ドケルバン症候群(狭窄性腱鞘炎)


- 親指の付け根から手首にかけて痛みが出る
- 手首の親指側に腫れや熱感がある
- 親指を動かしたり、物を握ると強い痛みが走る
- 朝起きた時や、家事・育児・パソコン操作の後に悪化する
- スマートフォンを長時間持っていると痛みが増す
ドケルバン症候群(De Quervain’s disease)は、**手首の親指側に痛みや腫れが出る「狭窄性腱鞘炎」**の一種です。特に、スマートフォンの操作や赤ちゃんの抱っこ、長時間のパソコン作業など、手首を酷使する動作が続くと発症しやすくなります。
手首には「短母指伸筋腱」と「長母指外転筋腱」という2本の腱があり、親指を動かす重要な役割を担っています。これらの腱は「腱鞘(けんしょう)」というトンネル状の膜を通っており、滑らかに動くことで親指を自由に動かせます。
しかし、繰り返しの動作や炎症によってこの腱鞘が狭くなると、腱がこすれて炎症を起こし、痛みや腫れが出る――これがドケルバン症候群の仕組みです。
代表的な特徴としては次のような点が挙げられます。
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親指の付け根から手首にかけて痛みが出る
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手首の親指側に腫れや熱感がある
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親指を動かしたり、物を握ると強い痛みが走る
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朝起きた時や、家事・育児・パソコン操作の後に悪化する
特に女性に多く見られる疾患で、出産後のママや中高年の女性、スマホを長時間使用する人に発症しやすい傾向があります。
江東区・大島・住吉エリアでも、子育てやデスクワークによってこの症状を訴える方が増えています。
サモーナスポーツ整骨院では、こうした「手首の使いすぎによる腱鞘炎」に対して、原因を分析した上で根本的なケアを行っています。
次の章では、ドケルバン症候群の「主な症状とチェックポイント」について詳しくご紹介します。
ドケルバン症候群の代表的な症状
ドケルバン症候群の最も代表的な症状は、親指の付け根から手首の親指側にかけての痛みです。
痛みは最初「軽い違和感」から始まり、次第にズキズキとした鋭い痛みへと変化していきます。放置すると、日常生活の動作にも支障が出るようになります。
よくある症状の特徴
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親指を動かすと、手首の親指側に「ツキン」と痛みが走る
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物をつかんだり、フタを開けたりすると痛む
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スマートフォンを長時間持っていると痛みが増す
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親指の付け根(手首の少し上)を押すと強い痛みがある
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炎症が強い場合、腫れや熱っぽさを感じる
痛みが進行すると、親指の可動域(動く範囲)が狭くなり、日常動作にも大きな不便を感じるようになります。特に、育児中のママが「抱っこした瞬間に手首がズキッとする」「ペットボトルのキャップを開けられない」と訴えるケースは非常に多いです。
自宅でできる簡易チェック(フィンケルシュタインテスト)
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手を軽く握り、親指を中に入れて拳を作る
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そのまま手首を小指側に曲げる
このとき、手首の親指側(橈骨茎状突起と呼ばれる部分)に強い痛みが走る場合は、ドケルバン症候群の可能性があります。
ただし、自己判断で放置すると悪化する恐れもあるため、早めの専門的な評価が大切です。
江東区・大島・住吉エリアにあるサモーナスポーツ整骨院では、
痛みの原因が「腱の炎症なのか」「姿勢や動作の癖による負担なのか」を丁寧に見極め、最適な施術プランをご提案しています。
ドケルバン症候群原因と発症しやすい人の特徴
ドケルバン症候群(狭窄性腱鞘炎)は、**手首の使いすぎ(オーバーユース)**が主な原因です。
特に、親指を広げたり、物をつかんだり、抱えたりする動作を繰り返すことで、腱と腱鞘の間に摩擦が生じ、炎症が起こります。
主な原因
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繰り返し動作による負担
家事・育児・パソコン操作・スマートフォン使用など、日常的に親指を酷使することで炎症が発生します。 -
ホルモンバランスの変化
出産後や更年期など、女性ホルモンの変化により腱や腱鞘がむくみやすくなり、炎症が起こりやすくなります。 -
不良姿勢や手首の使い方のクセ
手首を反らしたまま物を持つ、肘や肩の動きが少なく手首だけで動作を行うなど、偏った動きが原因になることがあります。 -
スポーツや仕事での負担
テニス・バドミントン・ゴルフ・美容師・調理師・介護職など、手を酷使する職業や競技では発症リスクが高まります。
発症しやすい人の特徴
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出産後のママ(抱っこや授乳の姿勢で手首に負担が集中)
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40〜60代の女性(ホルモン変化と家事動作の多さが影響)
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長時間スマートフォンを操作する人
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パソコン作業が多いデスクワーカー
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趣味や仕事で手を頻繁に使う人(楽器演奏、手芸など)
特に、**「手首を休ませる時間が少ない」「痛みを我慢して使い続ける」**ことが悪化の原因になります。
初期のうちに適切なケアを行うことで、症状の進行を防ぐことが可能です。
江東区・大島・住吉にあるサモーナスポーツ整骨院では、生活動作や仕事環境まで丁寧にヒアリングし、再発しにくい身体の使い方をアドバイスしています。
整形外科での診断方法
ドケルバン症候群は、手首の痛みや腫れがある場合にまず整形外科で診断されることが多い疾患です。
診察では、問診・視診・触診・徒手検査を組み合わせて、腱鞘炎かどうかを確認します。
主な診断の流れ
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問診(ヒアリング)
いつから痛みが出ているのか、どんな動作で痛むのかを確認します。
「抱っこで痛む」「ペットボトルを開けるとズキッとする」「スマホ操作後に痛む」など、生活動作から原因を推測します。 -
視診・触診
手首の親指側(橈骨茎状突起部)に腫れや熱感があるかを観察します。
押した際に鋭い痛みがあれば、腱鞘炎の可能性が高まります。 -
フィンケルシュタインテスト
患者さんが親指を中に入れて拳を作り、小指側へ手首を曲げる検査です。
この動作で強い痛みが出た場合、ドケルバン症候群と診断されることが多いです。 -
画像検査(必要に応じて)
症状が強い場合やほかの疾患を除外するために、エコー(超音波)検査やX線が行われることもあります。
エコーでは腱の肥厚や腱鞘の炎症の有無が確認でき、より正確な診断が可能です。
鑑別診断(似た症状との見分け)
ドケルバン症候群と似た痛みを出す疾患として、以下のようなものがあります。
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母指CM関節症(親指の付け根の関節炎)
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手根管症候群(手のしびれや握力低下を伴う)
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橈骨茎状突起炎(手首外側の筋付着部炎)
整形外科では、これらを区別して正確に診断を行います。
診断結果によっては、保存療法(安静・固定・薬物治療)やリハビリ指導が行われます。
江東区・大島・住吉エリアのサモーナスポーツ整骨院では、整形外科での診断結果を踏まえ、施術とリハビリの両面からサポートを行っています。医療機関との連携も重視し、安心して通院できる体制を整えています。
一般的な治療法(保存療法・注射・手術)
ドケルバン症候群の治療は、症状の進行度に応じて段階的に行われるのが一般的です。
初期のうちは保存療法(手術をしない治療)で改善するケースが多く、重度の場合のみ注射や手術が検討されます。
保存療法(初期〜中等度)
まずは、炎症を抑えて腱の摩擦を減らすことが目的になります。
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安静・固定(サポーター・テーピング)
親指や手首を安静に保ち、炎症を悪化させないようにします。特に育児中の方には、手首を休めながら家事・抱っこを工夫する指導が重要です。 -
冷却・温熱療法
急性期はアイシング(冷却)で炎症を抑え、慢性期は温熱で血流を促進し回復を助けます。 -
消炎鎮痛剤・湿布
痛みや炎症が強い場合は、整形外科で消炎鎮痛薬や湿布が処方されます。 -
リハビリ・ストレッチ指導
痛みが落ち着いたら、腱の動きを滑らかにするストレッチや、手首の負担を軽減する動作改善が行われます。
注射療法(中〜重度)
保存療法で改善しない場合は、ステロイド注射が検討されます。ステロイドには強力な抗炎症作用があり、短期間で痛みを和らげる効果があります。
ただし、繰り返しの注射は腱を弱くするリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
手術療法(難治性)
数ヶ月以上症状が続き、日常生活に支障をきたす場合には、腱鞘の一部を切開して腱の通り道を広げる手術が行われることがあります。局所麻酔で行われ、手術後は一定期間の安静・リハビリが必要です。
成功率は高いものの、再発防止には正しい手の使い方の改善が不可欠です。
江東区・大島・住吉エリアでは、整形外科での治療を受けながら、サモーナスポーツ整骨院のような専門的なリハビリ施設で再発防止の動作指導・筋バランス改善を行うケースが増えています。
医療とリハビリの両輪で治すことが、早期回復への近道です。
整骨院での施術・サモーナスポーツ整骨院の対応
整骨院では、ドケルバン症候群のような腱鞘炎による手首の痛みを「使いすぎ」だけで終わらせず、根本から改善することを目的としています。
痛みの原因は、手首だけでなく「肩や肘、姿勢のアンバランス」に潜んでいることも多く、サモーナスポーツ整骨院では全身の動きまで丁寧に評価して施術を行います。
当スポーツ整骨院の施術の流れ
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カウンセリング・評価
痛みが出る動作や生活習慣を細かく確認し、腱鞘炎の原因を特定します。必要に応じて、整形外科での診断内容も参考にしながら、現在の状態を共有します。 -
炎症を抑える物理療法
ハイボルト治療・マイクロカレント・オステオトロンなどを用いて、炎症部位の治癒促進を図ります。痛みを和らげつつ、組織の回復を早めるのが目的です。 -
筋膜リリース・手技療法
手首〜前腕〜肘〜肩の筋膜のつながりを調整し、腱にかかるストレスを軽減します。特に「前腕の回内筋・回外筋」「母指伸筋群」へのアプローチは効果的です。 -
運動療法・リハビリ指導
痛みが落ち着いた段階で、手首を支える筋肉の再教育を行います。必要に応じて「芝トレ(機能的リハビリ)」などを取り入れ、再発を防ぐ動作の習得をサポートします。
サモーナスポーツ整骨院が選ばれる理由
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整形外科と提携し、医療連携を重視した安心の施術体制
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柔道整復師・トレーナーが在籍し、治療+再発予防の両面からサポート
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手首だけでなく、姿勢・肩・肘まで含めた動作評価
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産後ママやデスクワーカーにも対応したオーダーメイド施術
サモーナスポーツ整骨院では、江東区・大島・住吉エリアにお住まいの方が安心して通えるよう、痛みのケアから再発予防までトータルサポートを行っています。
「もう手首を使うのが怖い」「抱っこができない」と感じたら、早めにご相談ください。症状が軽いうちに対処することで、日常生活への早期復帰が可能です。
日常生活でのセルフケアと予防法
ドケルバン症候群は、生活動作の中での手首の使い方や、休ませ方を見直すことがとても大切です。
痛みが落ち着いたあとも、再発を防ぐためにセルフケアを続けることが重要です。ここでは、日常でできるケアと予防のポイントを紹介します。
痛みがあるときのケア
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安静にする:無理に動かさず、痛みのある動作(抱っこ・スマホ操作など)は一時的に控えましょう。
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冷やす(急性期):痛みが強い場合は、保冷剤などをタオルで包み10〜15分冷やします。
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温める(慢性期):痛みが落ち着いてきたら、温めて血流を促進することで回復を助けます。
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サポーターを活用:市販の親指サポーターやテーピングで手首を保護し、動かしすぎを防ぎます。
予防のためのストレッチ・運動
手首や前腕の柔軟性を保つことが、腱への負担を軽減します。
おすすめの簡単ストレッチ
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手のひらを下に向け、反対の手で指先をゆっくり引く(手首の背屈ストレッチ)
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親指を軽く引き、前腕の外側を伸ばす
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1日2〜3回、痛みのない範囲で行う
また、スマートフォンやPCの操作中は、手首を反らさず、肘や肩を一緒に使う意識を持つこともポイントです。
生活動作の工夫
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抱っこの際は、両手やスリングを使って分散させる
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掃除・料理では、手首をひねる動作を減らす
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長時間のデスクワークでは、こまめに手を休めてストレッチ
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スマホ操作は片手持ちを控え、机に置いて操作する
サモーナスポーツ整骨院では、患者様一人ひとりの生活習慣に合わせて、「どうすれば痛みを再発させずに日常生活を送れるか」を具体的にアドバイスしています。
江東区・大島・住吉エリアの皆さまが、快適に手を使えるように——。日常の小さな工夫が、再発予防の大きな一歩になります。
まとめ・受診を検討すべきサイン
ドケルバン症候群は、手首の使いすぎによって起こる身近な腱鞘炎ですが、放置すると慢性化してしまい、家事・仕事・育児など、日常生活のあらゆる動作に支障をきたします。
「痛いけど、そのうち治るだろう」と我慢して使い続けると、炎症が悪化して長引くケースも少なくありません。
こんな症状があるときは、早めの受診をおすすめします
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親指を動かすと手首に鋭い痛みが走る
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ペットボトルのフタを開ける、包丁を握る、抱っこするなどの動作で痛い
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親指の付け根が腫れている、押すと強く痛む
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朝方や作業後に手首の動きが硬い
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サポーターをしても改善しない
これらの症状が続く場合は、整形外科での検査と整骨院でのリハビリ・施術を組み合わせることで、早期改善が期待できます。
江東区・大島・住吉で手首の痛みを感じたら
サモーナスポーツ整骨院では、
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手首の炎症を抑える電気・超音波治療
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筋膜リリースやストレッチによる動作改善
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手首をかばわず使える身体の使い方指導
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産後・デスクワーク・スポーツなど原因別の施術プラン
を通して、患者さま一人ひとりの生活スタイルに合った改善をサポートしています。
また、必要に応じて整形外科と連携し、「診断+リハビリ+再発予防」まで一貫対応いたします。
江東区・大島・住吉エリアで「手首の痛み」「抱っこでズキッとする」「スマホで痛む」といったお悩みがあれば、ぜひ一度サモーナスポーツ整骨院にご相談ください。
私たちは、地域の皆さまの手の健康を守るパートナーとして、痛みのない生活と再発しにくい体づくりを全力でサポートいたします。
ドケルバン症候群でよくある質問(FAQ)
Q1. ドケルバン症候群は自然に治りますか?
軽症のうちは一時的に痛みが和らぐこともありますが、使いすぎを続けると再発・慢性化しやすい疾患です。
原因となっている動作や使い方を見直さない限り、痛みがぶり返すことが多いため、早めの専門的ケアをおすすめします。
Q2. 手首を冷やすのと温めるの、どちらがいいですか?
痛みが強く、腫れや熱感がある場合は冷却(アイシング)が効果的です。炎症が落ち着き、動かすとこわばるような時期には温熱で血流を促すと良いでしょう。
サモーナスポーツ整骨院では、症状の段階を見極めて最適なケア方法をお伝えしています。
Q3. サポーターはずっと着けていても大丈夫ですか?
サポーターは痛みを和らげ、動きを制限する補助具として有効ですが、長期間つけっぱなしにすると筋力が低下する場合があります。
日常生活や仕事の動作によって「つけるタイミング・外すタイミング」を調整するのが理想です。当スポーツ整骨院では、生活スタイルに合わせた使用方法をアドバイスしています。
Q4. 整形外科と整骨院、どちらに行けばいいですか?
痛みの原因を正確に把握するため、まずは整形外科で診断を受けることをおすすめします。その後、整骨院で炎症後のリハビリや再発予防の施術を行うことで、より効果的な改善が期待できます。
サモーナスポーツ整骨院では、整形外科との医療連携体制を整えていますのでご安心ください。
Q5. 手首の痛みがドケルバン症候群かどうか、自分で判断できますか?
簡易的には「フィンケルシュタインテスト」(親指を中に入れて拳を作り、小指側に曲げる)で確認できます。
この動作で痛みが強く出る場合は、ドケルバン症候群の可能性があります。
ただし、似た症状を起こす疾患もあるため、専門家による評価・検査が確実です。
Q6. 再発を防ぐにはどうすればいいですか?
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手首だけでなく、肘・肩を連動させて使う
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長時間同じ動作を避ける(スマホ・PC・抱っこなど)
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ストレッチや筋トレで前腕の柔軟性・安定性を保つ
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痛みを我慢せず、早めに専門家へ相談する
これらを意識することで、腱鞘への負担を減らし、再発を予防できます。サモーナスポーツ整骨院では、患者さま一人ひとりに合わせた再発予防プランを提案しています。
Q7. どのくらいで治りますか?
症状の程度によりますが、軽症なら1〜2週間程度、慢性化している場合は数ヶ月かかることもあります。早期に適切な処置を始めることで、治癒までの期間を大きく短縮できます。痛みが強くなる前に、早めにご相談ください。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









