【症例報告|住吉駅前サモーナスポーツ整骨院】20代男性|首・肩こりを訴えた頚椎症の症例
2026年09月15日

「ここ1〜2週間で首や肩のこりが強くなった」「マッサージや鍼で楽にしたい」と感じている方は少なくありません。
首肩こりには、首周辺の筋緊張だけでなく、肩甲骨や肩関節の柔軟性、長時間の姿勢、体幹・骨盤の安定性などが関係している場合があります。
今回は、首肩こりに対してマッサージと鍼施術をご希望された、20代男性の症例をご紹介します。
症例概要
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年齢・性別:20代・男性
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傷病名:頚椎症
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主な症状:1〜2週間前から目立つようになった首肩こり
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ご本人の希望:マッサージと鍼施術を受けたい
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目標:日常生活で首肩こりを感じにくい身体をつくる
※頚椎症の確定には、症状や神経学的所見に加えて、必要に応じて医療機関での画像検査などが用いられます。整骨院での徒手検査だけで診断を確定するものではありません。
身体評価
姿勢・動作の評価
立位では「上位交差性症候群」と呼ばれる姿勢パターンがみられました。
これは、首から肩にかけての筋肉が緊張しやすく、胸部や肩甲骨周辺の筋肉とのバランスが崩れている状態を表すものです。頭が前に出る姿勢や肩が内側に入りやすい姿勢と関連することがありますが、姿勢だけが症状の原因とは限りません。
FFD(立った状態で前屈し、指先と床の距離を確認する検査)は+5cmでした。指先が床まで届いておらず、背部や股関節、下肢後面を含めた身体全体の柔軟性にも制限がみられました。
頚部の理学検査
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ジャクソンテスト:陰性
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スパーリングテスト:陰性
いずれも、頚椎に圧迫を加えて腕の痛みやしびれなどが誘発されるかを確認する検査です。今回は検査による症状の誘発はありませんでした。
ただし、陰性だからといって頚椎や神経の問題を完全に否定できるわけではなく、症状の経過とあわせた判断が必要です。
肩関節・肩甲帯の柔軟性
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CAT:陽性、3横指
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HFT:陽性、同側の目頭まで
CATとHFTは、肩甲骨を固定した状態で肩関節を動かし、肩後方組織の柔軟性を確認する検査です。
今回の結果から、肩関節後方や肩甲骨周辺に動きの制限があり、肩を動かす際に首周辺の筋肉が代わりに働きやすい状態が考えられました。
筋力評価
MMT(徒手筋力検査)では、以下の結果でした。
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中殿筋:右4
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腸腰筋:左右4
中殿筋は骨盤を横方向に安定させ、腸腰筋は股関節や体幹の動きに関係する筋肉です。いずれも筋力が最大ではなく、特に右側の骨盤を支える機能に課題がみられました。
身体のバランス
立位では右脚が短く見えるアライメントが確認されました。
これは実際の骨の長さだけでなく、骨盤の傾きや左右の筋緊張、立ち方の癖によって生じることもあります。そのため、脚の長さだけを見るのではなく、骨盤・股関節・体幹を含めて評価することが重要です。
首肩こりに関係していたと考えられる要素
今回の首肩こりには、次のような要素が複合的に関係していた可能性があります。
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首から肩にかけて筋緊張が生じやすい姿勢パターン
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肩関節後方や肩甲骨周辺の柔軟性低下
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小胸筋や斜角筋、胸鎖乳突筋などの緊張
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体幹・骨盤を支える筋力の不足
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全身の柔軟性低下
肩甲骨や胸郭が動きにくい状態では、肩を動かしたり姿勢を保ったりする際に、僧帽筋や斜角筋など首周辺の筋肉へ負担が集中することがあります。
ただし、今回の評価だけで首肩こりの原因を一つに断定することはできません。日常生活や仕事中の姿勢、活動量、睡眠、ストレスなども含めて経過を確認していく必要があります。
施術内容
ご本人が希望されていたマッサージと鍼施術を中心に、以下の施術を行いました。
うつ伏せ
肩から殿部までの筋緊張を確認しながら、マッサージを行いました。
横向き
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肩甲骨周辺のリリース
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肩甲骨の可動性を引き出す施術
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小胸筋リリース
肩甲骨と胸郭の動きを確保し、首周辺だけに負担が集中しにくい状態を目指しました。
仰向け
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肩・背部のリリース
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頚部周辺への施術
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斜角筋への施術
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胸鎖乳突筋への施術
さらに、僧帽筋周辺へ立体動態波による電気刺激と、志摩先生による僧帽筋への鍼施術を実施しました。
施術後の変化
首肩こりの強さを、ご本人の主観で「最もつらい状態を10」として確認しました。
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施術前:10
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手技施術後:4
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立体動態波・鍼施術後:1
初回施術後には、首肩こりの大幅な軽減が確認できました。
ただし、これは初回施術直後の変化です。症状が長期的に安定したことを示すものではないため、日常生活での戻り方や持続時間を継続して確認する必要があります。
今後の方針
今回、ご本人の希望に合わせたマッサージと鍼施術によって症状の変化を実感していただき、スポーツ整体4回の施術計画で継続することになりました。
今後は首周辺の筋肉を緩めるだけでなく、次の項目を再評価していきます。
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首肩こりが戻るタイミング
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肩関節と肩甲骨の柔軟性
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姿勢を保持する際の身体の使い方
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体幹・骨盤周辺の筋力
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日常生活で負担がかかる姿勢や動作
最終的には、一時的にこりを軽くするだけでなく、「首肩こりを日常的に感じにくい身体づくり」を目指します。
同じような首肩こりでお悩みの方へ
デスクワークやスマートフォンの使用などで同じ姿勢が続くと、首から肩、背中にかけて筋肉の緊張が強くなることがあります。肩こりでは頭痛や吐き気を伴う場合もあると、日本整形外科学会でも説明されています。日本整形外科学会「肩こり」
ただし、首肩こりの原因や身体の状態は一人ひとり異なります。姿勢だけを直そうとしたり、つらい場所だけを揉み続けたりするのではなく、肩甲骨・胸郭・体幹・骨盤まで含めて確認することが大切です。
なお、腕や手の強いしびれ、筋力低下、手先の動かしにくさ、歩きにくさ、急激な症状の悪化などがある場合は、整形外科など医療機関の受診を優先してください。日本整形外科学会「頚椎症性神経根症」
よくある質問
Q1.首肩こりはマッサージだけで改善しますか?
筋緊張が強い場合は、マッサージ後に楽になることがあります。ただし、肩甲骨の動きや長時間の姿勢、筋力などが関係している場合は、施術だけでなく運動や生活習慣の見直しも必要です。
Q2.鍼施術は首肩こりにも受けられますか?
身体の状態や既往歴などを確認したうえで、首肩周辺の筋緊張に対して鍼施術を行う場合があります。刺激量や施術部位は、一人ひとりの状態に合わせて調整します。
Q3.20代でも頚椎症になることはありますか?
頚椎症は一般的に加齢による変化と関連しますが、年齢だけで判断することはできません。診断には症状や診察所見、必要に応じてレントゲン・MRIなどの画像検査が用いられます。
Q4.ジャクソンテストとスパーリングテストが陰性なら安心ですか?
検査で症状が誘発されなかったことは一つの判断材料になりますが、陰性だけで神経や頚椎の問題を完全に否定できるわけではありません。症状の経過や、しびれ・筋力低下の有無も確認します。
Q5.姿勢が悪いことが首肩こりの原因ですか?
姿勢は関係する要素の一つですが、唯一の原因ではありません。筋力、柔軟性、活動量、睡眠、ストレス、作業環境などが複合的に関係します。
Q6.どのような症状があれば病院を受診すべきですか?
腕や手のしびれが強くなる、力が入りにくい、細かい手作業が難しい、歩行が不安定になる、強い頭痛や発熱を伴う場合は、医療機関へ相談してください。
Q7.何回くらい通えばよいですか?
必要な回数は、症状の期間や生活背景、施術後の戻り方によって異なります。本症例では、経過を確認するためにスポーツ整体4回の計画から開始しています。
この記事の執筆者:中澤 武士(なかざわ たけし)
保有資格:
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柔道整復師(国家資格)
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NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
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NASM-PES(パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)
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中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)
プロフィール:
スポーツ現場から医療分野まで幅広く携わる実践型トレーナー・施術者。
これまでに、大相撲の横綱をはじめとする幕内力士、新極真空手日本代表、プロボクサー、デフフットサル日本代表、競輪選手、実業団選手、市民ランナーなど多様な競技者をサポート。
施術による痛みの改善から競技復帰、さらにはパフォーマンス向上まで一貫したサポートを行うことを強みに、学生アスリートからトップ選手まで高い信頼を得ている。
現在は、江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」のエリアマネージャーとして、現場での施術・トレーニング指導に従事。スタッフ教育にも力を入れ、後進トレーナーの育成にも積極的に取り組んでいる。
区の行政事業における体操教室、トレーナー専門学校での学生教育、同業トレーナーへの指導、社内研修での講師など、教育・普及活動にも幅広く参加。
「根本改善・再発防止・パフォーマンス向上」を掲げ、身体の本質を見極める全身アプローチを信条に、多くの利用者が長く健康で動ける身体づくりをサポートしている。
この記事の監修者:鮫島 洋一(さめしま よういち)
保有資格:
- 柔道整復師(国家資格)
- 鍼灸師(国家資格)
- あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
- JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
- NASMフィットネスエデュケーター
プロフィール:
メディカルトレーナーとして、甲子園大会や世界陸上など国内外のスポーツ現場に帯同。トップアスリートから成長期の学生アスリートまで、競技復帰・再発防止・パフォーマンス向上を見据えた施術・指導を行っている。
スポーツ障害に対する専門的な視点と、根本改善を重視した全身アプローチで、多くの競技者のサポートに携わってきた。
現在は江東区エリアにて「サモーナスポーツ整骨院」「パーソナルトレーニングジム サモーナ」を運営し、地域の運動愛好家・学生アスリートからの信頼も厚い。また、トレーナー教育のための専門学校のコース長として教育の現場でも活躍している。









