サモーナスポーツ整骨院スタッフ スポーツ整体×骨盤矯正で痛みの根本から改善へ!

【20代男性】ぎっくり腰と慢性腰痛|腰椎分離症を背景にした症例

2026年10月4日

江東区の大島駅前サモーナスポーツ整骨院でぎっくり腰と慢性腰痛の身体評価を受ける20代男性の症例イメージ

「ぎっくり腰で身体を動かすのが怖い」
「以前から腰痛を繰り返している」
「スポーツをするときに、腰を気にせず動けるようになりたい」

このような腰痛では、痛みが出ている腰だけでなく、股関節周囲の柔軟性や筋力、骨盤・下肢の左右差、痛みを避けるための姿勢なども確認することが重要です。

今回は、江東区・大島駅前サモーナスポーツ整骨院に来院された20代男性の、ぎっくり腰による急性腰痛と慢性的な腰痛の症例をご紹介します。

腰椎分離症が背景にある症例ですが、症状の原因を分離症だけに限定せず、来院時の身体機能を評価しながら施術を行いました。

※腰椎分離症の診断や状態の確認には、必要に応じて整形外科での画像検査などが重要です。本記事では当院で確認した身体評価と施術経過について紹介します。

ぎっくり腰では、まず何を確認することが大切?

急性腰痛では、まず「どの動作で痛むのか」「神経症状を疑う所見がないか」「どの程度身体を動かせるのか」を確認することが重要です。

今回の症例では、強い腰部痛によって身体をまっすぐ保つことが難しく、体幹の側方偏位と疼痛回避姿勢がみられました。

急性腰痛では、長期間安静にし続けるよりも、症状を悪化させない範囲で日常生活の活動性を維持することが一般的に推奨されています。

ただし、無理にストレッチや運動を行うという意味ではありません。まずは状態を確認し、安全に動ける範囲を見極めることが大切です。

症例概要

年代・性別: 20代男性

主なお悩み:

  • ぎっくり腰による腰部痛

  • 慢性的に続いている腰痛を改善したい

  • テニス中の動きをスムーズにしたい

患者さんの目標:

  • 疼痛のない身体を目指す

  • テニス中の動作をスムーズにする

今回は急性の腰痛だけでなく、以前から続いている慢性的な腰痛についても身体評価を行いました。

来院時の身体評価

立った姿勢と動作

来院時には以下の特徴が確認されました。

  • カイホロードシス

  • FFD:指先が床に接地

  • 体幹の側方偏位

  • 疼痛回避姿勢

カイホロードシス(kypholordosis)とは、胸椎の後弯と腰椎の前弯が目立つ姿勢パターンを指します。

FFD(Finger Floor Distance:指床間距離)は、立った状態から前屈し、指先と床の距離を見る柔軟性・動作評価です。今回は指先が床まで届いていました。

一方で、前屈ができることだけで腰の状態が良いとは判断できません。

今回特に重要だったのは、腰部痛を避けるように体幹が横へ偏位し、疼痛回避姿勢をとっていたことです。

神経症状や腰部への負荷を確認する理学検査

以下の検査を実施しました。

  • ラセーグテスト(−)

  • SLR(−)

  • FNS(−)

  • トーマステスト(−)

  • ケンプテスト(−)

  • HBD(+)

  • 尻上がりテスト(+)

SLR(Straight Leg Raising:下肢伸展挙上テスト)は、仰向けで膝を伸ばしたまま脚を上げ、腰から下肢にかけての神経症状などを確認する検査です。

FNS(Femoral Nerve Stretch Test:大腿神経伸張テスト)は、大腿部前面に関係する神経症状などを確認します。

今回、ラセーグテスト・SLR・FNSはいずれも陰性でした。

一方で、HBDと尻上がりテストは陽性でした。

HBD(Heel Buttock Distance)は、うつ伏せで膝を曲げた際の踵と臀部の距離などから、大腿四頭筋の柔軟性を確認する指標です。

尻上がりテストでは、膝を曲げる際に骨盤がベッドから持ち上がるような代償動作がみられるかを確認します。

股関節周囲の柔軟性・筋力も確認

タイトネス

筋肉の柔軟性評価では、

  • 腸腰筋

  • 大腿四頭筋

のタイトネスが確認されました。

腸腰筋は腰椎・骨盤周囲から股関節につながり、股関節を曲げる動作などに関わる筋肉です。

大腿四頭筋は太ももの前面にあり、膝関節だけでなく、その一部である大腿直筋は股関節にもまたがっています。

そのため、これらの筋肉の柔軟性は腰や骨盤周囲の動作を考えるうえでも確認しておきたいポイントの一つです。

MMT

MMT(Manual Muscle Testing:徒手筋力検査)では、

  • 中殿筋:4

  • 腸腰筋:腰部痛のため測定不可

という結果でした。

腸腰筋については、無理に筋力測定を行うと腰部痛を誘発する可能性があったため、今回は測定していません。

また、歪み検査では左短下肢が確認されました。

ただし、こうした左右差がそのまま腰痛の「原因」というわけではありません。姿勢や動作、筋力、柔軟性などと合わせて総合的に判断する必要があります。

今回の評価から考えたこと

今回の症例では、急性腰痛によって体幹の側方偏位や疼痛回避姿勢がみられていました。

同時に、

  • 腸腰筋のタイトネス

  • 大腿四頭筋のタイトネス

  • HBD陽性

  • 尻上がりテスト陽性

  • 中殿筋MMT4

  • 下肢の左右差

など、腰だけではない身体的特徴も確認されました。

特に、HBDや尻上がりテスト、大腿四頭筋のタイトネスを合わせてみると、股関節・骨盤周囲を動かす際に太もも前面の柔軟性が影響していた可能性があります。

また、急性期には痛みそのものによって身体を守るための姿勢や筋緊張が生じることもあります。

そのため今回は、「腰の筋肉が硬いから腰痛が起きた」と一つの原因に決めるのではなく、まず急性の痛みをコントロールして動ける状態をつくり、その後に慢性腰痛に関係する身体機能を再評価していくことを重視しました。

これはサモーナスポーツ整骨院が大切にしている、

疼痛部位だけを見るのではなく、隣接する股関節・骨盤・筋力・柔軟性・動作まで確認する

という考え方です。

今回行った施術

今回実施したのは、

  • 骨盤矯正

  • HV(ハイボルト):下肢セット

  • 手技:大腿四頭筋・腸腰筋へのアプローチ

です。

骨盤矯正・ハイボルト

急性の腰部痛が強かったため、まずは身体を動かしやすい状態をつくることを優先して骨盤矯正とHVを行いました。

施術後には、ベッド上での体位変換が施術前よりスムーズになり、静止しているときの痛みは消失しました。

大腿四頭筋・腸腰筋へのアプローチ

その後、評価でタイトネスが確認されていた大腿四頭筋と腸腰筋に対して、仰向けで手技によるアプローチを行いました。

施術後には可動域の向上が確認され、患者さん本人にも施術前より身体を動かしやすい変化がみられました。

ただし、動作に対する不安感は残っていました。

急性腰痛では「痛みが減った=すぐに元通りに動いてよい」とは限りません。痛みだけでなく、動作への不安や身体機能も確認しながら段階的に活動量を戻していくことが大切です。

施術後の経過

今回は単発施術時点での症例報告です。

確認できた変化は、

  • ベッド上での体位変換がスムーズになった

  • 静止時痛が消失した

  • 可動域が向上した

  • 施術前より身体を動かしやすくなった

という点です。

一方で、動作に対する不安感は残存しています。

そのため、この時点で「腰痛が改善した」「治った」と判断するのではなく、今後も身体の状態を確認していく必要があります。

次回は体幹機能も評価予定

今回のゴールには急性腰痛からの回復だけでなく、

  • 慢性的な腰痛への対応

  • テニス動作の改善

も含まれています。

そのため次回は、楽トレを使用したインナーマッスルの機能評価を予定しています。

急性の痛みが落ち着いてきた段階では、必要に応じて、

  • 股関節の可動性

  • 腸腰筋や中殿筋などの筋力

  • 体幹機能

  • 左右差

  • テニスで必要となる動作

などを改めて確認していくことが重要です。

評価の結果、筋力や体幹機能、動作に課題が確認される場合には、施術だけでなく運動療法やトレーニングを組み合わせることも選択肢になります。

ぎっくり腰になったら安静にした方がいい?

「痛いからずっと寝ていた方がいい」と考える方もいますが、一般的な急性腰痛では、長期間の安静よりも痛みを悪化させない範囲で活動性を保つことが推奨されています。

ただし、

「痛くても我慢して動く」
「無理にストレッチする」
「すぐに筋力トレーニングをする」

という意味ではありません。

まずは疼痛をコントロールし、立つ・歩く・寝返りをするといった日常生活動作を無理なく行える状態を目指します。

そこから症状に合わせて活動量を戻していくことが大切です。

腰椎分離症がある場合は腰痛の原因になる?

腰椎分離症が確認されている場合でも、現在出ている腰痛がすべて分離症によるものとは限りません。

腰痛にはさまざまな要因が関係するため、正確な診断には必要に応じてX線やMRIなどの画像検査も用いられます。

特にスポーツを行っている方では、腰椎だけでなく、

  • 股関節

  • 骨盤

  • 胸椎

  • 体幹機能

  • 下肢筋力

  • 柔軟性

  • スポーツ動作

なども含めて評価することで、「どのような動きで腰への負担が増えているのか」を考えることができます。

すぐに整形外科を受診した方がよい腰痛は?

腰痛のなかには医療機関での検査を優先すべきケースがあります。

特に、

  • 安静にしていても強い痛みが続く・悪化する

  • 発熱を伴う

  • 下肢の強いしびれ

  • 脚に力が入りにくい

  • 排尿・排便に異常がある

  • 大きな外傷後に強い腰痛が出た

などがある場合は、自己判断で様子をみず整形外科などの医療機関を受診することが重要です。

サモーナスポーツ整骨院でも、状態に応じて整形外科など医療機関での評価が必要と判断した場合には、受診をご案内します。

よくある質問

Q1. ぎっくり腰になったら一日中寝ていた方がいいですか?

一般的な急性腰痛では、長期間の安静よりも、痛みを悪化させない範囲で日常生活の活動性を維持することが推奨されています。

ただし、症状の強さや原因によって対応は異なるため、無理に動かす必要はありません。

Q2. 痛みがなくなったらすぐに運動しても大丈夫ですか?

痛みの軽減だけではなく、可動域、筋力、体幹機能、動作時の不安なども確認することが重要です。

スポーツ復帰では、競技動作を段階的に確認していきます。

Q3. 腰椎分離症があると腰痛はずっと続きますか?

腰椎分離症があっても、現在の腰痛との関係は人によって異なります。

画像所見だけで判断せず、現在の症状や身体機能、スポーツ動作なども合わせて考える必要があります。

Q4. 太ももの硬さが腰痛に関係することはありますか?

股関節をまたぐ筋肉の柔軟性が低下すると、動作によっては骨盤や腰部の動きに影響する可能性があります。

ただし、太ももの硬さだけを腰痛の原因と断定することはできません。身体全体を評価することが重要です。

Q5. ぎっくり腰のときにストレッチをしてもいいですか?

急性期に痛みを強く誘発するストレッチを無理に行う必要はありません。

どの動きが安全かは症状によって異なるため、まずは痛みを悪化させない範囲の日常動作から始めます。

Q6. 整形外科と整骨院はどのように使い分ければいいですか?

強い神経症状、大きな外傷、発熱、安静時にも増悪する痛みなどがある場合や、腰椎分離症の診断・画像評価が必要な場合には整形外科での検査が重要です。

一方で、身体の可動域・筋力・柔軟性・姿勢・スポーツ動作などを確認しながら身体機能へのアプローチを行うことも選択肢になります。

同じような腰痛でお悩みの方へ

ぎっくり腰で強い痛みが出ている場合でも、痛みのある腰だけを確認すればよいとは限りません。

今回の症例でも、体幹の側方偏位や疼痛回避姿勢に加えて、大腿四頭筋・腸腰筋のタイトネスや股関節周囲の筋力、下肢の左右差などが確認されました。

急性期にはまず安全に身体を動かせる状態を目指し、その後、慢性的な腰痛やスポーツ復帰を考えるのであれば、可動域・筋力・体幹機能・競技動作まで段階的に評価していくことが重要です。

江東区・大島駅前サモーナスポーツ整骨院では、症状が出ている場所だけでなく身体全体を評価し、施術から必要に応じた運動療法、スポーツ復帰・再発予防までを考えながらサポートしています。

ぎっくり腰を繰り返している方や、腰痛があることでテニスなどのスポーツ動作に不安がある方は、一度身体の状態を確認してみてください。

この記事の執筆者:中澤 武士(なかざわ たけし)

保有資格:

  • 柔道整復師(国家資格)

  • NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

  • NASM-PES(パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)

  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)

プロフィール:

スポーツ現場から医療分野まで幅広く携わる実践型トレーナー・施術者。

これまでに、大相撲の横綱をはじめとする幕内力士、新極真空手日本代表、プロボクサー、デフフットサル日本代表、競輪選手、実業団選手、市民ランナーなど多様な競技者をサポート。

施術による痛みの改善から競技復帰、さらにはパフォーマンス向上まで一貫したサポートを行うことを強みに、学生アスリートからトップ選手まで高い信頼を得ている。

現在は、江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」のエリアマネージャーとして、現場での施術・トレーニング指導に従事。スタッフ教育にも力を入れ、後進トレーナーの育成にも積極的に取り組んでいる。

区の行政事業における体操教室、トレーナー専門学校での学生教育、同業トレーナーへの指導、社内研修での講師など、教育・普及活動にも幅広く参加。

「根本改善・再発防止・パフォーマンス向上」を掲げ、身体の本質を見極める全身アプローチを信条に、多くの利用者が長く健康で動ける身体づくりをサポートしている。

この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)

保有資格:

  • 柔道整復師(国家資格)
  • 鍼灸師(国家資格)
  • あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
  • JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
  • NASMフィットネスエデュケーター

プロフィール:

メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。

スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。

現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。