【江東区大島】左腕のしびれ・肩の痛み|頚椎神経根症状の症例
2026年08月27日

「首を後ろに反らすと腕がしびれる」
「肩を動かすと痛みや引っかかりを感じる」
このような症状は、肩だけでなく、首から腕へ向かう神経や肩甲骨、胸郭、体幹の動きが関係している可能性があります。
今回は、転倒後に左前腕のしびれが現れ、以前からの左肩痛も抱えていた40代男性の症例をご紹介します。
※個人が特定されないよう、一部内容を調整しています。
※掲載している変化は初回施術時のものであり、施術の感じ方や経過には個人差があります。
ご来院時のお悩み
40代の男性で、以前から左肩の痛みがありました。
ご来院の2週間前に転倒して左手をついてから、左前腕の親指側にしびれが出現。趣味でボクササイズをされていますが、現時点では大きな支障はなく、「肩の痛みやしびれを気にせず運動を続けたい」というご希望がありました。
左前腕のしびれは首から来ている可能性
左前腕の親指側は、首から出る「C6神経根」の影響を受ける領域の一つです。
頚椎の神経根が圧迫・刺激されると、首だけでなく肩から腕、手指にかけて痛みやしびれが現れることがあります。首を後ろへ反らす動作で症状が強くなることも特徴の一つです。
日本整形外科学会でも、頚椎症性神経根症では肩から腕の痛みや手指のしびれが起こり、首を後ろへ反らすことで症状が強くなる場合があると説明されています。
今回の検査では、首を後ろに反らしたり傾けたりして神経への負担を確認する「ジャクソンテスト」と「スパーリングテスト」が陽性でした。
一方、胸郭出口症候群を確認するモーリーテスト、ライトテスト、アドソンテスト、エデンテストでは症状が誘発されませんでした。
これらの結果としびれの範囲を踏まえ、胸郭出口よりも、頚椎周辺から生じる神経根症状が疑われました。
ただし、神経根症の確定診断には医療機関での診察や画像検査が必要です。当院では症状の経過や神経学的所見を確認し、必要に応じて整形外科への受診をご案内します。
左肩にはインピンジメントを疑う所見
肩の検査では、腕を上げたときの肩峰下への負担を確認する「ニアーテスト」と、腱板の一つである棘上筋周辺を評価する「エンプティカンテスト」で痛みが再現されました。
肩のインピンジメント症候群とは、腕を上げる際に腱板や滑液包などの組織へ負担がかかり、肩の痛みや引っかかりが生じている状態です。
順天堂大学医学部附属順天堂医院では、腕を上げる途中の一定の角度で痛みや引っかかりが生じ、進行すると筋力低下や夜間痛を伴う場合もあると解説されています。
今回の症例では、以前から肩の痛みがあったことに加え、広背筋や大胸筋の硬さ、肩甲帯周辺の柔軟性低下も確認されました。
一つの検査だけで傷病名を判断するのではなく、痛みが出る動作や可動域、筋力、首からの神経症状を総合して評価しています。
首と肩だけでなく全身の動きを評価
立位姿勢と動作を確認したところ、次のような特徴がみられました。
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体幹を左右に回す動きの制限
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頚椎を左へ回す動きの制限
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広背筋と大胸筋の柔軟性低下
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右股関節の回旋制限
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腸腰筋と手指外転筋の筋力低下
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左肩が上がり、右腰が下がった姿勢
ボクササイズでは、体幹の回旋と肩甲骨、肩関節の連動が必要です。体幹や股関節の動きが不足すると、その分を首や肩で補う動きが増え、負担が集中することがあります。
そのため、今回は首や肩だけに施術を行うのではなく、全身の動きのつながりを確認しました。
今回の施術内容
初回は、症状の反応を確認しながら以下の施術を行いました。
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骨盤・股関節周辺の調整
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腸腰筋へのハイボルト施術
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頚椎・胸椎周辺へのハイボルト施術
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僧帽筋・肩甲挙筋・斜角筋へのアプローチ
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小胸筋・棘下筋へのハイボルト施術
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広背筋のリリース
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胸筋のストレッチ
ハイボルトとは、高電圧の電気刺激を使用する施術機器です。今回は痛みの変化を確認しながら、症状に関係している可能性が高い筋肉や部位を評価する目的も含めて使用しました。
初回施術後の変化
痛みを「0=痛みなし、10=最も強い痛み」として確認しました。
頚椎・胸椎周辺、僧帽筋、肩甲挙筋への施術後、首を後ろへ反らした際の痛みは10から5へ低下しました。
さらに斜角筋へアプローチしたところ、痛みは5から2へ低下しました。
小胸筋と棘下筋への施術後には、腕へ広がる痛みも2以下となり、肩を後ろへ動かす際の痛みは消失しました。一方で、筋肉が引っ張られるような感覚は残っていました。
骨盤・股関節周辺の調整後には、右股関節の回旋可動域にも変化がみられました。
ただし、初回施術後の痛みの軽減だけで、神経への刺激や肩の問題が解消したとは判断できません。今後も、しびれの範囲、筋力、頚椎と肩関節の動き、ボクササイズ時の反応を継続的に確認していきます。
今後の施術方針
今後は、次の内容を中心に進める予定です。
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頚椎を反らした際の痛みとしびれの確認
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腕や手指の感覚・筋力・腱反射の確認
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胸椎と体幹回旋の可動性改善
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肩甲骨と肩関節の連動性改善
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広背筋・胸筋周辺の柔軟性改善
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ボクササイズに必要な体幹安定性の評価
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再発予防を目的とした運動指導
体幹深部の筋肉を確認する「楽トレ検査」についても、今後の日程を相談していきます。
目標は、単に初回の痛みを軽減することではなく、肩の痛みや腕のしびれを気にせずボクササイズを続けられる身体をつくることです。
首を反らすと腕がしびれる方へ
首を後ろへ反らしたり傾けたりしたときに、腕や手へ痛み・しびれが広がる場合は、頚椎から出る神経が刺激されている可能性があります。
また、肩の痛みが同時にある場合でも、すべての症状が肩だけから生じているとは限りません。
大島駅前サモーナスポーツ整骨院では、首や肩の局所だけでなく、姿勢、体幹、肩甲骨、股関節まで確認し、症状に関係する動作や身体の使い方を評価します。
なお、次のような場合は、早めに整形外科などの医療機関を受診してください。
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転倒後の強い痛みやしびれが続いている
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しびれの範囲が広がっている
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腕や手に力が入りにくい
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肩を上げられない
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両手や足にもしびれがある
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歩きにくさや手先の不器用さが現れた
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排尿・排便の異常を伴う
当院での評価後に、画像検査や医師の診察が必要と判断した場合は、医療機関への受診をご案内します。
江東区大島周辺で、首を動かしたときの腕のしびれや、運動時の肩の痛みにお悩みの方は、お早めにご相談ください。
大島駅前サモーナスポーツ整骨院は、都営新宿線「大島駅」から徒歩1分です。
よくある質問
Q.腕のしびれは肩の施術だけでよくなりますか?
腕のしびれには、頚椎の神経根、胸郭出口、肘や手首周辺の末梢神経など、複数の原因が考えられます。肩だけに原因があるとは限らないため、しびれの範囲や誘発動作、筋力、感覚などの評価が重要です。
Q.転倒後にしびれが出た場合でも整骨院へ相談できますか?
ご相談は可能ですが、骨折、脱臼、腱板損傷、神経損傷などが疑われる場合は、整形外科での画像検査が優先されます。当院では状態を確認したうえで、医療機関への受診が必要か判断します。
Q.首の症状でも体幹や股関節を確認するのはなぜですか?
スポーツ動作では、股関節、体幹、胸椎、肩甲骨、肩関節が連動します。体幹や股関節の動きが不足すると、首や肩の代償動作が増える可能性があるため、全身の動きを確認します。
参考情報
よくある質問
Q1.首を後ろに反らすと腕や手がしびれるのはなぜですか?
首から腕へ向かう神経が、頚椎周辺で圧迫・刺激されている可能性があります。特に前腕の親指側にしびれがある場合は、C6神経根の症状と一致することがあります。ただし、胸郭出口症候群や末梢神経の問題でも似た症状が出るため、検査による見極めが必要です。
Q2.肩の痛みと腕のしびれは同じ原因ですか?
同じ原因とは限りません。肩のインピンジメントでは、腕を上げたときの痛みや引っかかりが中心で、腕や手のしびれは首の神経、胸郭出口、肘・手首周辺の神経が関係している場合があります。今回のように、首と肩の問題が同時に起きているケースもあります。
Q3.転倒後にしびれが出た場合は、整形外科と整骨院のどちらへ行くべきですか?
強い痛み、しびれの悪化、筋力低下、肩を動かせないなどの症状がある場合は、まず整形外科を受診してください。骨折、脱臼、腱板損傷、神経損傷などを確認するため、レントゲンやMRIなどの画像検査が必要になることがあります。当院でも状態を確認し、必要に応じて医療機関への受診をご案内します。
Q4.頚椎神経根症は、どのような検査で確認しますか?
しびれの範囲、首を動かした際の症状、筋力、感覚、腱反射などを確認します。ジャクソンテストやスパーリングテストなども判断材料になりますが、一つの検査だけでは確定できません。正式な診断には、医師の診察や画像検査が必要です。
Q5.首の症状なのに、体幹や股関節まで確認するのはなぜですか?
運動時の身体は、股関節、体幹、胸椎、肩甲骨、肩関節、頚椎が連動して動きます。体幹や股関節の動きが不足すると、首や肩に代償動作が生じ、負担が集中することがあります。大島駅前サモーナスポーツ整骨院では、症状が出ている部分だけでなく、全身の動きも評価します。
Q6.ハイボルト施術は痛くありませんか?
電気特有の刺激を感じますが、状態や感じ方に合わせて強さを調整します。無理に強い刺激を加えるものではありません。施術中も痛みやしびれの変化を確認しながら進めますので、刺激が苦手な方は事前にお伝えください。
Q7.何回くらい通えば、腕のしびれや肩の痛みはよくなりますか?
必要な回数は、症状の原因、発症からの期間、筋力低下の有無、日常生活や運動量によって異なります。初回評価後に身体の状態と施術計画をご説明し、毎回の変化を確認しながら内容や通院頻度を調整します。回数や結果を一律に保証することはできません。
Q8.しびれがあってもボクササイズや筋トレを続けて大丈夫ですか?
運動によって痛みやしびれが強くならない場合でも、負荷やフォームの見直しが必要です。首を反らす、肩を強くすくめる、症状を我慢して繰り返す動作は避けてください。しびれの範囲が広がる、力が入りにくいなどの変化がある場合は運動を中止し、早めに医療機関へ相談しましょう。
この記事の執筆者:中澤 武士(なかざわ たけし)
保有資格:
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柔道整復師(国家資格)
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NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
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NASM-PES(パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)
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中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)
プロフィール:
スポーツ現場から医療分野まで幅広く携わる実践型トレーナー・施術者。
これまでに、大相撲の横綱をはじめとする幕内力士、新極真空手日本代表、プロボクサー、デフフットサル日本代表、競輪選手、実業団選手、市民ランナーなど多様な競技者をサポート。
施術による痛みの改善から競技復帰、さらにはパフォーマンス向上まで一貫したサポートを行うことを強みに、学生アスリートからトップ選手まで高い信頼を得ている。
現在は、江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」のエリアマネージャーとして、現場での施術・トレーニング指導に従事。スタッフ教育にも力を入れ、後進トレーナーの育成にも積極的に取り組んでいる。
区の行政事業における体操教室、トレーナー専門学校での学生教育、同業トレーナーへの指導、社内研修での講師など、教育・普及活動にも幅広く参加。
「根本改善・再発防止・パフォーマンス向上」を掲げ、身体の本質を見極める全身アプローチを信条に、多くの利用者が長く健康で動ける身体づくりをサポートしている。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









