キックボクシングで左膝の内側が痛む方へ|50代女性の施術事例
2026年08月7日

「踏み込んだときに膝の内側が痛い」
「蹴り上げる動作で膝に痛みが走る」
「階段の上り下りや正座もつらい」
「キックボクシングを休まずに続けたい」
このようなお悩みはありませんか?
今回は、大島駅前サモーナスポーツ整骨院に来院された、キックボクシング中の踏み込みや蹴り動作で左膝内側に痛みが出ていた50代女性の症例をご紹介します。
膝の内側に痛みが出ていても、負担の原因が膝だけにあるとは限りません。股関節の柔軟性、骨盤や体幹の姿勢、下半身の筋力、踏み込み時の身体の使い方などが関係している場合があります。
本記事では、当院で行った評価や施術、施術後の変化、今後の改善方針について分かりやすく解説します。
※本記事は実際の症例をもとに、個人が特定されないよう内容を一部調整しています。施術による変化には個人差があります。
今回の患者様のお悩み
患者様は50代の女性です。
約1か月前から、キックボクシング中に左膝の内側へ痛みを感じるようになりました。
特に痛みが出ていたのは、次のような動作です。
-
左足で床を踏み込む動作
-
脚を蹴り上げる動作
-
階段の上り下り
-
膝を深く曲げる正座
-
体重を左脚に乗せる動作
日常生活だけでなく、趣味として続けているキックボクシングにも支障が出ており、痛みなく競技を継続できる身体をつくりたいというご希望がありました。
膝の内側が痛む原因は一つとは限りません
膝の内側には、内側側副靱帯、内側半月板、関節軟骨、筋肉や腱など、さまざまな組織があります。
そのため、同じ「膝の内側が痛い」という症状でも、考えられる状態は一つではありません。
例えば、次のような可能性を確認する必要があります。
-
内側側副靱帯への負担
-
内側半月板の損傷
-
膝関節周囲の筋肉や腱への負担
-
変形性膝関節症など関節の問題
-
股関節の可動域低下
-
下半身や体幹の筋力低下
-
踏み込み時の膝や股関節の使い方
-
練習量や負荷の急な増加
日本整形外科学会も、膝の症状には半月板損傷、靱帯損傷、変形性膝関節症、スポーツによる慢性障害など、複数の疾患や障害が含まれると案内しています。痛む場所だけで判断せず、症状が出た経緯や動作、腫れ、可動域などを総合的に確認することが重要です。
当整骨院で行った膝・股関節・動作の評価
今回の症例では、問診だけでなく、姿勢や踏み込み動作、膝の徒手検査、股関節周囲の筋力・柔軟性を確認しました。
立位姿勢と動作の評価
前屈動作では指先が床に届いていましたが、立位姿勢には胸椎後弯と腰椎前弯が強くなる傾向がみられました。
また、フロントランジでは左右の動きに差があり、踏み込み時に左下肢へ負担が集中しやすい状態が確認されました。
キックボクシングでは、片脚で身体を支えながら、もう一方の脚を素早く動かす必要があります。股関節や体幹が十分に安定していないと、軸脚となる膝が動きを補い、負担が増えることがあります。
靱帯・半月板などの徒手検査
膝の状態を確認するため、以下の徒手検査を実施しました。
-
内反ストレステスト:陰性
-
外反ストレステスト:陰性
-
マックマレーテスト:陰性
-
アプレーテスト:陰性
-
前方引き出しテスト:陰性
-
後方押し込みテスト:陰性
今回の検査では、主要な靱帯損傷や半月板損傷を強く疑う明確な反応は確認されませんでした。
ただし、徒手検査が陰性であっても、すべての関節内病変を完全に否定できるわけではありません。症状が続く場合や、腫れ、ロッキング、膝崩れなどがある場合は、整形外科での画像検査が必要になることがあります。
股関節周囲の筋力と柔軟性
筋力評価では、腸腰筋、中殿筋、大腿筋膜張筋に軽度の筋力低下がみられました。
また、股関節前面や太ももの筋肉には左右差を伴う柔軟性低下が認められました。
特に、股関節を曲げる腸腰筋や、骨盤を横方向から支える中殿筋が十分に働かないと、踏み込み時に骨盤や膝が安定しにくくなります。
股関節周囲の筋力トレーニングは、変形性膝関節症や膝前面痛など一部の膝痛において、痛みや身体機能の改善に役立つ可能性が報告されています。ただし、すべての膝内側痛に同じ運動が適しているわけではなく、症状に合わせた選択が必要です。
なぜ膝が痛いのに股関節や骨盤も施術するのか
膝は、股関節と足関節の間に位置しています。
踏み込みや蹴り動作では、股関節、膝関節、足関節が連動して動き、体幹と骨盤がその土台を支えています。
股関節の動きが不足していると、本来は股関節で行うべき動きを膝が補うことがあります。また、骨盤が安定していない状態で片脚に体重を乗せると、膝が内側や外側にぶれやすくなります。
そのため当整骨院では、膝の痛む場所だけでなく、次の項目も確認します。
-
股関節の可動域
-
骨盤と体幹の安定性
-
お尻や股関節周囲の筋力
-
足関節の動き
-
片脚で立ったときのバランス
-
ランジやスクワットのフォーム
-
実際の競技動作
膝だけを施術して一時的に痛みが軽減しても、踏み込み方や身体の使い方が変わらなければ、競技を再開した際に症状を繰り返す可能性があります。
大島駅前サモーナスポーツ整骨院で行った施術
今回の身体評価をもとに、膝への負担を軽減し、股関節を動かしやすくすることを目的として施術を行いました。
骨盤・股関節周囲への手技
骨盤と股関節周囲の動きを確認しながら、筋緊張や左右差に合わせて手技を実施しました。
股関節が動きやすくなることで、踏み込み時に膝だけへ負担が集中しにくい状態を目指します。
ハイボルト施術
腸腰筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、膝内側周囲などに対して、症状を確認しながら高電圧電気刺激機器を使用しました。
ハイボルトは、痛みの出ている部位や関連する筋肉の反応を確認し、施術方針を検討するために使用することがあります。
ただし、ハイボルトだけですべての膝痛が改善するわけではありません。当院では、手技や運動指導、競技動作の改善と組み合わせながら施術計画を立てています。
股関節の可動域改善
股関節周囲の筋肉に対してリリースを行い、股関節を曲げる、伸ばす、回旋させる動きを調整しました。
股関節がスムーズに動くようになることで、階段や踏み込み動作で膝に集中していた負担の分散を目指しました。
自宅で行うストレッチ指導
施術後の状態を維持するため、腸腰筋、大腿四頭筋、股関節周囲を中心としたストレッチをお伝えしました。
セルフケアは、強く伸ばせばよいわけではありません。痛みの程度や身体の状態に合わせ、無理のない範囲で継続することが大切です。
施術後に確認できた変化
施術後には、左膝内側の痛みが軽減しました。
また、股関節の動きが施術前よりスムーズになり、次の動作で膝にかかる負担の軽減が確認できました。
-
左脚での踏み込み
-
階段の上り下り
-
股関節を使った下半身の動作
今回確認できたのは、初回施術後の短期的な変化です。
痛みが軽減したからといって、組織や動作が完全に改善したとは限りません。キックボクシングを継続しながら再発を防ぐためには、筋力や柔軟性、踏み込みフォームを段階的に改善していく必要があります。
今後の治療・リハビリ計画
患者様の目標は、キックボクシングを痛みなく継続できる身体づくりです。
今後は症状の経過を確認しながら、次のような流れで改善を目指します。
1.膝の痛みと股関節の動きを安定させる
初期段階では、痛みを強くする動作や練習量を一時的に調整しながら、股関節周囲の緊張や可動域を整えます。
2.股関節・体幹の筋力を高める
腸腰筋、中殿筋、大殿筋、体幹などを中心に、片脚で身体を支えるための筋力を段階的に強化します。
日本整形外科学会の変形性膝関節症診療ガイドラインでも、適切な評価を行ったうえでの運動療法は、痛み、身体機能、日常生活機能の改善に有用であるとされています。今回の症例は変形性膝関節症と診断されたものではありませんが、膝痛への対応では、症状を確認しながら筋力や動作機能を改善する視点が重要です。
3.踏み込み動作を改善する
ランジや片脚スクワットなどを用いて、膝、股関節、足部の位置関係を確認します。
痛みが落ち着いてきた段階で、キックボクシングに近いステップや蹴り動作へ進みます。
4.競技復帰と再発予防を目指す
実際の練習量、蹴る方向、軸脚、疲労度などを確認しながら、段階的に競技負荷を上げていきます。
施術を受けるだけでなく、運動療法とフォーム改善を組み合わせることで、膝への負担軽減とパフォーマンス向上を目指します。
整骨院ではどのような膝の痛みに対応できますか?
大島駅前サモーナスポーツ整骨院では、スポーツや日常生活で生じた膝の痛みに対して、問診、徒手検査、姿勢・動作評価を行います。
状態に応じて、以下のような施術やサポートを組み合わせます。
-
手技による筋肉・関節周囲へのアプローチ
-
ハイボルトなどの物理療法
-
股関節や足関節の可動域改善
-
下半身・体幹のトレーニング
-
スクワットやランジのフォーム指導
-
スポーツ復帰に向けた段階的な運動指導
-
練習量やセルフケア方法のアドバイス
一方で、骨折、重度の靱帯損傷、半月板損傷、関節内の病変などが疑われる場合には、整形外科でのレントゲンやMRIなどが必要です。
当整骨院で対応可能な状態かを確認し、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。
次の症状がある場合は早めに整形外科へ
次のような状態がある場合は、整骨院での施術より先に整形外科を受診してください。
-
強い外傷後から体重をかけられない
-
膝が大きく腫れている
-
膝の曲げ伸ばしができない
-
膝が引っかかって動かない
-
膝が頻繁に抜ける、崩れる
-
安静にしていても強く痛む
-
発熱や膝周囲の赤みがある
-
痛みが長期間続いている
-
夜間痛が強い
-
しびれや筋力低下を伴う
半月板損傷では、痛みや腫れに加え、引っかかり、ロッキング、膝崩れ、可動域制限などが現れることがあります。これらの症状がある場合には、自己判断で運動を続けず、医療機関での評価を受けることが大切です。
膝の内側の痛みに関するよくある質問
Q.膝が痛いのに股関節を施術するのはなぜですか?
踏み込みや階段動作では、膝だけでなく股関節、足関節、骨盤、体幹が連動しています。股関節の動きや筋力が不足すると、膝が動きを補い、負担が増えることがあるためです。
Q.ハイボルトを受ければ一回で治りますか?
一回の施術で痛みが軽減する場合はありますが、改善の程度や必要な期間には個人差があります。競技中の負担や動作の問題が関係している場合は、筋力強化やフォーム改善も必要です。
Q.痛みがあってもキックボクシングを続けられますか?
痛みの程度と原因によって異なります。痛みを我慢して続けるのではなく、練習量、踏み込みの強さ、蹴りの回数などを一時的に調整することがあります。状態を評価したうえで判断することが大切です。
Q.膝の内側が痛い場合、変形性膝関節症でしょうか?
階段や正座で膝の内側が痛む症状は、変形性膝関節症でもみられますが、それだけで診断することはできません。半月板、靱帯、筋肉や腱、競技動作など、ほかの原因も考えられます。必要に応じて整形外科で画像検査を受けることが重要です。
Q.どのくらいの期間で競技復帰できますか?
痛みの程度、発症からの期間、競技負荷、筋力、組織の状態によって異なります。痛みだけでなく、片脚での安定性や踏み込み動作を確認しながら、段階的に復帰を進めます。
膝だけでなく競技動作まで評価することが大切です
今回の症例では、主要な靱帯や半月板の徒手検査では明確な陽性反応がなく、股関節周囲の柔軟性低下、筋力低下、ランジ動作の左右差が確認されました。
骨盤・股関節周囲への施術、ハイボルト、股関節へのアプローチを行った結果、施術後には左膝内側痛が軽減し、踏み込みや階段動作にも変化がみられました。
今後は、股関節と体幹の安定性、下肢アライメント、キックボクシング特有の踏み込み・蹴り動作を段階的に改善し、再発予防とパフォーマンス向上を目指します。
膝の痛みを我慢しながらスポーツを続けている方は、痛む膝だけでなく、股関節や足関節、姿勢、競技動作まで一度確認することをおすすめします。
大島駅周辺で、キックボクシングやスポーツ中の膝の痛みにお悩みの方は、大島駅前サモーナスポーツ整骨院へご相談ください。
状態を丁寧に評価し、施術だけでなく、競技復帰や再発予防まで見据えたサポートを行います。
ご予約・お問い合わせ前の注意事項
施術の適応は、問診と身体評価を行ったうえで判断します。強い腫れ、ロッキング、歩行困難、外傷直後の激痛などがある場合は、整形外科を優先して受診してください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。









