肩峰下インピンジメント症候群


- ボールを投げる動作で肩が痛い
- 肩を上げるときに一定の角度で痛みが出る
- 寝ている際も痛みが出る事がある
- 服を着る際に肩が痛い
肩の奥が痛む…それ、「肩峰下インピンジメント症候群」かもしれません
「腕を上げると肩の奥に痛みが走る」
「投球後に肩がズキズキする」
「夜になると肩がうずくように痛む」
そんな症状に心当たりはありませんか?
こうした肩の痛みの原因として近年増加しているのが、**肩峰下インピンジメント症候群(けんぽうかインピンジメントしょうこうぐん)**と呼ばれる障害です。
特に、テニスや野球、バドミントン、バレー、水泳など肩を頻繁に使うスポーツをしている方に多く見られる障害で、放置すると長期間プレーに支障が出ることも少なくありません。
「肩の痛み=加齢」と思っていませんか?
肩の痛みというと、「四十肩・五十肩」のような加齢によるものだと思われがちですが、この肩峰下インピンジメント症候群は、年齢を問わず、運動をするすべての人に起こる可能性のある障害です。
特に、次のような動作や習慣がある方は、注意が必要です。
- 野球やテニスなど、腕を頭より上に上げる動作が多いスポーツ
- デスクワークやスマホ操作などで姿勢が崩れやすい
- ウエイトトレーニングで肩や胸まわりを酷使している
- 肩甲骨の動きが硬く、スイングや投球が詰まりやすい
当スポーツ整骨院(江東区大島・住吉)にも、こうした症状で来院される学生アスリート・社会人プレーヤー・フィットネス愛好者が年々増えています。
痛みの原因を知れば、改善の糸口が見える
このページでは、肩峰下インピンジメント症候群の
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原因や起こる仕組み
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スポーツ動作との関係
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よくある症状とセルフチェック方法
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当スポーツ整骨院での改善アプローチ
などについて、専門的な知識に基づいてわかりやすく解説していきます。
肩の痛みを我慢しながら競技を続けている方や、痛みでプレーを諦めかけている方にとって、回復のヒントになる内容です。早期のケアと正しい対処で、スポーツの現場への復帰をサポートします。
肩峰下インピンジメント症候群とは?
「肩峰下インピンジメント症候群(Subacromial Impingement Syndrome)」とは、肩関節の中でも腕を挙げる動き(挙上動作)に関連して痛みが生じる障害です。
特にスポーツをしている人にとっては、「腕を振る」「投げる」「打つ」といった動作で肩の痛みを感じる大きな原因のひとつになります。
では、そもそもこの「インピンジメント」とは何を意味するのでしょうか?
「インピンジメント」とは“挟まれる”という意味です
肩峰下インピンジメント症候群の「インピンジメント」とは、直訳すると**「衝突」や「挟まる」状態**を指します。
具体的には、肩の骨(肩峰)と上腕骨の間のすき間に、筋肉や滑液包といった軟部組織が繰り返し挟まれて炎症を起こすことをいいます。
肩の中で挟まれてしまう主な組織:
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腱板(けんばん):特に棘上筋(きょくじょうきん)と呼ばれる筋肉の腱
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肩峰下滑液包(けんぽうか かつえきほう):摩擦を軽減するクッションのような組織
腕を上に挙げたり、外側に回したりするたびに、これらの組織が肩の骨に「挟まれて」しまい、やがて炎症・痛みへとつながります。
どんな仕組みで起こるの?
健康な状態では、肩を動かしても腱や滑液包が圧迫されることはありません。しかし、次のような問題があると肩峰と上腕骨のすき間が狭くなり、インピンジメントが起こりやすくなります。
主な原因となる身体の変化・特徴:
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肩甲骨や胸郭の動きが悪く、腕をスムーズに挙げられない
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巻き肩や猫背姿勢により、肩関節のアライメントが崩れている
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インナーマッスル(腱板)の筋力が低下し、関節の安定性が失われている
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反復動作により腱板が肥厚・変性している
これらの要因が積み重なると、肩を動かすたびに「内部で擦れるような感覚」や「深部の痛み」が出現するようになります。
腱板損傷・肩関節周囲炎の前兆でもある
肩峰下インピンジメント症候群は、初期のうちは「軽い違和感」や「動かしにくさ」だけで済むこともあります。
しかし、放置すると以下のようなより深刻な障害へ進行するリスクもあります。
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腱板損傷(部分断裂・完全断裂)
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慢性の滑液包炎
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肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)
特にスポーツ選手にとっては、一時的な痛みだと見逃してトレーニングを続けてしまうことで、結果的に数ヶ月〜半年以上の離脱に繋がるケースも珍しくありません。
よくある誤解:「肩を鍛えれば治る」わけではない
肩の痛みがあると、「もっと筋トレをして強くすれば良くなる」と考える方もいます。確かに筋力は重要ですが、インピンジメントの場合は「関節の動きの滑らかさ」「柔軟性」「姿勢」など、複数の要素が関係しています。
誤ったフォームや硬い関節のままトレーニングを続けると、かえって症状を悪化させる恐れもあるため、正しい評価と段階的なリハビリが不可欠です。
江東区で肩の違和感にお悩みの方へ
当スポーツ整骨院(江東区大島・住吉)には、肩峰下インピンジメント症候群の疑いがあるスポーツ愛好者・学生アスリートが多く来院されています。
「肩の奥が詰まる感じがする」
「サーブやスパイクで肩に痛みが走る」
「肩の可動域が狭くなってきた」
といった症状がある方は、インピンジメントの初期症状かもしれません。早期に対処すれば回復も早く、競技復帰や再発予防も十分可能です。
肩峰下インピンジメント症候群の原因とは?
“肩が挟まれる”状態が起こる3つの背景
肩峰下インピンジメント症候群の原因は一つではありません。
多くの場合、構造的・機能的・運動習慣的な複数の要素が絡み合い、結果として「腱板や滑液包が肩の骨に挟まれる」状況が生まれます。
ここでは、症状が出るに至るメカニズムを、3つの視点から丁寧に解説していきます。
1. 骨格構造・姿勢の問題(構造的要因)
肩の構造的な「すき間の狭さ」が根本にある
肩峰(けんぽう)という骨は、上腕骨のすぐ上に位置し、腱板や滑液包の“屋根”のような存在です。
この空間を「肩峰下スペース」と呼び、健康な人でも限られたスペースしかありません。
ところが、次のような骨格や姿勢の問題があると、そのスペースが狭くなり、腱や滑液包が挟まりやすくなります。
よくある構造的リスク因子
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肩峰の形状が湾曲・フック状になっている(先天的特徴)
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加齢による骨棘(骨のトゲ)が形成されている
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巻き肩や猫背など、肩甲骨の前傾・下方回旋がある
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胸椎(背骨上部)の後弯が強く、肩が前に出ている
これらの特徴を持つ人は、腕を挙げたときに肩の中が狭くなりやすく、痛みが出やすい構造的背景を持っているといえます。
2. 筋力や柔軟性のアンバランス(機能的要因)
動かす筋肉と支える筋肉のバランスが崩れている
肩関節は非常に自由度の高い関節である分、たくさんの筋肉が協調して働くことが必要です。
特に重要なのが、「肩を安定させるインナーマッスル(腱板)」と、「肩甲骨を正しい位置に保つ筋肉群」です。
ところが、スポーツや日常動作のクセによって、筋力や柔軟性のバランスが崩れると、肩関節の動きが乱れ、インピンジメントが起こりやすくなります。
代表的な機能的問題
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腱板の筋力低下(特に棘上筋・棘下筋)
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肩甲骨周囲筋の機能低下(前鋸筋・僧帽筋など)
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大胸筋・広背筋・上腕三頭筋の過緊張
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肩関節や胸郭の可動域制限(挙上・外旋など)
これにより、肩の挙上時にスムーズな動きができず、腱板が肩峰にぶつかって炎症を起こす状態が続いてしまいます。
3. 使い方のクセ・繰り返し動作による負荷(運動習慣的要因)
繰り返しの“オーバーヘッド動作”が負担に
肩峰下インピンジメント症候群は、スポーツや仕事での反復動作が原因となるケースが非常に多いです。
特に、「腕を頭より上に挙げる(オーバーヘッド)」動作を頻繁に行う人は、腱板や滑液包への圧迫刺激が日常的に加わっており、炎症が慢性化しやすくなります。
負荷がかかりやすいスポーツ・動作の例
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野球の投球動作(特にリリース前後)
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テニス・バドミントンのサーブやスマッシュ
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バレーボールのスパイク・ブロック動作
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水泳(クロール・バタフライ)での入水〜リカバリー
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ジムでのベンチプレスやショルダープレスの繰り返し
これらの動作では、肩甲骨・体幹・股関節と連動した全身の動きが必要ですが、どこかに制限があると肘や肩だけに負荷が集中し、痛みの引き金になります。
肩の問題は「肩だけの問題ではない」
肩峰下インピンジメント症候群は、単に「肩を使いすぎたから痛くなった」という単純なものではありません。
実際には、姿勢・関節の形・筋力・柔軟性・フォームのクセなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
そのため、痛みの出ている部分だけをケアしても根本的な解決にはならず、
全身のバランスや身体の使い方から見直すことが、長期的な改善と再発予防につながるのです。
肩峰下インピンジメント症候群を放置するとどうなる?
進行とともに広がるリスクと二次障害の可能性
「肩の奥が少し痛いだけだから」「動かせるから大丈夫」と、肩峰下インピンジメント症候群の症状をそのまま放置していませんか?
初期段階では軽い違和感や疲労感で済むことが多いこの症状も、適切な対処をせずに放っておくと、時間の経過とともに肩の組織が損傷・変性し、慢性化や重症化へ進行する可能性が非常に高いのです。
放置によって引き起こされる代表的な二次障害
以下は、肩峰下インピンジメント症候群を放置した結果として、実際に起こりうる代表的な二次的問題です。
1. 腱板損傷(けんばんそんしょう)
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棘上筋などの腱板は、挟まれ続けることで炎症 → 微細損傷 → 部分断裂 → 完全断裂と進行するリスクあり
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完全断裂に至ると、手術が必要になるケースも存在し、競技や仕事への復帰に長期間を要することも
2. 肩峰下滑液包炎(けんぽうか かつえきほうえん)
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摩擦刺激が続くことで、肩峰下の滑液包が慢性的に腫れ・熱感・圧痛を伴う状態に
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炎症がひどくなると夜間痛が強くなり、眠れない・寝返りが打てないレベルの痛みに進行
3. 関節可動域の制限(拘縮・癒着)
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動かすたびに痛む → かばう → 動かさなくなる → 関節が硬くなる という悪循環に
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特に40代以上では、肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)へ進行するリスクも
4. 姿勢や他関節への悪影響
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肩をかばう動きが増えると、首・背中・腰・反対側の肩や肘への負担が増加
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特にスポーツではフォームの崩れや筋バランスの不均衡を生み、パフォーマンス低下や別部位のケガを誘発
放置しても自然に治る? → 慢性化の可能性が高まります
一時的に痛みが和らぐケースはあっても、それは「治った」のではなく、炎症が一時的に落ち着いているだけというケースがほとんどです。
根本的な動作不良や筋バランスの乱れを改善しない限り、再発・悪化のリスクは常に残ります。
特に以下のような状況に当てはまる場合は、放置せずに専門的な評価・施術を受けるべきタイミングです:
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痛みが2週間以上続いている
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肩の可動域が狭くなってきた
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夜間痛やジンジンした鈍痛がある
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スポーツ時のパフォーマンスが低下している
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痛みをかばって他の部位にも不調が出始めた
当スポーツ整骨院が大切にしている考え方
サモーナスポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、「まだ動けるから大丈夫」と痛みを我慢し続ける方にこそ、早期の原因特定と適切なアプローチが必要だと考えています。
私たちが重要視しているのは、
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痛みの緩和だけでなく「なぜ起きたか」の分析
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スポーツや仕事を続けながら改善していく現実的な施術計画
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二次障害を未然に防ぐ「身体の使い方・土台作り」
といった、“先を見据えた回復と再発予防”です。
肩の痛みは、身体からの「SOSサイン」
一見小さな肩の違和感でも、それは身体が出している明確なSOSサインかもしれません。
放置する前に、まずは身体の状態を正確に把握することが、パフォーマンスを維持したまま競技・仕事・日常生活を続けるための第一歩です。
「いつか治るだろう」と思っていた肩の痛み、そのままにせず、ぜひ私たちに一度ご相談ください。
肩峰下インピンジメント症候群の主な症状とセルフチェック方法
〜肩の違和感を見逃さないために〜
肩峰下インピンジメント症候群は、肩を挙げたときに内部で“引っかかる”“挟まる”ような違和感や痛みが生じることが特徴的な疾患です。
初期は軽い不快感や疲労感程度でも、進行すると日常生活にも支障をきたす強い痛みに変化していきます。
ここでは、よく見られる症状のパターンと、自分で簡単に確認できるセルフチェック方法を紹介します。
よく見られる主な症状
肩峰下インピンジメント症候群では、次のような症状が段階的に現れます。
日常動作やスポーツ時の痛み
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腕を前から上に挙げると、肩の前〜横にかけて鋭い痛みや詰まり感がある
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高いところの物を取る、洗濯物を干すといった動作で痛みが出る
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野球やテニスなど、頭上で腕を使う競技中に肩が痛む
夜間や安静時の違和感
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夜寝ているときに肩がズキズキと痛む(夜間痛)
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痛い側を下にして寝ることができない
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朝起きたときに肩がこわばって動かしにくい
可動域制限と力の入りにくさ
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腕を横からスムーズに挙げられない(途中で痛みが出る)
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肩の可動域が狭くなり、日常生活でも不自由を感じる
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肩を動かすと「引っかかる」「ゴリッと音がする」ような感覚がある
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タオルを背中に回す、エプロンの紐を結ぶなどの後方動作で痛みが出る
自分でできるセルフチェック方法
症状が軽いうちでも、肩にストレスがかかっているサインを見逃さないことが早期改善のカギです。以下のセルフチェックを試してみましょう。
1. ペインフルアークテスト(Painful Arc)
方法:
腕を体の横からゆっくり真上に挙げていく(外転)
※親指を上に向けた状態で行う
チェックポイント:
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肩を60〜120度付近で痛みを感じる場合は、肩峰下スペースの狭小化が疑われます。
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痛みが出た後にさらに上げると楽になる場合も、インピンジメントの典型的な兆候です。
2. ホーキンス・ケネディテスト(Hawkins-Kennedy)
方法:
肘を90度に曲げた状態で腕を前に出す → そのまま内旋(下向きにひねる)
チェックポイント:
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この動きで肩の前や奥に痛みが走る場合は、腱板や滑液包が肩峰に挟まれている可能性があります。
3. スクラッチテスト(手を背中に回す動作)
方法:
片方の手を腰の後ろから背中に向かって回す(タオルを背中で持つイメージ)
チェックポイント:
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痛みや引っかかり感がある、左右差が大きい場合は、肩関節の可動域制限や炎症が疑われます。
こんな症状があれば、早めの専門的チェックを
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運動後だけでなく、日常でも肩の痛みを感じるようになった
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可動域が明らかに狭くなっている
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投球やサーブの後に肩の奥に鈍痛が続く
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肩をかばって他の部位(首・背中・肘)にも違和感がある
これらは、肩峰下インピンジメント症候群の進行サインである可能性が高いため、早期の評価と適切なケアが必要です。
江東区で肩のセルフチェックに不安がある方へ
当スポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、「肩のセルフチェックで不安を感じた」「痛みは軽いけど続いている」という方に対して、
専門的な徒手検査と動作評価を通じて、肩の状態を正確に把握したうえで適切な施術計画を提案しています。
症状が軽いうちに原因を明確にし、再発や悪化を防ぐことが、最短での回復と競技復帰への近道です。
肩峰下インピンジメント症候群が起こりやすいスポーツとは?
競技特性から見るリスクと予防のヒント
肩峰下インピンジメント症候群は、特定のスポーツに多く見られる障害です。
特に「オーバーヘッド動作(腕を頭上に上げる動き)」が多い競技では、肩関節へのストレスが大きく、筋肉・腱・関節構造への負担が蓄積しやすい傾向があります。
この章では、代表的な競技別に、発症しやすい理由と注意すべき動作を紹介します。
野球(特にピッチャー・外野手)
なぜ起こる?
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投球動作では、肩関節を最大限に外旋・挙上する動作が頻繁に行われ、腱板や滑液包が強く圧迫されやすい
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フォロースルーが不十分だったり、肩甲骨や股関節の連動性が悪いと肩単体で投げるフォームになり、負担が集中
特に注意したい動作
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リリース時の肩の詰まり感や“抜けるような痛み”
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ブルペンや試合後にズキズキとした深部痛がある場合は注意
テニス・バドミントン
なぜ起こる?
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サーブやスマッシュ動作で、肩関節を急激に挙上・外旋・内旋する高速動作が繰り返される
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利き腕側の肩にのみ負荷が集中しやすく、左右のバランスが崩れやすい
特に注意したい動作
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サーブ・スマッシュ直後の「詰まるような違和感」
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レシーブ動作でラケットを構えると肩に痛みが走る
バレーボール
なぜ起こる?
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スパイクやブロック動作では、連続して肩を頭上に使う場面が多く、滑液包や腱板への摩擦が慢性的に加わる
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ジャンプと同時に肩を強く振り上げるため、全身の連動性が悪いと肘〜肩に負担が集中
特に注意したい動作
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スパイク動作の直後に肩の深部に痛みを感じる
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ブロックの際に「肩の前が詰まるような感覚」がある
水泳(特にクロール・バタフライ)
なぜ起こる?
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泳法では肩を反復して回旋・挙上させる動きが多く、腱板が肩峰に繰り返し接触
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水中でのフォーム修正が難しいため、肩甲骨周囲筋や体幹の使い方のクセが痛みの原因になることが多い
特に注意したい動作
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クロールやバタフライで水面に出るときに肩が“引っかかる”
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練習後に肩が重だるく、疲労が抜けにくい
ウエイトトレーニング(ベンチプレス・ショルダープレスなど)
なぜ起こる?
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バーベルやダンベルを持ち上げる際、肩関節を安定させるインナーマッスルよりもアウター(大胸筋・三角筋)が優位になりやすい
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高重量を繰り返すことで、関節内圧が高まり腱板が挟まれる状態が続く
特に注意したい動作
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ベンチプレスの“底”で肩が抜けるような感覚
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フォームが崩れたときに肩が「バキッ」と鳴る、違和感が残る
その他の日常・仕事動作でも発症するケース
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肩より高い位置での作業が多い建設・運送・清掃業
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家事や育児で腕を挙げたままの姿勢を長時間キープする動作
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デスクワークやスマートフォン操作で姿勢が崩れている方も間接的にリスクが上がる
肩のトラブルは「スポーツの質」を大きく左右する
どのスポーツでも共通しているのは、フォーム・柔軟性・筋力バランス・動作の連動性が整っていないと肩への負担が偏るということです。
また、「肩だけを治療すれば良くなる」という考え方では再発のリスクが高く、全身の動き・基礎動作から見直すことがパフォーマンス維持にもつながります。
江東区でスポーツによる肩の痛みにお悩みの方へ
サモーナスポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、スポーツによる肩のトラブルに特化した評価・施術・動作改善プログラムをご用意しています。
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部活動や試合前のケアをしたい学生
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社会人で趣味の競技を続けながら回復したい方
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競技復帰と同時にフォームの見直しをしたいアスリート
競技を「続けながら」「回復を図る」ためのアプローチを大切にしています。お気軽にご相談ください。
当スポーツ整骨院での肩峰下インピンジメント症候群へのアプローチ
〜痛みを抑えるだけでなく、動ける肩へ〜
肩峰下インピンジメント症候群は、肩の奥にある腱板や滑液包が繰り返し挟まれることで起こる炎症・痛みが主な原因です。
この状態を改善し、再発を防ぐには、「肩だけを見る」のではなく、全身の骨格バランスや動作パターンまで視野に入れた包括的なアプローチが求められます。
当スポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、症状の段階・原因・競技特性に応じて、次のような治療法を組み合わせ、その方に最適な改善プログラムを構築しています
症状に合わせて実施する主な施術内容
■ ハイボルト治療(電気刺激療法)
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痛みや炎症の緩和、神経系へのアプローチに有効
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急性期や運動後の痛みが強い時期に使用
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非温熱性・高電圧の電気刺激で深部に働きかけ、疼痛を抑える
■ 骨盤矯正・骨格矯正
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**姿勢不良や肩甲帯のアライメント異常(巻き肩・猫背など)**を整える
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肩の動きを制限している身体のゆがみを矯正
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パフォーマンス改善にもつながる基盤づくり
■ スポーツマッサージ
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筋肉の過緊張を緩め、血流改善と疲労回復を促進
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特に棘上筋・棘下筋・三角筋・肩甲骨周囲筋に対する重点的なアプローチ
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可動域の確保と痛みの緩和に効果的
■ コンプレッションストレッチ
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圧迫と伸張を組み合わせ、関節可動域の改善と筋膜の滑走性向上を狙う
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肩甲骨や胸郭、上腕周囲に行うことで肩の動きが大きく改善するケースも多い
■ 筋膜リリース
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筋膜・腱・靭帯などの癒着や硬結を解放し、組織の滑走性を回復
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慢性的な詰まり感や“引っかかる”動作の改善に有効
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パフォーマンス向上や予防的ケアにも使用
■ リハビリ・運動療法
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インナーマッスル(腱板)の再教育と肩甲骨の安定化
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可動域回復後は、体幹・股関節との連動を含めた全身の基礎動作を再構築
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スポーツ現場で必要な動作に繋がる内容を段階的に実施
■ パフォーマンスアップトレーニング
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競技パフォーマンスを落とさずに復帰するための動作改善・トレーニングサポート
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投球フォームやサーブ、スイングなどの専門的動作を分析し、再発リスクを低下
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基礎体力・可動性・反応速度など、スポーツに必要な能力の底上げ
一人ひとりに合わせた「競技復帰プラン」を構築
肩の痛みが取れた=完治ではありません。当スポーツ整骨院では、「再発しない」「パフォーマンスを維持・向上させながら現場に戻る」ことを大切に、施術とトレーニングを段階的に組み合わせてサポートします。
また、競技種目・ポジション・生活スタイルまで考慮したプランを提案し、最短での回復と、長期的な身体づくりを両立します。
肩峰下インピンジメント症候群に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 肩峰下インピンジメント症候群は自然に治ることもありますか?
A. 痛みが一時的に和らぐことはありますが、「自然治癒する」とは言えません。
インピンジメントの原因となる関節の動きの乱れや筋肉のアンバランスが改善されなければ、再発や悪化のリスクが高くなります。
特に、運動や仕事で肩を繰り返し使う方は、早期の評価と施術が必要です。
Q2. 痛みがある状態でスポーツを続けても大丈夫ですか?
A. 基本的には、痛みがある状態での継続プレーはおすすめできません。
肩関節の負担がさらに増加し、腱板損傷や滑液包炎、肩関節周囲炎(四十肩)などの二次障害に進行する可能性があります。
当スポーツ整骨院では、競技を継続しながら症状をコントロールするための施術計画もご提案していますので、まずはご相談ください。
Q3. 肩が痛い=四十肩・五十肩とは違うのですか?
A. 違います。肩峰下インピンジメント症候群は、特定の動作(主に腕を上げたとき)で痛みが出るのが特徴です。
一方、四十肩・五十肩は可動域そのものが制限され、何もしなくても痛みを感じることが多く、原因や治療方法も異なります。症状が似ているため、正確な鑑別と評価が重要です。
Q4. サモーナスポーツ整骨院ではどのような施術を受けられますか?
A. 当スポーツ整骨院では、以下のような施術を症状に応じて組み合わせて行います:
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ハイボルト治療(神経・炎症の抑制)
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骨盤矯正・骨格矯正(姿勢の改善)
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スポーツマッサージ(筋緊張の緩和)
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コンプレッションストレッチ(可動域の回復)
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筋膜リリース(組織の滑走性改善)
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リハビリ・運動療法(肩の再教育)
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パフォーマンスアップトレーニング(競技復帰・再発予防)
また、肩だけでなく全身の使い方や姿勢も評価し、根本から改善を目指すのが当院の強みです。
Q5. どのタイミングで整骨院に行けば良いですか?
A. 次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
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肩を挙げると痛みが出る
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スポーツや作業の後に肩がズキズキする
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肩が重だるく、動かしにくい
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夜間痛や寝返り時の痛みがある
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投球・サーブなどでパフォーマンスが落ちている
痛みを我慢し続けると、回復に時間がかかるだけでなく、別の部位の不調にもつながるリスクがあります。
まとめ|肩の違和感は放置せず、根本から整えるケアを
肩峰下インピンジメント症候群は、スポーツや日常動作の中で誰にでも起こりうる障害です。
「ただの使いすぎかな」と軽く考えていると、腱板損傷や肩関節周囲炎といった重篤な二次障害につながる可能性もあります。
当スポーツ整骨院(江東区大島・住吉)では、痛みの緩和だけでなく、再発しにくい身体づくりや競技復帰・パフォーマンス向上までを一貫してサポートしています。
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肩の違和感や詰まり感が続いている
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スポーツ中に痛みでパフォーマンスが落ちている
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競技を続けながら身体を整えたい
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痛みを繰り返さないための根本改善を目指したい
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度サモーナスポーツ整骨院へご相談ください。経験豊富なスタッフが、あなたの身体に合わせた最適なプランをご提案します。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









