「整形外科で異常なし」と言われたけれど…その腰痛、本当に大丈夫ですか?
2025年07月10日
腰痛に悩む方は非常に多く、現代では“国民病”ともいわれるほど身近な症状です。江東区・大島・住吉エリアにある当整骨院にも、日々多くの患者様が腰痛のご相談で来院されます。
なかでもよく耳にするのが、「整形外科では異常なしと言われたけれど、痛みが続いていて不安です」というお声です。画像検査では明らかな異常が見つからず、湿布や痛み止めを処方されて終わってしまった…そんな経験をお持ちの方も少なくありません。
たしかに、腰痛の多くは筋肉の硬さや骨盤のゆがみ、姿勢の崩れなど、筋骨格系の問題が原因です。適切なアプローチを受ければ改善が見込めるケースも多いのが実際です。
しかし――
なかには、見逃してはならない「危険な腰痛」が潜んでいることもあります。
一見するとよくある腰痛のように見えても、実は内臓疾患や腫瘍、感染症、あるいは精神的ストレスによるものだった、というケースも少なくありません。特に、「夜間に痛みが強まる」「足にしびれがある」「排尿や排便に違和感がある」などの症状が併発している場合には注意が必要です。
この記事では、江東区・大島・住吉エリアで整骨院をお探しの方へ向けて、**腰痛の中でも見逃してはいけない“危険なサイン”**を詳しくご紹介します。
「ただの腰痛だと思っていたけど、なんだかいつもと違う…」と感じている方こそ、ぜひ最後までご覧ください。
危険な腰痛とは?まずは知っておくべき基礎知識
腰痛の原因はさまざまですが、以下のようなケースは整骨院での対応を超える可能性がある危険な腰痛です。
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激しい痛みが時間帯に関係なく続く
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どんな施術をしても改善しない
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下半身の麻痺やしびれを伴う
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排尿・排便の異常がある
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微熱や倦怠感を伴う
このような症状がある場合は、整骨院での施術よりもまずは医療機関での精密検査が優先されるべきです。当院でも、年に数件、内臓疾患や腫瘍が隠れていたケースがあり、提携医療機関へご紹介した例があります。
脊椎・脊髄の疾患による腰痛
脊椎腫瘍
脊椎腫瘍は、「原発性」と「転移性」に分類されますが、臨床的には**他の臓器から転移してくる腫瘍(転移性腫瘍)**が多く見られます。特に、前立腺がん、肺がん、乳がん、腎がん、甲状腺がんなどのがんが、血液を介して脊椎に転移することがあります。
症状の特徴
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昼夜問わず続く持続的な腰痛や背部痛
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徐々に悪化する下肢のしびれや筋力低下
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腫瘍による骨の脆弱化により圧迫骨折を起こすリスク
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排尿・排便障害を伴うこともある
腫瘍による腰痛の多くは、安静にしていても痛みが引かず、夜間に強くなるのが特徴的です。また、体重減少や倦怠感を伴う場合には、腫瘍性病変の可能性を疑う必要があります。こうした症状が見られた場合は、速やかに整形外科や内科で精密検査(MRI・腫瘍マーカーなど)を受けることが重要です。
脊髄腫瘍
脊髄に発生する腫瘍は多くが良性ですが、腫瘍の圧迫により脊髄や神経根に障害を与えることで、腰痛だけでなくさまざまな神経症状を引き起こします。
症状の特徴
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限局的な慢性的な腰痛や背部痛
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進行により出現する下肢のしびれ・筋力低下・歩行障害
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状況によっては排尿・排便障害を呈することもある
腫瘍が大きくなるにつれて、神経の圧迫症状が増悪していくため、痛みの範囲が広がる、痛みの性質が変化する、歩きづらくなるといった変化が見られた際は注意が必要です。腫瘍の確定診断には造影MRIが必要となり、場合によっては神経機能を温存するための外科的手術が検討されます。
脊椎カリエス(結核性脊椎炎)
脊椎カリエスは、結核菌が脊椎に感染することで起こる骨感染症です。近年は減少傾向にあるものの、高齢者や免疫力が低下した方においては再び注目されています。
症状の特徴
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数週間から数ヶ月にわたる持続性の背部痛・腰痛
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倦怠感・微熱・寝汗・食欲低下など、結核特有の全身症状
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椎体の破壊が進むと、背骨の変形や神経障害を引き起こす
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膿瘍形成や脊髄圧迫による歩行障害・排尿障害
結核性の腰痛は、慢性化する傾向があり、整骨院などでの一般的な施術で改善しないことが多いです。疑わしい症状があれば、まずは血液検査や画像検査を行い、**抗結核薬による長期治療(6ヶ月以上)**と必要に応じた外科的処置が行われます。
まとめ:整骨院で見極めるべき「危険な腰痛」の兆候とは
整骨院に来院される腰痛の多くは筋・骨格に由来しますが、以下のような症状がある場合は、危険な疾患が隠れている可能性を疑うべきです。
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安静時や夜間も続く激しい痛み
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急激に進行する神経症状(しびれ・麻痺)
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排尿・排便に異常がある
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微熱や体重減少などの全身症状を伴う
このような場合には、整骨院での施術を控え、早急に医療機関を受診することが最優先です。当院では、施術の可否を含めた状態評価を行い、必要であれば提携の整形外科・内科へご紹介する体制を整えております。
内臓疾患が原因の腰痛に要注意
それは「筋肉のコリ」ではなく、命に関わる内臓のサインかもしれません
腰痛といえば筋肉や骨格の問題を思い浮かべる方が多いですが、実際には内臓からの“放散痛”として腰に症状が現れるケースも少なくありません。
これは、内臓の異常が神経を介して背部や腰部に痛みを感じさせる現象で、整骨院での施術対象とは異なる原因によって引き起こされます。
筋肉をほぐしてもすぐに痛みがぶり返す、安静にしても痛みが続く、夜間や食後に悪化する――。
こういった症状がある場合、整骨的アプローチでは根本的な改善にはつながりません。以下に挙げる疾患の可能性がある場合には、整骨院では対応できないため、速やかに医療機関を受診してください。
【整骨院で対応できない、内臓疾患による腰痛の例】
▶ 消化器系の病気による腰痛
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胃潰瘍・十二指腸潰瘍
→ 空腹時の痛みや黒色便、胸やけを伴う場合は消化器内科での検査が必要です。 -
胆石・胆のう炎
→ 背部〜腰部への痛みが食後に悪化し、発熱や吐き気を伴う場合は急性胆嚢炎が疑われます。 -
膵炎(すいえん)
→ 上腹部から腰への鋭い痛みがあり、体を前かがみにすると軽減するのが特徴。命に関わるため、早急な医療介入が必要です。
これらの疾患による腰痛は、筋肉や骨格の問題ではなく、整骨院の適応範囲外です。消化器内科等の専門医を受診しましょう。
▶ 泌尿器系の病気による腰痛
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腎盂腎炎
→ 高熱、腰痛、排尿時の痛みや頻尿を伴う場合は、抗菌薬による治療が必要です。 -
尿路結石・腎結石
→ 激しい側腹部〜腰部の痛み、吐き気、血尿がある場合は、泌尿器科での画像診断が必要です。 -
前立腺がん
→ 高齢男性で排尿障害と腰痛を伴う場合は、腫瘍の可能性を疑い泌尿器科での精密検査が推奨されます。
このような泌尿器系疾患が疑われる腰痛は、整骨的な手技では対処できません。必ず医療機関での診断を優先してください。
▶ 婦人科系の病気による腰痛
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子宮内膜症
→ 生理周期に関連して腰痛が強まる、性交痛や排便時の痛みがある場合は婦人科での評価が必要です。 -
子宮がん
→ 不正出血やおりものの異常が見られ、慢性的な腰痛がある場合は、早期発見のために婦人科受診が不可欠です。
☑女性特有の内臓疾患による腰痛は、整骨院の対応範囲を超えています。婦人科での精査をお勧めします。
循環器系疾患が腰痛を引き起こす場合も
心筋梗塞や大動脈瘤などの重大な病気も、腰や背中の痛みとして現れることがあります。
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締めつけられるような背部痛
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急激な腹部〜腰部の激痛(大動脈解離)
このような症状は、緊急性が高く、すぐに救急外来を受診する必要があります。
ストレスや心因性でも腰痛は起こる
画像検査でも異常がないのに強い腰痛がある…。そんな場合は、心因性腰痛の可能性も考えられます。
心因性腰痛の特徴
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痛む場所が日々、または数時間ごとに変化する
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痛みの強さが感情や不安の変化と連動する
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うつ症状や不眠などを伴うことがある
「気のせい」ではなく、自律神経の乱れや脳の痛み処理機構が関わる明確な症状です。メンタルケアや専門医との連携が必要になるケースもあります。
整骨院でできること・できないことを正しく理解しましょう
江東区・大島駅近くのサモーナスポーツ整骨院では、腰痛の症状を多角的に評価し、筋肉・骨格の調整だけでなく、必要に応じて医療機関への紹介も行っています。
万が一、整骨院では対応できない可能性がある場合は、提携しているクリニック・整形外科と連携して対応させていただきます。
江東区・大島・住吉で腰痛にお悩みの方へ
当整骨院は、都営新宿線・大島駅から徒歩30秒と通いやすく、夜21時まで受付しているため、仕事帰りや学校帰りにも安心して通院可能です。
また、整骨院としては珍しくパーソナルトレーニング施設やリハビリエリアを完備しており、慢性腰痛の改善だけでなく、再発予防・体質改善までトータルでサポートできる環境が整っています。









