股関節の詰まりで悩んでいる方へ|筋肉の緊張が原因になる?
2025年02月12日
股関節は、歩く・走る・しゃがむなど、あらゆる動作で使われる重要な関節です。しかし、デスクワークや運動不足、または偏った使い方によって 股関節周りの筋肉が硬くなると、可動域が制限されて詰まりを感じるようになります。
特に硬くなりやすい筋肉は以下の通りです。
1. 腸腰筋(ちょうようきん)
座りっぱなしの姿勢が続くと、縮んだ状態が続き硬くなります。これにより、股関節の前側が詰まったような感覚が生じることがあります。
2. 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
太ももの外側にある筋肉で、歩行や姿勢の安定に関与します。この筋肉が過度に緊張すると、股関節が外側に引っ張られ、スムーズな動きが阻害されます。また、股関節を深く曲げた際に太ももの付け根に「詰まる感じ」が引き起こされます。
過度に緊張することで、股関節だけでなく膝の外側に痛みや違和感が生じます。この場合は「腸脛靱帯炎・ランナーズニー」といったトラブルの原因になります。
3. 内転筋(ないてんきん)
太ももの内側の筋肉で、股関節を内側に寄せる働きがあります。柔軟性が低下すると股関節が閉じた状態になり、動きの制限が生まれます。特に大内転筋と呼ばれる内転筋が硬くなることで、顕著に股関節動きが制限され、「股関節のつまり」の原因になることがあります。
4. 大臀筋(だいでんきん)・中臀筋(ちゅうでんきん)
お尻の筋肉が硬くなると、股関節の後ろ側の可動域が狭まり、スムーズな歩行ができなくなります。また、大臀筋や中臀筋が硬くなると股関節を曲げる方向に対して大きな制限因子となり、股関節の前側に詰まり感が生じる場合があります。
股関節の詰まりを解消するストレッチ&セルフケア
股関節周りの筋肉を緩めることで、詰まりを解消し、スムーズな動きを取り戻すことができます。
1. 腸腰筋ストレッチ(骨盤前側の柔軟性アップ)
- 片膝を床につけ、もう一方の足を前に出して90度に曲げる(ランジ姿勢)
- 骨盤を前に押し出しながら、股関節の前側を伸ばす
- 20〜30秒キープ(左右2セット)
2. 大腿筋膜張筋のストレッチ(太ももの外側をほぐす)
- 片足をもう一方の足の後ろにクロスさせる
- 体を反対側に倒し、太ももの外側を伸ばす
- 20〜30秒キープ(左右2セット)
3. 内転筋ストレッチ(股関節を開きやすくする)
- 足を大きく開き、つま先を外側に向ける
- ゆっくり腰を落とし、太ももの内側を伸ばす
- 20〜30秒キープ
4. 大臀筋・中臀筋ストレッチ(お尻の硬さを改善)
- 椅子に座り、片足をもう一方の膝の上にのせる(4の字を作る)
- 背筋を伸ばしたまま、上半身を前に倒す
- 20〜30秒キープ(左右2セット)
このようなストレッチを継続的に行うことで、股関節の可動域が広がり、詰まりの解消につながります。
「整形外科だけではなく、整骨院も選択肢に!」
股関節の詰まりを感じると、まず整形外科を受診する人が多いですが、 筋肉の硬さやバランスの崩れが原因であれば、整骨院での施術が効果的 です。
整骨院でできること
-
筋肉の調整(手技療法)
硬くなった筋肉を手技でほぐし、可動域を改善します。 -
骨盤・股関節のバランス調整
股関節の詰まりは骨盤の歪みとも関係が深いため、整骨院での矯正施術が有効です。 -
ストレッチ指導やセルフケアの提案
自宅でできるストレッチやエクササイズを指導し、再発を防ぐサポートをします。
こんな方は整骨院の施術がおすすめ!
✅ 股関節の詰まりが慢性的に続いている
✅ レントゲン、MRIでは異常なしと言われたが違和感がある
✅ ストレッチだけでは改善しない
✅ 股関節だけでなく、骨盤の歪みや姿勢の崩れも気になる
まとめ:股関節の詰まりを感じたら、早めのケアを!
股関節の詰まりは、 筋肉の緊張が原因 で起こることが多く、 適切なストレッチや整骨院での施術 で改善が期待できます。
「股関節が動かしにくい」「詰まった感じがする」と悩んでいる方は、ぜひセルフケアを試してみて、それでも改善しない場合は 整骨院での施術を選択肢の一つとして検討 してみてください。
股関節がスムーズに動くようになると、歩く・座る・立ち上がる動作が楽になり、日常生活の快適さが向上します。 早めのケアで健康な股関節を保ちましょう!