デッドリフト後に左腰が痛む大学ラクロス選手の症例(江東区・大島駅前サモーナスポーツ整骨院)
2026年08月15日

今回は、江東区大島駅前にあるサモーナスポーツ整骨院へご来院された、デッドリフト後に左腰へ違和感が生じた20代男性・大学ラクロス選手の症例をご紹介します。
患者様は大学の部活動でラクロスに取り組んでおり、施術の翌日から3日間の合宿を控えていました。ラクロスは短距離のダッシュ、急な方向転換(カット動作)、片手でのスローイング、コンタクトプレーなどが多く、体幹の安定性と股関節の連動性が非常に重要な競技です。
さらに、スティック操作の特性上、常に左右どちらか一方に負荷が偏りやすいという特徴もあります。
2〜3か月前にはぎっくり腰のような症状も経験されており、今回の症状は単発ではなく、慢性的な負荷の蓄積が背景にある可能性が考えられました。
デッドリフトとラクロス動作の関係性
今回の症例で重要なポイントは「デッドリフト」と「ラクロス動作」の共通点です。
デッドリフトは本来、股関節主導のヒンジ動作ですが、以下のような代償が起こると腰部に負担が集中します。
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股関節の伸展不足
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ハムストリングスの過緊張
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体幹の固定不足
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左右どちらかへの荷重偏り
一方ラクロスでは、
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片脚での急停止・切り返し
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片側スローイングによる回旋動作
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スティック保持による上半身の非対称性
が常に存在します。
つまり今回のケースは「トレーニング動作」と「競技動作」の両方で同じ部位にストレスが蓄積していたことが大きな特徴でした。
ご来院時のお悩み
来院の4〜5日前にデッドリフトを行い、その後から左腰に違和感が出現しました。
具体的には以下のような状態でした。
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身体を右へひねると左腰に鋭い違和感
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前屈時に膝を曲げないと倒れない
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起床時に腰が固まる感覚
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ラクロスのスローイング動作で不安感
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左ハムストリングスが攣りやすい
特に「ひねる動作」と「前屈動作」の両方で症状が出ている点から、筋肉単体ではなく、骨盤・股関節・体幹の連動不全が疑われました。
身体の状態を詳細評価
動作・筋力・柔軟性を評価したところ、以下の特徴がみられました。
■ 動作評価
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右回旋時に左腰の痛み(スローイング動作に類似)
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前屈時に骨盤後傾が強く出る
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片脚立位で左側の不安定性
■ 筋力評価
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左腸腰筋の出力低下
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左中殿筋の支持力低下
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左ハムストリングスの筋出力低下
■ 柔軟性評価
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左ハムストリングスの著明な短縮
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股関節屈曲時の詰まり感
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胸椎回旋の可動性低下
■ アライメント評価
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骨盤の軽度右回旋
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見かけ上の右脚短縮
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体幹の左側支持性低下
これらの結果から、「左側の支持機能低下を右側で代償している状態」と判断しました。
実施した施術内容
評価結果をもとに、以下の施術を段階的に実施しました。
① 骨盤アライメント調整
骨盤の回旋・傾きを整え、左右差を軽減。
② ハイボルト施術
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腸腰筋
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中殿筋
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腰部多裂筋
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広背筋
神経筋の興奮性を調整し、筋出力の左右差を改善。
③ 手技療法
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両側臀部(特に梨状筋)
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ハムストリングス
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腰背部筋膜
筋膜の滑走性改善と過緊張の緩和。
④ 運動療法・セルフケア指導
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タオルを用いたハムストリングスストレッチ
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股関節ヒンジ再学習ドリル
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体幹安定化エクササイズ(呼吸連動)
施術後の変化
施術後には以下の変化が確認されました。
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前屈時の可動域改善
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右回旋時の左腰痛の消失
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片脚立位の安定性向上
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股関節の動きのスムーズさ改善
特に広背筋へのアプローチ後には、ラクロス特有のスローイング動作に近い回旋動作での違和感が大きく軽減しました。
なぜ腰だけを治しても改善しないのか
今回のようなケースでは「腰そのもの」だけを治療しても再発しやすい傾向があります。
理由は以下の通りです。
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股関節が使えない → 腰で代償
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体幹が不安定 → 腰で固定
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ハムストリングス過緊張 → 骨盤後傾
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胸椎回旋不足 → 腰椎で回旋
つまり腰は「結果として痛くなっている部位」であり、原因は別に存在することが多いのです。
ラクロス選手に多い腰痛パターン
ラクロス選手では特に以下のパターンが多くみられます。
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片側スローイングによる回旋ストレス
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カット動作による片脚荷重
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スティック保持による左右非対称姿勢
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ハムストリングス優位の動作パターン
これらが重なることで、今回のような「片側腰痛」が発生しやすくなります。
今後の施術方針と目標
今回の患者様の目標は単なる痛みの改善ではなく、
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ラクロス合宿への安全な参加
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スプリント能力の向上
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スローイング動作の安定化
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再発予防
です。
今後は以下を重点的に改善していきます。
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体幹インナーマッスルの再教育
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股関節ヒンジ動作の最適化
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胸椎回旋可動域の改善
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片脚支持バランスの強化
江東区・大島駅前サモーナスポーツ整骨院の特徴
当院では、単なる痛みの改善ではなく、
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競技特性の分析
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動作評価
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筋力バランス評価
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再発予防トレーニング
まで一貫して行います。
特にラクロス・野球・サッカー・バスケットボールなど、回旋や片脚動作の多い競技に対しては、スポーツ特化型の評価を重視しています。
まとめ
今回の症例は、
「デッドリフトによる一時的な負荷」+「ラクロス競技による慢性的な偏り」
が重なったことで発生した左腰痛でした。
腰だけを見るのではなく、股関節・体幹・胸椎まで含めた全身評価が重要であることを示す典型的なケースです。
※注意事項
本記事は一症例の紹介であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。強い痛み、しびれ、筋力低下などがある場合は医療機関の受診を優先してください。
この記事の執筆者:中澤 武士(なかざわ たけし)
保有資格:
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柔道整復師(国家資格)
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NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
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NASM-PES(パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)
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中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)
プロフィール:
スポーツ現場から医療分野まで幅広く携わる実践型トレーナー・施術者。
これまでに、大相撲の横綱をはじめとする幕内力士、新極真空手日本代表、プロボクサー、デフフットサル日本代表、競輪選手、実業団選手、市民ランナーなど多様な競技者をサポート。
施術による痛みの改善から競技復帰、さらにはパフォーマンス向上まで一貫したサポートを行うことを強みに、学生アスリートからトップ選手まで高い信頼を得ている。
現在は、江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」のエリアマネージャーとして、現場での施術・トレーニング指導に従事。スタッフ教育にも力を入れ、後進トレーナーの育成にも積極的に取り組んでいる。
区の行政事業における体操教室、トレーナー専門学校での学生教育、同業トレーナーへの指導、社内研修での講師など、教育・普及活動にも幅広く参加。
「根本改善・再発防止・パフォーマンス向上」を掲げ、身体の本質を見極める全身アプローチを信条に、多くの利用者が長く健康で動ける身体づくりをサポートしている。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









