姿勢
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野球・テニス・ゴルフなど肘を繰り返し使う動作
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うつ伏せで腕を曲げて寝る姿勢
症状は軽度でも、神経への圧迫が続くと回復に時間がかかるため、早期の評価と施術が重要です。
当スポーツ整骨院では、整形外科と連携しながら、症状の進行度を正確に把握し、最適な施術計画を立てていきます。
― サモーナスポーツ整骨院での検査・チェック方法 ―
肘部管症候群の改善には、まず「どこで神経が圧迫されているか」「どの程度障害が進行しているか」を正確に把握することが欠かせません。
当スポーツ整骨院では、整形外科と連携しながら安全で再現性の高い評価を行い、施術の方向性を明確にしています。
1. 問診・動作分析
初回は丁寧な問診から始めます。
・いつからしびれが出ているか
・どんな動作で悪化するか
・過去に肘をケガしたことがあるか
などを詳しく伺い、生活習慣や動作パターンから原因を推測します。
その後、肘や手首・肩の動きをチェックし、神経の動き(スライド)に制限がないか、姿勢や筋バランスの崩れが関係していないかを確認します。
2. 触診・神経テスト
肘の内側(尺骨神経が通る溝)を触診し、圧痛や腫れ、神経の滑走不良を確認します。
代表的なテストには次のようなものがあります:
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Tinel(チネル)徴候:肘部を軽く叩いたときに小指や薬指にしびれが走るかを確認
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肘屈曲テスト:肘を曲げ続けたときにしびれが出るかを確認
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握力測定:左右差をチェックし、神経障害の程度を推定
これらの検査により、神経への圧迫部位と重症度を特定していきます。
3. 整形外科との連携による画像検査
症状の進行が見られる場合や、骨変形・腫瘤などの可能性がある場合には、提携している整形外科でレントゲンやMRI検査を行います。
画像検査により、
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骨の変形や関節の狭窄
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神経周囲の腫瘤(ガングリオンなど)
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他の神経疾患との鑑別
を明確にでき、安全で効果的な施術方針を立てることが可能です。
4. 評価結果に基づく施術プラン作成
検査結果をもとに、神経の圧迫原因(姿勢・筋緊張・関節の動きなど)を分析し、
・炎症の鎮静
・筋バランスの回復
・神経の滑走改善
を目的とした施術プランをオーダーメイドで作成します。
江東区・大島駅・住吉駅周辺で肘のしびれや力の入りにくさに悩む方は、まずは一度、当スポーツ整骨院での専門的なチェックを受けてみてください。正確な評価が、早期改善への第一歩です。
― サモーナスポーツ整骨院での肘部管症候群の施術方法 ―
肘部管症候群の改善には、「神経への圧迫を取り除くこと」と「再び圧迫が起こらない身体づくり」の両立が大切です。
当スポーツ整骨院では、痛みを和らげながら神経の通り道を整える施術を行い、整形外科との連携により安全性を確保しています。
1. ハイボルト治療(高周波電気刺激)
急性のしびれや痛みが強い場合は、まずハイボルト療法で炎症と神経の興奮を鎮めます。
深部の筋肉・神経にピンポイントで刺激を与えることで、
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炎症の軽減
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神経圧迫部位の特定
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筋肉の緊張緩和
を同時に行うことができます。検査的な意味もあり、原因部位を明確にするのに非常に有効です。
2. 手技療法(筋膜リリース・神経モビライゼーション)
肘や前腕の筋肉の緊張が神経圧迫の一因となるため、手技によって筋膜・神経の滑走を改善します。
特に「尺側手根屈筋」「上腕三頭筋内側頭」「前腕屈筋群」など、神経が通過するポイントを重点的に調整します。
また、「神経モビライゼーション(神経滑走法)」を用いて、神経がスムーズに動くように促します。
3. 運動療法・トレーニング指導
再発防止のためには、姿勢改善と筋バランスの回復が欠かせません。
肩甲骨や体幹の安定性を高めるエクササイズや、前腕のストレッチ・神経スライド運動を指導し、肘への負担を減らします。
日常生活での「肘の使い方」や「正しい姿勢」も具体的にアドバイスします。
4. 整形外科との連携治療
症状が進行し、筋萎縮や変形が強い場合は、提携整形外科での専門的な評価や手術的加療が必要となる場合もあります。
その際も当スポーツ整骨院が経過フォローとリハビリサポートを行い、術後の回復を支援します。
施術の目的
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神経への圧迫を軽減し、しびれ・痛みを改善
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肘・手首・肩の連動を整え、再発を防止
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日常動作(握る・書く・持つ)の快適さを取り戻す
江東区・大島駅・住吉駅エリアで肘部管症候群にお悩みの方は、整形外科との連携による安心の施術体制を整えた当スポーツ整骨院にご相談ください。早期に対処することで、症状の進行を止め、再発しにくい身体へ導きます。
― 肘部管症候群を放置するリスク ―
肘部管症候群は、「しびれがあるだけ」と軽視して放置してしまう方が多い疾患です。
しかし、神経が長期間圧迫され続けると、神経線維そのものが損傷し、回復が難しくなることがあります。
放置による悪化のステップ
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初期(軽度)
小指・薬指のしびれや違和感。肘を曲げると一時的にピリピリするが、休むと治まる。 -
中期(進行)
しびれが常に出るようになり、握力が低下。細かい作業(ボタンを留める・字を書くなど)が難しくなる。 -
後期(重度)
小指側の筋肉がやせ、手の形が変化(かぎ爪変形)。神経が変性を起こすと、手術をしても完全な回復が難しくなることがあります。
放置による二次的な問題
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手首や肩に負担がかかり、他の関節痛や腱炎を引き起こす
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握力低下により、物を落としやすくなる・家事や仕事に支障が出る
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しびれが続くことで、睡眠の質の低下やストレス増加につながる
早期対処の重要性
神経は「血流が途絶えると回復が遅い」組織のひとつです。
そのため、痛みやしびれが軽い段階で対処することで、手術を避け、自然回復を促すことが可能です。
当スポーツ整骨院では、整形外科と連携しながら適切な施術とリハビリを行う体制を整えています。
しびれを放置せず、早めに原因を見極めることが、後遺症を防ぐ最も効果的な方法です。
― 肘部管症候群を再発させないために ―
肘部管症候群は、施術によって症状が改善しても、日常生活での肘の使い方や姿勢を見直さないと再発することがあります。
ここでは、江東区・大島駅・住吉駅周辺の方にもご自宅で実践しやすい予防・セルフケア方法を紹介します。
1. 肘を曲げすぎない・圧迫しない姿勢を意識
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長時間、肘を90度以上曲げたままにしない
→ デスクワーク時は、**肘を軽く開いて自然な角度(100〜120度程度)**に保ちましょう。 -
机や肘掛けに肘を強く当てない
→ クッションを使ったり、肘を浮かせる工夫を。 -
寝るときは腕をまっすぐに伸ばす姿勢を意識。うつ伏せ寝や腕枕は避けましょう。
2. 前腕ストレッチ(1日2〜3回目安)
神経や筋肉の柔軟性を保つことで、圧迫を防ぎます。
〈前腕屈筋ストレッチ〉
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手のひらを上にして腕を前に伸ばす。
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反対の手で指先を軽く後方へ引く。
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前腕の内側が伸びる感覚で15〜20秒キープ。
〈神経スライド運動〉(神経モビライゼーション)
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手を前に伸ばし、手のひらを外に向ける。
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肘を伸ばしたまま、手首を上下にゆっくり動かす。
→ 神経の動きを促し、しびれの予防につながります。
3. 姿勢改善・肩周囲の筋力トレーニング
肘部管症候群は肘だけの問題ではなく、肩や背中の姿勢バランスの崩れが関与している場合も多いです。
デスクワーク中は次の点を意識しましょう。
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背もたれにもたれず、骨盤を立てて座る
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肩甲骨を軽く寄せ、胸を開く
-
30〜60分に一度は立ち上がって軽く腕を回す
当スポーツ整骨院では、これらの姿勢改善や肩甲骨の安定化トレーニングも個別に指導しています。
4. 早めの相談が最大の予防
違和感や軽いしびれの段階で相談すれば、神経へのダメージを最小限に抑えられます。
当スポーツ整骨院では、肘部管症候群の早期発見と再発予防プログラムを実施しており、整形外科と連携した定期チェックも可能です。
無理なストレッチやマッサージは逆効果になることもあります。「これって肘部管症候群かも?」と感じた時点で、早めに専門家にご相談ください。
― 肘部管症候群に関する疑問にお答えします ―
「肘のしびれ」や「握力低下」に悩む方から多く寄せられる質問をまとめました。初めて整骨院に来院される方でも安心できるよう、専門的な内容をやさしく解説します。
Q1. しびれがありますが、マッサージしても大丈夫ですか?
A. 自己流のマッサージは避けましょう。
肘部管症候群のしびれは「神経の圧迫」が原因のため、強い刺激を加えると悪化することがあります。
当スポーツ整骨院では、神経や筋肉の状態を正確に評価し、安全にアプローチする施術を行います。
Q2. しびれと腱鞘炎の違いはありますか?
A. はい、原因が異なります。
腱鞘炎は「腱と腱鞘の摩擦」による炎症ですが、肘部管症候群は「神経の圧迫」で起こる症状です。
しびれの部位(小指・薬指側)や、肘を曲げたときの悪化が特徴で、神経系の症状がある場合は肘部管症候群の可能性が高くなります。
Q3. どのくらいの期間で良くなりますか?
A. 軽症であれば数週間、慢性化している場合は2〜3か月が目安です。
神経の回復は筋肉よりも時間がかかるため、早めの施術開始が回復を早める鍵となります。生活習慣の改善やセルフケアを併用することで、より早く再発を防げます。
Q4. 手のしびれが夜に強くなります。なぜですか?
A. 肘を曲げて寝ていることが多いためです。
睡眠中に腕を曲げていると、肘部管で神経が圧迫されやすくなります。腕を伸ばして寝る、枕の高さを調整するなどの工夫で夜間のしびれを軽減できます。
Q5. スポーツ中も施術を受けながら続けられますか?
A. 症状の程度によりますが、軽度なら可能です。
当スポーツ整骨院では、競技を中断せずに回復を目指すための調整プランを提案しています。必要に応じて、提携整形外科での精密検査も行い、安全性を確保します。
Q6. 手術を勧められました。整骨院で改善できる可能性はありますか?
A. 中等度までの症状であれば、保存療法で改善するケースも多いです。
ただし、筋萎縮や変形が強い場合は手術が必要になることもあります。当スポーツ整骨院では、整形外科と連携しながら手術前後のリハビリ・再発予防サポートを行っています。
Q7. どんな人に多い症状ですか?
A. 長時間のデスクワークやスポーツ愛好者に多く見られます。
特に、
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肘をついて作業する方
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スマホやパソコンを長時間使う方
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野球・テニス・ゴルフなど肘を酷使する方
上記のような方は発症リスクが高くなります。姿勢や肘の使い方を意識することで予防が可能です。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









