サモーナスポーツ整骨院スタッフ スポーツ整体×骨盤矯正で痛みの根本から改善へ!

筋トレ中に右肩が痛む|肩峰下インピンジメント症候群の症例

2026年09月3日

「日常生活では問題ないけれど、筋トレをすると肩が痛い」

このような軽い症状でも、痛みをかばいながらトレーニングを続けると、フォームの乱れや負担の偏りにつながることがあります。

今回は、トレーニング後から右肩に痛みが出現した20代男性の症例をご紹介します。

ご来院時のお悩み

患者さんは20代の男性です。

来院の5日前にトレーニングを行ったあとから右肩が痛むようになりました。日常生活に大きな支障はありませんでしたが、トレーニング中に痛みが出るため、「痛みなく運動を続けられる状態にしたい」とご来院されました。

肩だけでなく全身の動きを評価

右腕を前から上げる肩関節屈曲では痛みがあり、腕を十分に上げても上腕が耳につかない状態でした。

肩周辺の状態を確認したところ、以下の所見がみられました。

  • ニアーテスト・ホーキンステスト:陽性
  • 背中側へ手を回す動き:痛みはないものの硬さあり
  • 広背筋:柔軟性の低下
  • 右棘下筋:筋力4
  • 左肩が高い姿勢

ニアーテストとホーキンステストは、腕を上げたときに肩峰の下にある腱板や滑液包周辺で痛みが再現されるかを確認する検査です。今回はこちらの検査で右肩の痛みが出現しました。

一方、棘上筋を確認するフルカンテスト・エンプティカンテスト、上腕二頭筋腱を確認するスピードテストでは、明確な痛みや筋力低下はみられませんでした。また、ジャクソンテストとスパーリングテストも陰性で、頚部への刺激による痛みの再現はありませんでした。

これらの所見を総合し、肩峰下インピンジメント症候群が疑われる状態として施術とリハビリを進めました。ただし、個々の検査結果だけで傷めている組織や原因を断定することはできません。

肩の痛みと全身の動きとの関係

肩峰下インピンジメント症候群とは、腕を上げる際に肩峰の下にある腱板や滑液包などへ負担がかかり、痛みが現れる状態です。現在は「腱板関連肩痛」という広い捉え方が用いられることもあります。

肩を上げる動作には、肩関節だけでなく、肩甲骨、胸郭、体幹の連動が必要です。トレーニングでは下半身や体幹の安定性もフォームに影響します。

今回の評価では、右棘下筋だけでなく、右中殿筋・右腸腰筋・右体幹筋にも軽度の筋力低下がみられました。そのため、肩だけを原因と決めつけず、骨盤や体幹を含む全身の動きも確認しました。

なお、骨盤や体幹の状態が右肩痛の唯一の原因という意味ではありません。どの部分へのアプローチで動きや痛みが変化するかを確認しながら、関係している可能性のある要素を整理しています。

実施した施術とリハビリ

今回は、次の内容を行いました。

  • 骨盤周辺の調整
  • ハイボルト施術
  • 肩周辺への手技
  • チューブを使用した外旋筋のリハビリ

施術前、右肩を上げた際の痛みはPS10でした。PSとは痛みの強さを数値で表す指標で、0を「痛みなし」、10を「最も強い痛み」としています。

骨盤周辺への施術と右腸腰筋へのハイボルト後は、肩を上げた際の痛みがPS10から5へ変化しました。

続いて、右棘下筋と小胸筋へハイボルトを行ったところPS5から2へ変化。仰向けでの肩周辺のリリースと、チューブを使った外旋筋の運動後には、施術時の肩挙上痛はPS0となりました。

ただし、その場で痛みがなくなったことが、組織の回復や治癒を意味するわけではありません。今後もトレーニング時の反応を確認しながら、負荷量やフォームを段階的に調整する必要があります。

今後の方針

患者さんの目標は、痛みなくトレーニングを行い、同じ症状を繰り返さないことです。

今後は次の点を中心に進めていきます。

  • 肩関節の可動域と痛みの再評価
  • 広背筋や肩周辺の柔軟性改善
  • 棘下筋など肩を安定させる筋肉の強化
  • 体幹を含めた全身の安定性評価
  • 痛みが出るトレーニング動作と負荷量の確認
  • 再発予防を目的としたセルフケアの習慣化

完全に休むだけではなく、痛みの出ない範囲で負荷を調整しながら、必要な筋力と動作を段階的に取り戻すことが大切です。

トレーニング中の肩の痛みでお悩みの方へ

トレーニング中の肩の痛みには、腱板や滑液包への負担、筋肉の柔軟性、肩甲骨の動き、フォーム、重量設定など、複数の要素が関係します。

痛みが軽い場合でも、同じ動作で繰り返し痛むときは、無理に重量を上げず、一度フォームや身体の状態を確認しましょう。

強い筋力低下、安静時や夜間の強い痛み、転倒後の痛み、しびれ、腫れや変形がある場合は、トレーニングを中止して整形外科などの医療機関を受診してください。

住吉駅前サモーナスポーツ整骨院では、痛みのある肩だけでなく、肩甲骨・体幹・骨盤を含めた全身の動作を評価し、施術からリハビリ、トレーニング復帰までを段階的にサポートしています。

※本記事は一症例の経過を紹介したものです。施術による変化や回復までの期間には個人差があります。

はい、現在の記事は症例報告としては不足していません。FAQを追加すると、読者の疑問や検索意図まで十分にカバーできます。

よくあるご質問

Q1.トレーニング中に肩が痛む場合は休んだ方がよいですか?

痛みが出る動作を無理に続けることはおすすめできません。まずは重量を下げる、可動域を狭くする、痛みの出ない種目へ変更するなど、肩にかかる負担を調整しましょう。

肩に負担をかけない下半身トレーニングなどは続けられる場合もありますが、痛みが強くなる運動は中止してください。痛みを我慢して続けるのではなく、症状の原因となっている可能性のあるフォームや身体機能を確認することが大切です。

Q2.筋肉痛と肩を傷めた痛みは、どのように見分けますか?

一般的な筋肉痛では、トレーニングした筋肉全体に張りや重さが現れ、数日かけて徐々に軽くなることが多くあります。

一方、肩を上げる特定の角度で鋭く痛む、同じ動作で毎回痛む、力が入りにくい、数日経っても改善しない場合は、通常の筋肉痛とは異なる可能性があります。

ただし、痛みの感じ方だけで正確に判断することはできません。症状が続く場合は、早めに身体の状態を確認してもらいましょう。

Q3.肩峰下インピンジメント症候群は、どのようなトレーニングで起こりますか?

腕を頭上まで上げる運動や、肩を繰り返し使うトレーニングで症状が出ることがあります。ただし、特定の種目だけが原因になるわけではありません。

重量設定やトレーニング量に加えて、肩関節の柔軟性、肩甲骨の動き、腱板の筋力、体幹の安定性、疲労の蓄積などが複合的に関係します。そのため、痛みの出る種目だけでなく、実際のフォームや全身の動きを評価する必要があります。

Q4.一度の施術で痛みがなくなれば、トレーニングに復帰できますか?

施術直後に痛みがなくなっても、すぐに元の重量やトレーニング量へ戻すことはおすすめできません。

その場で痛みが軽減することと、負担を受けた組織が回復することは同じではないためです。可動域、筋力、フォーム、運動後から翌日の症状などを確認しながら、段階的に負荷を戻していく必要があります。

今回の症例でも、施術時にはPS0まで変化しましたが、今後もリハビリと動作評価を継続する方針です。

Q5.肩の痛みは、どのくらいの期間で改善しますか?

改善までの期間は、痛みの強さ、発症からの期間、傷めている組織、トレーニング内容、生活習慣などによって異なります。

数回の施術で痛みが軽くなる場合もありますが、再発予防まで考えると、肩の柔軟性や筋力を整え、トレーニングフォームを修正する期間が必要です。「何日で治る」と一律に判断せず、身体の反応を確認しながら進めることが重要です。

Q6.自宅ではどのようなケアをすればよいですか?

肩に痛みが出ない範囲であれば、広背筋や胸周辺の軽いストレッチ、チューブを使用した肩の外旋運動などが選択肢になります。

ただし、肩の状態によって必要な運動は異なります。自己判断で強く伸ばしたり、痛みを我慢して反復したりすると、症状が悪化する可能性があります。評価を受けたうえで、自分の状態に合った方法と回数を確認しましょう。

Q7.どのような場合は整形外科を受診した方がよいですか?

次のような症状がある場合は、トレーニングを中止して整形外科などの医療機関を受診してください。

  • 転倒や衝突後から強く痛む

  • 腕を上げられない、急に力が入らなくなった

  • 安静時や夜間にも強く痛む

  • 肩に腫れや変形がある

  • 腕や手にしびれ、感覚の異常がある

  • 痛みが急速に悪化している

軽い痛みでも、トレーニングのたびに繰り返す場合や、負荷を下げても改善しない場合は、早めの評価をおすすめします。

この記事の執筆者:中澤 武士(なかざわ たけし)

保有資格:

  • 柔道整復師(国家資格)

  • NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

  • NASM-PES(パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)

  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)

プロフィール:

スポーツ現場から医療分野まで幅広く携わる実践型トレーナー・施術者。

これまでに、大相撲の横綱をはじめとする幕内力士、新極真空手日本代表、プロボクサー、デフフットサル日本代表、競輪選手、実業団選手、市民ランナーなど多様な競技者をサポート。

施術による痛みの改善から競技復帰、さらにはパフォーマンス向上まで一貫したサポートを行うことを強みに、学生アスリートからトップ選手まで高い信頼を得ている。

現在は、江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」のエリアマネージャーとして、現場での施術・トレーニング指導に従事。スタッフ教育にも力を入れ、後進トレーナーの育成にも積極的に取り組んでいる。

区の行政事業における体操教室、トレーナー専門学校での学生教育、同業トレーナーへの指導、社内研修での講師など、教育・普及活動にも幅広く参加。

「根本改善・再発防止・パフォーマンス向上」を掲げ、身体の本質を見極める全身アプローチを信条に、多くの利用者が長く健康で動ける身体づくりをサポートしている。

この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)

保有資格:

  • 柔道整復師(国家資格)
  • 鍼灸師(国家資格)
  • あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
  • JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
  • NASMフィットネスエデュケーター

プロフィール:

メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。

スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。

現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。