スポーツにおける捻挫


- 足を捻って痛くて歩けない
- 立っているだけで痛みがある
- 早くスポーツに復帰したい
- 痛みをかばって、腰や肩が痛くなった
- スポーツに復帰できるか後遺症が心配
スポーツ中の捻挫は「よくあるケガ」で終わらせていいのか?
正しい理解と対応が、競技復帰と将来のパフォーマンスを左右します。
スポーツに打ち込む学生や選手にとって、「捻挫」は身近なケガのひとつです。実際に、部活動やクラブチームでは、足首や膝、手首などの関節をひねるアクシデントは日常的に発生しています。
しかし、「少し痛いけど動けるから大丈夫」「冷やしておけば治る」と軽視してしまうことで、後々大きな問題につながるケースも少なくありません。
特に成長期の学生アスリートや、競技を継続していきたい社会人選手にとって、捻挫の正しい理解・初期対応・再発予防の知識は、今後の競技人生に直結する重要な要素です。
また、現場に立つ指導者や保護者の方々にとっても、「どのような症状で受診すべきか」「復帰の目安は?」「再発させないサポートとは?」といった視点が求められます。
このページでは、サモーナスポーツ整骨院(江東区大島・住吉)がこれまで対応してきた多くのスポーツ現場の症例をもとに、以下のポイントを詳しく解説します。
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捻挫のメカニズムと、よく起こる部位・原因
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ケガ直後の見極めと、セルフチェックの方法
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スポーツ別に見られる特徴的な捻挫パターン
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当整骨院での施術・サポート体制
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保護者・指導者が知っておきたい対処のポイント
軽いと思っていた捻挫が、将来の競技パフォーマンスに影響を与えないように、今できる最善のケアと判断が、選手自身の未来を守ります。
スポーツにおける捻挫とは?
「よくあるケガ」の正体を正しく知ることが、将来のプレーを守る第一歩
「捻挫(ねんざ)」とは、関節に強い力が加わった際に、その周囲の靭帯や関節包、腱などの軟部組織が損傷するケガのことを指します。
骨折や脱臼のように明確な変形はないものの、関節の可動範囲を超えるひねりやねじれが生じることで、組織が伸ばされたり、部分的に切れてしまう状態です。
スポーツで起こる捻挫の特徴
スポーツでは、ジャンプ・着地・急な方向転換・相手との接触・転倒など、瞬間的に関節に強い負荷がかかる動作が繰り返されるため、捻挫のリスクが非常に高いです。
たとえば、バスケットボールやバレーボールではジャンプの着地時、サッカーではボールを蹴る際の切り返しやスライディング、テニスではストップ&スタートの繰り返しが原因で足首を捻るケースがよく見られます。
また、柔道やラグビーなどの接触競技では、相手の体重が関節に加わることで、膝や足首、手首などに過度な負担がかかり、捻挫を引き起こしやすくなります。
起こりやすい部位
捻挫が発生しやすい部位は、足首(足関節)を中心に、膝関節・手首・指関節など、動きの多い関節や、瞬発的なストレスが集中しやすい関節です。
特に足首の捻挫は、スポーツ全般で最も多く見られ、サポーターやテーピングを巻いている選手も多いのが現状です。
ただし「固定すればOK」というわけではなく、その背景にある筋力や柔軟性、フォームの問題を見逃すと、何度も再発するリスクが高くなります。
捻挫の重症度とは?
捻挫には「軽い」「重い」といった印象がありますが、医学的には、靭帯の損傷の程度によって以下のように分類されます。
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軽度(1度):靭帯が伸びているだけの状態。腫れや痛みは比較的軽いが、油断すると再発しやすい。
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中度(2度):靭帯が部分的に断裂している状態。腫れや内出血があり、動作にも支障が出る。
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重度(3度):靭帯が完全に切れている状態。関節が不安定になり、スポーツ活動の中断や手術が必要になることもある。
一見すると大したことのないように見える捻挫でも、適切な評価を受けずに放置すると、後遺症や慢性化につながる危険性があるため注意が必要です。
「ただの捻挫」で終わらせないために
学生やスポーツ愛好家の中には、「捻挫は慣れている」「テーピングしておけばなんとかなる」と、軽視してしまう方も少なくありません。
しかし、捻挫はれっきとした関節の損傷=外傷であり、適切な初期対応と段階的なリハビリがなければ、痛みが慢性化したり、何度も繰り返す状態に陥るリスクがあります。
また、1度の捻挫をきっかけに、フォームの崩れや左右のバランスの悪化を引き起こし、別の部位のケガへと連鎖するケースも多く見られます。
捻挫が起こる原因と背景
一度のケガに潜む「繰り返しのリスク」を見逃さないために
スポーツにおける捻挫は、たまたま足を滑らせた、運悪く相手と接触した——そういった「偶発的な出来事」に見えるかもしれません。
しかし実際には、捻挫が起きる背景には、その人の身体の使い方や準備不足、運動のクセ、疲労の蓄積など、さまざまな“見えない要因”が関係しています。
以下では、捻挫が発生しやすくなる主な原因について、スポーツ現場の視点から詳しく解説していきます。
1. 瞬発的な動作や接触プレーによる過負荷
多くのスポーツでは、ジャンプ・着地・ダッシュ・方向転換・急停止といった関節に強いストレスがかかる動作が繰り返されます。
これに加え、相手との接触や不意の衝突がある競技では、**関節が想定外の方向へ無理に捻じられる力(外力)**がかかりやすく、靭帯損傷=捻挫の発生リスクが高まります。
特に多いのが以下のような場面です:
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ジャンプ後の着地で足を外側にひねる(足首の外側靭帯損傷)
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ドリブル中に相手と接触して膝が内側に入る(内側側副靭帯損傷)
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転倒時に手をついて手首をひねる(手関節捻挫)
2. 柔軟性や可動域の不足
捻挫は「可動域の限界を超えた動き」が引き金になるため、本来必要な柔軟性や関節の可動性が不足していると、それだけでケガのリスクが高まります。
特に注意したいのが以下のような部位です:
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足関節:足首の背屈(しゃがみ動作など)の柔軟性が低い
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股関節:動作全体の安定性を担うが、可動性が不足している
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脊柱・骨盤:姿勢の崩れやすさが足元の動きに影響
これらの部位が硬い状態でプレーを続けていると、本来分散されるべき負荷が特定の関節(多くは足首や膝)に集中してしまい、捻挫を引き起こしやすくなります。
3. 筋力・バランス感覚のアンバランス
スポーツのパフォーマンスを支えているのは、「筋力」だけではありません。関節の安定には、インナーマッスル(深層筋)や、バランス感覚=固有受容感覚が大きく関わっています。
これらが十分に働いていないと、以下のような問題が起こります:
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地面や相手の動きに対する反応が遅れ、関節を守れない
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片足動作や着地でふらつきやすくなる
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靴やグラウンドなどの環境に適応できず、不意な動きに弱くなる
特に、疲労が蓄積している状態ではこれらの機能が低下しやすく、捻挫の発生率が一気に高まります。
4. フォームの崩れ・身体の使い方のクセ
繰り返す捻挫の背景には、無意識の身体の使い方=運動パターンのクセが潜んでいることも多くあります。
たとえば、
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着地の際に常に片足に体重が偏っている
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膝が内側に入りやすい(ニーイン)
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つま先が外を向いて着地している
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骨盤が前傾しすぎている(腰を反らせて走るクセ)
このようなフォームの崩れは、一度のケガで終わらず、**何度も同じ場所に負担をかけ続ける「再発スパイラル」**の原因となります。
5. 急な練習量の増加やケア不足
シーズン初期や合宿、試合前など、急激に練習量が増えるタイミングでは、筋肉や関節が疲労して回復が追いつかず、ケガをしやすくなります。
また、ウォーミングアップやクールダウン、ストレッチなどの基本的なセルフケアを怠ると、筋肉の柔軟性や関節の安定性が低下し、捻挫の誘発因子になります。
正しい評価と再発予防が最重要
このように、捻挫は「その場の出来事」ではなく、日々の身体の使い方、筋力、柔軟性、習慣、疲労管理すべての結果として起きているといえます。
当スポーツ整骨院では、ケガの状態を評価するだけでなく、「なぜ捻挫が起きたのか」「再発させないためには何をすべきか」までを重視したサポートを行っています。
捻挫をしたら整骨院?整形外科?
迷ったときに知っておきたい正しい受診先の選び方
捻挫をしたとき、多くの方が迷うのが「整骨院に行くべきか?整形外科に行くべきか?」という判断です。
特に、学生の保護者やスポーツ現場の指導者から、**「まずどこに連れていけばいいのか分からない」**という声をよく耳にします。
この章では、それぞれの特徴と役割を整理しながら、当スポーツ整骨院の対応方針と、整形外科との連携体制についてもご紹介します。
整形外科の役割|レントゲン・MRI検査と診断の確定
整形外科は、医師による診断と画像検査(レントゲン・MRIなど)を行う医療機関です。
以下のような状況では、まず整形外科での受診を検討すべきです。
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骨折や脱臼の疑いがある(強い腫れ・変形・激痛がある)
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スポーツ保険や診断書が必要な場合
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手術や投薬などの医療的な処置が必要なケース
ただし、整形外科は**「診断と処方」が中心になるため、慢性的な筋バランスの調整やスポーツ復帰に向けたリハビリは受けられない**ことも多く、診断後のリハビリやパフォーマンス改善は別の施設で行う必要があります。
整骨院の役割|早期回復と機能回復・再発予防までサポート
一方、整骨院では、骨格のバランス調整・筋緊張の緩和・リハビリ・トレーニング指導など、ケガの後の機能改善や再発防止までを一貫して対応できます。
当スポーツ整骨院では特に、スポーツ障害や成長期のケガに特化したプログラムを提供しており、以下のような方に適しています:
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痛みや腫れがあるが、骨折はなさそうな場合
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捻挫を繰り返している
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病院では「安静」と言われたが、早く競技に戻りたい
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再発を防ぐためにフォームや身体の使い方を見直したい
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医療機関と連携したサポートを受けたい
当院では、初期評価で骨折や重度損傷の疑いがある場合には、連携している整形外科をご紹介し、画像診断を優先します。
そのうえで、整形外科の診断を踏まえて、リハビリやトレーニング指導を整骨院で並行して行うという流れも可能です。
当スポーツ整骨院の強み|整形外科とのスムーズな連携体制
サモーナスポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、地域の整形外科と連携体制を構築しており、必要な検査や医師の診断をスムーズにご案内できます。
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初期評価で骨折・重度損傷が疑われる場合は、即日整形外科をご紹介
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整形外科での診断結果をもとに、当院での施術・リハビリを安全に進行
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担当スタッフが連携医師と情報共有を行い、無駄のない回復プロセスを構築
これにより、「どこに行けばいいか分からない」「たらい回しになりたくない」といった不安を解消し、受傷直後から復帰までを安心してお任せいただける環境を整えています。
迷ったら、まずはご相談ください
もし、受傷した直後で判断に迷う場合は、当スポーツ整骨院にまずご相談ください。適切な評価と判断を行い、必要であれば速やかに整形外科をご紹介し、最も適切な回復プランを一緒に考えていきます。
捻挫の主な症状とセルフチェック方法
見逃さないために。自分でできる判断のポイント
捻挫を起こした直後、どこまでが「自然に治るレベル」で、どこからが「医療機関の受診が必要な状態」なのか、迷う方も多いのではないでしょうか?
ここでは、捻挫によって現れやすい主な症状と、自分でできる簡単なチェック方法をご紹介します。
受傷直後の対応に役立てていただき、必要なときにすぐ専門家へ相談する判断材料としてご活用ください。
主な捻挫の症状
捻挫の程度(軽度〜重度)により、現れる症状にも差がありますが、次のような症状が典型的です:
■ 痛み(運動時・圧痛)
関節を動かしたとき、または押さえたときに痛みが生じます。
特に靭帯の損傷部位に一致して痛みがあるのが特徴です。
■ 腫れ(腫脹)
受傷後すぐ、または数時間以内に腫れてくることが多く、内出血や関節の炎症反応による腫脹が見られます。靴が履きにくくなる、関節が太く見えるなどの変化が目安になります。
■ 内出血(皮下出血)
数時間〜1日後に皮膚の色が紫〜青色に変化することがあります。これは、靭帯損傷により血管が破れているサインで、中度以上の損傷を示す可能性があります。
■ 可動域の制限・不安定感
関節が腫れて動かしにくくなるほか、「グラグラする」「力が入りにくい」など、関節の安定性が低下している感覚を持つこともあります。
自分でできる簡単なチェック方法
以下のポイントをチェックすることで、整形外科や整骨院を受診すべきかの判断に役立ちます。
「歩けるか」をチェック(足首・膝の場合)
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痛みをかばわずに4歩以上歩けない → 中等度以上の捻挫または骨折の可能性(*怖くて歩けなければ重症度が高い可能性が大きい)
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歩けるが違和感が強い → 関節の不安定性が残っている状態
「押して痛い場所が一点に集中しているか」
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骨の端などを押して激痛 → 骨折の疑いが強く、整形外科の受診が必要
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関節周囲の靭帯に一致した圧痛 → 捻挫の可能性大(整骨院での施術対象)
「内出血・腫れの広がり」
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皮膚が青紫に変色している
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腫れが関節を超えて広がっている
このような症状は、靭帯が部分的または完全に損傷しているサインです。
「関節の安定性」
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立ったときにぐらつく
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関節が“抜ける”ような感じがする
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力が入らず不安定感がある
このような場合、関節の支持機構(靭帯や筋肉)が機能していない状態で、早期のサポートが必要です。
軽症でも放置はNG。正しい判断が回復を左右します
「痛みはそこまで強くないから大丈夫」と思っていても、軽度の捻挫を繰り返すことで関節が不安定になり、慢性的な損傷へ進行するケースもあります。
特に、学生アスリートでは「ケガをかばってフォームが崩れる → 別の部位も故障する」という悪循環も起こりやすくなります。
少しでも不安があれば、早めにご相談ください
腫れや痛みの程度にかかわらず、動きに違和感がある・踏ん張れない・いつもと違う感覚があると感じたら、専門機関での評価をおすすめします。
当スポーツ整骨院では、痛みの評価だけでなく、再発のリスクや身体の使い方まで含めたチェックを行い、必要に応じて整形外科への紹介もスムーズに対応いたします。
スポーツ別によくある捻挫の特徴
競技特性を理解して、予防と再発防止につなげる
捻挫とひと口にいっても、その発生メカニズムやリスク部位は、競技によって大きく異なります。
ここでは、当スポーツ整骨院に来院されることの多い競技を中心に、それぞれの捻挫の特徴や注意点を解説します。
バスケットボール|ジャンプ着地による足首の捻挫
バスケットボールはジャンプとストップ&ダッシュの連続に加え、プレー中に足元が相手と重なることも多いため、足関節の外側靭帯損傷(足首の捻挫)が非常に多い競技です。
特に多いのは、リバウンド後の着地で他選手の足に乗ってしまい、**足首が内側に大きくひねられるパターン(内反捻挫)**です。
【注意点】
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一度ひねった側の足で再発しやすい
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固有感覚(バランス感覚)トレーニングが不十分だと繰り返す
サッカー|切り返し動作での足首・膝の捻挫
サッカーは芝の摩擦とストップ動作が多く、急激な方向転換や相手との接触によって足関節・膝関節の捻挫が発生します。
足首の場合は外側靭帯、膝の場合は内側側副靭帯の損傷が多く、ひどいケースでは前十字靭帯の合併損傷も起こります。
【注意点】
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天候やグラウンド状況(雨・ぬかるみ)がケガのリスクを高める
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体幹や股関節の柔軟性・安定性もケガの予防に直結
バレーボール|ブロックやスパイク後の着地トラブル
バレーボールもジャンプ競技で、特にブロック時やスパイク後の着地で足首をひねるケースが頻発します。
相手選手との位置が近いため、**「相手の足に乗ってしまってひねる」**という接触型の捻挫が多いのが特徴です。
【注意点】
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繰り返すと可動域制限や足底の不安定感が残る
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インソールや着地フォームの見直しも必要
テニス・バドミントン|ストップ&スタート動作による足首・手首の負担
テニスやバドミントンでは、前後左右に素早く動くための足首の動きが非常に重要です。
シャトルやボールを追いかける際、足元が流れて足首を捻るケースや、転倒時に手をついて手首を痛めることもよく見られます。
【注意点】
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コートサーフェス(硬い床)との摩擦が足首に負担をかける
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肘や肩との連動性も見直しが必要
ラグビー・柔道|接触による膝や足首の高負荷
これらのコンタクトスポーツでは、タックルや組み手の動作で膝や足首を無理に捻られる場面が頻発します。
靭帯損傷だけでなく、骨の損傷や関節脱臼を伴うケースもあり、正確な評価が特に重要です。
【注意点】
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ケガの重症化・長期離脱のリスクが高い
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体幹の安定性や姿勢制御が予防のカギになる
陸上競技(短距離・跳躍系)|足関節の繰り返し負担
短距離や跳躍競技では、地面を強く蹴る・着地する動作が足関節に集中します。
足首の過使用により、靭帯が緩みやすくなり、慢性的な不安定性につながることもあります。
【注意点】
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繰り返しの微細損傷が後の大きなケガにつながる
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柔軟性・筋力の維持とフォーム改善が重要
競技特性に合わせたケアが必要です
このように、競技ごとに起きやすい捻挫の種類やリスク部位は異なります。「ただ冷やして終わり」ではなく、それぞれのスポーツ特性に合った施術・リハビリ・フォーム改善が必要です。
当スポーツ整骨院では、競技別の動作特性を理解した上での施術とパフォーマンスサポートを行っています。
「また同じケガをしたくない」「安心してプレーに戻りたい」という方は、ぜひご相談ください。
当スポーツ整骨院での施術とサポート体制
ケガを治すだけで終わらせない。競技復帰と再発防止までを一貫して支援
サモーナスポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、捻挫に対して単に「痛みを取る」だけではなく、再発予防と競技パフォーマンスの回復までを視野に入れた施術とリハビリテーションを行っています。
私たちは、スポーツ現場で多くのケガを見てきた経験から、**「一度の捻挫が選手生命に影響することもある」**という現実を常に意識しています。
だからこそ、身体の状態に合わせた多角的なアプローチと、段階的な競技復帰サポートを大切にしています。
初期評価|ケガの状態・リスク・原因を的確に把握
施術の第一歩は、「なぜ捻挫が起きたのか?」を評価することです。
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損傷部位の特定(外側靭帯・内側靭帯・関節の安定性)
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腫れや可動域の状態、圧痛の有無
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姿勢・歩行・体重のかけ方など身体の使い方の癖
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必要に応じて整形外科へ紹介・画像検査を依頼
ケガの表面的な処置だけでなく、体の使い方やフォーム・関節の可動域まで含めてチェックし、再発予防に必要な課題を洗い出します。
症状に応じた多角的な施術メニュー
サモーナスポーツ整骨院では、以下の施術を状態に応じて組み合わせながら、早期回復・再発予防・パフォーマンス回復を目指します。
▸ ハイボルト治療
神経や筋膜へ直接アプローチする高電圧施術。
急性期の炎症・痛みの緩和、神経の活性化に効果的。
▸ 骨盤矯正・骨格矯正
足首や膝の負担は、骨盤や脊柱の歪みとも深く関係しています。
体全体のバランスを整えることで、局所の負荷を減らし再発リスクを低下させます。
▸ スポーツマッサージ
筋肉の過度な緊張を緩め、血流・可動性を改善。
疲労の蓄積をリセットし、回復力を引き出します。
▸ コンプレッションストレッチ
関節の可動域を広げ、硬くなった筋膜や関節周囲組織を柔らかく保つ手技療法。
フォーム修正にも有効です。
▸ 筋膜リリース
筋膜や腱・靭帯の癒着を改善し、組織の滑走性と運動効率を回復します。
▸ リハビリ・運動療法
体幹・股関節・足関節など、捻挫に関与する関節・筋の連動を再構築するエクササイズを段階的に実施。
▸ パフォーマンスアップトレーニング
「ケガ前よりも動ける体」を目指し、競技復帰・大会前調整までサポート。
柔軟性・バランス・瞬発力・安定性を強化します。
個別プログラムの作成と段階的復帰サポート
捻挫の回復には、“今どのフェーズにいるか”を見極めながら、段階的な介入をすることが非常に重要です。
当スポーツ整骨院では、以下のような流れでサポートを行っています:
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炎症・痛みのコントロール(受傷直後)
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関節の可動性・筋出力の回復(急性期以降)
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動作再学習とフォーム修正(中期)
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競技復帰プログラム(終末期)
必要に応じて、保護者や指導者への経過共有・自宅でできるエクササイズ指導も行い、選手を取り巻く環境ごとサポートします。
ケガをきっかけに「強くなる」施術を目指して
私たちが大切にしているのは、単なる「ケガの対処」ではなく、その先の「再発しない体づくり」まで責任を持って行うことです。
一度の捻挫を通じて、選手自身が自分の身体の癖や弱点に気づき、より安全かつ効率的にパフォーマンスを発揮できる状態に成長する。そのためのパートナーでありたいと考えています。
捻挫を放置した場合のリスクと再発の連鎖
「そのうち治る」では済まされない、慢性化とパフォーマンス低下の危険
捻挫は、一見すると「時間が経てば自然に治る軽いケガ」と思われがちです。しかし、痛みが引いた=治ったと判断して安静期間を取らずにスポーツを再開すると、再発や機能不全を繰り返す“慢性捻挫”状態に陥ることも少なくありません。
とくに学生や若いアスリートの場合、競技復帰を焦るあまり、必要な回復期間を経ずに練習を再開してしまうことが多いのが現実です。
再発のリスクが高まるメカニズム
靭帯は一度損傷すると、完全に元の強度を取り戻すまでに時間がかかります。
痛みが一時的に引いても、靭帯の弛みや関節の不安定性が残っている状態で運動を続けると、再度ひねる・崩す・負担をかけることになり、結果として再発を招いてしまいます。
さらに、靭帯を支える筋肉や神経の働きも落ちたままになっているため、
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踏ん張りが効かない
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バランスが取りにくい
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着地が不安定になる
といったパフォーマンス低下やフォームの崩れも生じやすくなります。
捻挫の慢性化が引き起こす「二次障害」
捻挫を繰り返すと、関節が常に不安定な状態に陥り、以下のような二次的なトラブルに発展する可能性があります:
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足関節不安定症(CAI)
→ 足首がぐらつく、踏ん張れない、脱力感が続く状態 -
骨や軟骨の損傷(骨挫傷・関節内損傷)
→ 捻挫時に一緒に骨や関節面に微細な損傷が起こり、痛みが長期化 -
腱・筋膜の癒着や柔軟性の低下
→ 関節の動きが制限され、動作全体のバランスが崩れる -
他の部位の負担増加
→ 足首の不安定性をかばって、膝・股関節・腰への負担が増加 -
スポーツパフォーマンスの低下
→ 怪我をかばうフォームが身につき、スピード・キレ・ジャンプ力などに影響
これらの問題は、日常生活にも影響を及ぼすことがあるため、たとえ一時的な痛みが治まったとしても、早期の評価とケアが重要になります。
「治ったつもり」が長期離脱の原因になることも
軽症だと思っていた捻挫が、適切に治療されないまま競技を続けた結果、「再発を繰り返す」「回復が長引く」「慢性的な違和感が抜けない」といった状況に陥り、長期的に競技から離脱することになるケースもあります。
特に重要なのは、痛みが消えた=完治ではないという意識を持つこと。
本当の意味での回復には、
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関節の安定性
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筋力・柔軟性の回復
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バランス機能の正常化
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再発リスクへの対策
といった総合的なコンディショニングが必要です。
早期の評価・適切な施術が将来のケガを防ぎます
サモーナスポーツ整骨院では、捻挫に対して**「今ある痛みを取る」だけでなく、「ケガを繰り返さない身体づくり」まで見据えた施術とサポート**を提供しています。
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ケガの評価(損傷の重症度・再発リスク)
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痛みや炎症への即時対応
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回復に応じた段階的なトレーニング・リハビリ
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パフォーマンス復帰後のアフターサポート
こうした多面的なアプローチによって、その場しのぎではない「本当に治す」ための回復支援を行っています。
捻挫についてよくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)
Q1. 軽い捻挫でも整骨院に行く必要がありますか?
はい。軽度でも捻挫は靭帯や関節に損傷がある状態です。
放置すると再発を繰り返したり、パフォーマンスの低下につながるため、早めの評価・処置が重要です。
当スポーツ整骨院では、回復を早めるための施術と予防指導を早期から行います。
Q2. 骨折との違いは自分で判断できますか?
非常に判断が難しいです。
捻挫と骨折は症状が似ており、腫れ・内出血・歩行困難などは両方に見られます。
当スポーツ整骨院では、圧痛部位・腫れの範囲・荷重テストなどをもとに初期評価を実施し、必要に応じて整形外科をご紹介します。
Q3. どのくらいで運動に復帰できますか?
回復期間は症状の程度によって異なります。
軽度であれば1〜2週間、中度以上の場合は3週間以上を目安に段階的な復帰が必要です。
当スポーツ整骨院では、炎症期→可動域回復→安定性強化→競技復帰という流れで進め、安全なスポーツ復帰をサポートします。
Q4. 同じ捻挫を何度も繰り返しています。原因は何ですか?
多くの場合、靭帯の修復不足・関節の不安定性・体の使い方のクセが関係しています。
当スポーツ整骨院では、原因を細かく分析し、身体全体のバランス調整・筋力再教育・フォーム改善まで行うことで、再発を防ぎます。
Q5. 整骨院と整形外科、どちらに行けばよいですか?
まずは当スポーツ整骨院にご相談ください。整形外科との連携により、骨折や重度損傷が疑われる場合は速やかにご紹介いたします。
診断後のリハビリやパフォーマンス向上は、当スポーツ整骨院で継続的にサポート可能です。
Q6. テーピングやサポーターは有効ですか?
はい、正しく使えば有効です。
当スポーツ整骨院では、関節の安定性・競技別の動作特性に合わせたテーピングやサポート器具の使い方指導も行っています。
ただし、根本的な解決には筋力や柔軟性の改善、フォーム修正が必要です。
Q7. 成長期の子どもが捻挫をした場合、注意すべきことはありますか?
成長期は、**骨や関節が未成熟で、靭帯より骨が損傷する「剥離骨折」**なども起こりやすいため注意が必要です。
自己判断せず、早期に評価と治療を受けることが将来のスポーツキャリアを守る鍵になります。当スポーツ整骨院では、成長期に適したリハビリと身体づくりの指導も行っています。
Q8. 捻挫のリハビリにはどんなことをしますか?
リハビリでは、以下のような内容を段階的に実施します:
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関節の可動域回復と柔軟性向上
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足首・膝・股関節などの安定性トレーニング
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バランス訓練や反応速度向上エクササイズ
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再発を防ぐフォーム修正と体幹強化
症状が改善しても「再発しない身体の土台作り」までを目指すのが、当スポーツ整骨院のリハビリ方針です。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









