腰痛って何?腰痛の種類と原因、治療方法について

2024年06月25日

こんにちは、江東区大島駅、住吉駅にあるサモーナスポーツ整骨院です。

当スポーツ整骨院いは、毎日のように腰痛の症状でお悩みの患者様がお越しになります。

あなたの周りでも、腰痛に悩まされている方は多いのではないでしょうか。そんな、ありふれた腰痛ですが・・・腰痛の原因はコレだ!!といったような言葉が悪い意味で目立っており、患者様自身もそのような情報に振り回されている様子がよく見受けられます。

そこで今回の記事では、腰痛について、実際に当スポーツ整骨院で行っている施術の方法をご紹介しながら、腰痛の種類と痛みの特徴、アプローチ方法などを解説します。

意外と知られていない腰痛の分類|江東区大島駅、住吉駅サモーナスポーツ整骨院

腰部椎間板ヘルニアだから腰が痛い・・・

と勘違いされている方も非常に多く、腰痛について一般の方は意外と知らないことが多いです。腰部椎間板ヘルニアがあっても腰に痛みがない人もいます。

腰痛は大きく二つに分類できます。

  • 特異的腰痛:原因が明確に特定できる腰痛。腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など明確な所見があり病名がつかられる腰痛。
  • 非特異的腰痛:医師の診察や画像検査(X線やMRIなど)で腰痛の原因が特定できない腰痛。

上記のように分類されます。例外として、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの秒目がついても腰に痛みがない方もいます。

何かしらの原因で病院に行って検査を受けた結果、病名がついたということも少なくありません。なぜなら、いきなり椎間板ヘルニアになるわけでないし、脊柱が狭窄するわけでなないからです。今まで、症状がなかったのに、なぜ症状が出てきたのかを考えなくてはなりません。

また、腰痛の大多数は非特異的腰痛で、全体の約85%を占めると言われています。

非特異的腰痛の原因は人それぞれで、必ずしも『これが原因だ!!』ということは難しです。しかし、正しい姿勢にしたら腰痛が改善した!運動を始めたら腰痛が治った!ストレッチをしたら腰痛が改善した!などというケースは非常に多いのです。

なので、先述したようなアプローチで腰痛が改善したのであれば、あなたが悩んでいた非特異的腰痛の原因は、姿勢不良や関節の柔軟性低下、筋力低下などが原因と言ってもいいかもしれません。

腰痛でなぜレントゲンを撮るのか?

医療機関では、どのような腰痛であってもレントゲン撮影を行います。

『ただの腰痛でしょ?大げさだな・・・』と思う方もいるかもしれません。レントゲンだけでは診断ができない疾患もありますが、腰痛でレントゲンを撮るには理由がります。

腰痛には、腰痛診療ガイドラインで定義されている、Red flagsというものがあり、腰痛において、言葉の通り『赤旗』つまり『危険信号』を意味しています。

この腰痛のRed flags、つまり危険信号がある場合、重篤な脊柱疾患(悪性腫瘍、感染、骨折など)の合併が疑われます。

以下に腰痛のRed flagsをご紹介させていただきます。

  • 発症年齢が20歳未満または55歳以上
  • 時間や活動性に関係のない腰痛(楽な姿勢や楽な時間帯がない)
  • 胸部痛
  • 癌、ステロイド治療、HIV感染の既往
  • 栄養不良
  • 体重減少
  • 広範囲に及ぶ神経症状
  • 構築性脊柱変形(骨の変形があるので簡単にまっすぐに戻らなくなった状態)
  • 発熱

上記のようなRed flagsがある場合、重篤な脊柱疾患がある可能性を除外する目的でどんな腰痛でもレントゲン検査が行われます。

このようなお話を聞くと、腰痛に対して恐怖心ばかり抱いてしまうかもしれませんが、先述したように腰痛全体の約85%は非特異的腰痛です。

非特異的腰痛は日常生活に支障が出るかもしれませんが、重篤な疾患ではないのでご安心ください。ただ、腰痛が辛いという事実には変わりがありませんので、何かしらの対処が必要です。

今回の記事では、多くの方が経験している、もしくは経験するであろう非特異的腰痛について説明します。腰痛予防のヒントにもなるかもしれないので参考にしてください。

腰痛(非特異的腰痛)の種類|江東区大島駅、住吉駅サモーナスポーツ整骨院

非特異的腰痛には、椎間関節性腰痛、椎間板性腰痛、仙腸関節性腰痛、筋筋膜性腰痛の4種類に大きく分類されます。痛みの出る部分によって名前がつかられます。

では具体的にそれぞれの腰痛について説明させていただきます。

椎間関節性腰痛

椎間関節性の腰痛は、背骨の後ろ側で上下の背骨同士の関節の部分で生じる腰痛です。背骨の曲げ伸ばしや捻る動作は、この椎間関節の動きで作られています。

椎間関節性の腰痛では、椎間関節が何かしらの影響で動きが悪くなり、炎症を起こすことで腰痛を引き起こします。

椎間関節性腰痛の痛みの種類

椎間関節性の腰痛では、背骨の横にある椎間関節に痛みが生じます。左右ともに痛みが生じるのではなく、左右どちらかに痛みが生じやすいのが特徴です。また、局所的な痛みであることが多いです。

痛みが長期化したり、重症化するとお尻や太ももの後ろ側に痛みが広がるケースも少なくありません。

安静にしているときは、痛みを感じにくいのですが、腰を反ったり、捻ったりすることで痛みが引き起こされます。

椎間板性腰痛

椎間板性の腰痛は、スポーツ活動や加齢に伴う椎間板の損傷、変性によって生じる腰痛です。

正常な椎間板には神経がほとんど通ってなく、椎間板自体にダメージを負ってもそれほど痛みを感じません。しかし、スポーツ活動や加齢に伴い、椎間板の外側の組織が損傷すると、その修復を行うために、神経を伴った血管が椎間板の線維輪の内側に入ってしまいます。

その結果、本来神経の分布がなく、痛みを感じないはずの椎間板内部にも神経が分布し、椎間板への負荷で痛みが引き起こされるようになります。

椎間板性腰痛の痛みの種類

腰部の椎間板への負荷は、猫背のように背中を丸めた際に最も高くなります。

さらに、座っている時にその負荷は増大し、座っている時に痛みが出やすい腰痛です。

痛みの感じ方は、腰の真ん中、奥の方に重い痛みがあると表現する方が多いです。

椎間板性腰痛と腰部椎間板ヘルニアの違い

椎間板性の腰痛と椎間板ヘルニア、どちらも腰痛を引き起こす疾患です。しかし、これらの疾患は異なる種類の疾患です。

椎間板性の腰痛は、損傷された椎間板に神経が入り込み痛みを引き起こす、つまり椎間板自体が痛みを生じさせている『侵害受容性疼痛』と呼ばれる痛みです。つまり、切り傷などと同じ仕組みで痛みが生じます。

椎間板ヘルニアでは、背骨の間にあるクッションである椎間板が飛び出てしまい、結果として近くを走行している神経を圧迫することで痛みを引き起こします。

神経そのものが痛みを感じるので『神経因性頭痛』というものに分類されます。皆さんも、なんとなく神経そのものが刺激を受けたら痛いようなイメージが湧くかと思います。

椎間板性の腰痛と椎間板ヘルニアは痛みの種類から異なるものに分類されますが、椎間板性の腰痛が重症化して椎間板ヘルニアに進行するケースもあります。また、椎間板ヘルニアの初期に椎間板性の腰痛が見られることもあり、両者に関連が見られることも少なくありません。

筋筋膜性の腰痛|江東区大島駅、住吉駅サモーナスポーツ整骨院

筋筋膜性腰痛とは、腰の筋肉やその筋肉の周囲を覆っている筋膜に急激な負荷が加わったり、持続的もしくは慢性的んび負荷が加わることで引き起こされる腰痛です。

スポーツやウエイトトレーニングなど急に大きな負担が加わることで発症することもあれば、長時間のデスクワークや不良姿勢により慢性的に筋肉に負荷が加わり痛みが生じる場合もあり、その原因は様々です。

筋肉や筋膜への負荷が原因となり、引き起こされる腰痛なのでレントゲン検査では骨や椎間板に異常は見つかりません。

筋筋膜性腰痛の痛みの特徴

先述した腰痛では、痛みが出る部分が限局的なものが多いですが、筋筋膜性腰痛の場合、局所的な痛みではなく、腰や背中、お尻など広範囲に痛みが広がっていることが多いです。

患者様にどこが痛みますか?とご質問をすると『この辺・・・・一帯』といったように『ここが痛い!!』と示せないこと多いです。

また、腰を押した際や立ち上がる際など、動作を行う際に痛みが増すといった特徴があります。

腰痛の原因として考えられるもの|江東区大島駅、住吉駅サモーナスポーツ整骨院

これまで、様々な種類の非特異的腰痛について解説させていただきました。しかし、これらの腰痛を引き起こす原因を究明して、根本的に改善することが大切です。

医療機関で病名がつかない非特異的な腰痛だからと言って治らないわけではありません。

姿勢や関節の柔軟性、筋力や呼吸、ストレスなど様々なことがトリガーとなり腰痛になります。

腰が悪いから『腰痛!』だから腰を治さなくてはいけない!といった短絡的な考えにならないように注意してください。

先述したように、姿勢を改善したら腰痛が治った、運動を始めたら腰が軽くなった、デスクワークではなく立って作業をするようにしたら腰痛が改善したなど、誰もが簡単にできることで腰痛が改善することはたくさんあります。

腰痛の可能性として考えられるものを一つ一つクリアにしていくことで、腰痛のない快適な日常を手に入れられるかもしれません。

医療機関で異常が見られないと診断を受けたのであれば、町の整骨院(接骨院)やパーソナルトレーニングジムなどに通い、専門家の指導のもと自身の身体のどの部分に問題があり腰痛を引き起こしているのか見てもらうのをお勧めします。

断言はできませんが、腰痛を引き起こすことが多い身体の状態をピックアップするので参考にしてください。該当するものがあれば、あなたの腰痛は改善する可能性が高いです!

  • 姿勢が悪い
  • デスクワークが長い
  • ソファーで過ごしている
  • 運動不足
  • 関節の柔軟性が低い
  • ストレスが多い
  • 呼吸が浅い
    など

最後まで見た方は、希望を持って自分の腰痛と向き合い改善のために一緒に頑張りましょう!