ぎっくり腰の時にやってはいけないこと!柔道整復師が解説!
2025年03月31日
ぎっくり腰は、まるで突然の雷に打たれたような激痛で、日常生活を大きく制限してしまう厄介な症状です。
そんなぎっくり腰、実は正しい対処法を知っているかどうかで、回復のスピードが大きく変わります。
柔道整復師は、筋肉や関節、骨格のバランスを整えることで、自然治癒力を引き出す専門家です。ぎっくり腰への対応も、安静だけでなく、身体の状態に応じた適切な処置が非常に重要となります。
実は、ぎっくり腰は適切な処置を行わなければ、症状が悪化し、回復までに時間がかかってしまう可能性があります。
この記事では、ぎっくり腰の際にやってはいけないこと、そして早期回復のための正しい対処法を、柔道整復師の視点から詳しく解説します。
ぎっくり腰の典型的な痛みの特徴
ぎっくり腰の最大の特徴は、「突然の激痛」です。
まるで電気が走ったよう、あるいは針で刺されたような鋭い痛みが走ると表現されることもあります。
感じ方には個人差がありますが、痛みで立ち上がれなくなる、歩くのが困難になるなど、生活動作に深刻な影響が出ることもあります。
ぎっくり腰を引き起こす主な動作や姿勢
ぎっくり腰は、実は特別な動作ではなく、日常のちょっとした動きがきっかけになることが多いのです。
特に以下のような動作や姿勢は、腰に大きな負担をかけるため注意が必要です。
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重い物を持ち上げる
無理な体勢での持ち上げや、中腰・身体から離れた位置での動作は、腰への負荷が大きくなります。 -
急に腰をひねる
スポーツ時や振り向きざまなどの急な動きは、筋肉や靭帯を傷めやすいため、事前の準備運動が大切です。 -
長時間同じ姿勢を続ける(デスクワーク・運転など)
筋肉の緊張が続くことで腰に負担が蓄積します。こまめな休憩やストレッチを意識しましょう。 -
猫背などの不良姿勢
猫背は骨盤の傾きを変え、腰に余計な負荷をかけます。日頃から良い姿勢を心がけることが重要です。 -
運動不足
筋力の低下により、腰を支える力が弱くなり、ちょっとした動作でも負傷しやすくなります。
こうした動作を避けるだけでなく、日常的にストレッチや軽い運動を取り入れて、腰まわりの筋肉の柔軟性と安定性を高めることが、ぎっくり腰の予防につながります。
また、急性期には腰を前に曲げたり、後ろに反らすと強い痛みを感じたり、腰の動き自体が制限されることもあります。これは、損傷部位の炎症によって筋肉が緊張し、関節の可動域が狭くなるためです。
柔道整復師としては、痛みが強い時期には無理に動かさず、身体に負担の少ない姿勢を取りながら、状態を見極めて適切な施術やアドバイスを行っていくことが大切だと考えています。
ぎっくり腰でやってはいけないこと【柔道整復師の視点から】
ぎっくり腰は、まるで雷に打たれたかのように突然やってきます。激しい痛みに襲われ、普段何気なくできていた動作が困難になり、不安やパニックに陥る方も少なくありません。
「早くこの痛みをなんとかしたい!」というお気持ちはよくわかります。
しかし、ぎっくり腰を起こした直後こそ、適切な初期対応がとても重要になります。
間違った行動をとってしまうと、炎症が悪化し、症状が長引いたり再発のリスクを高める恐れがあります。
ここでは、柔道整復師の立場から「ぎっくり腰で絶対に避けるべき行動」を3つお伝えします。
① 腰を強く刺激する行為
ぎっくり腰になった直後は、腰を強く刺激する行為は絶対に避けてください。
■例としては…
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強いマッサージ
心地よく感じることもありますが、強い刺激を与えると炎症をさらに悪化させるリスクがあります。特に急性期は、患部に強い圧を加えるのは厳禁です。 -
腰を叩く
「叩けば痛みが和らぐ」と思う方もいるかもしれませんが、逆に組織を傷つけてしまう恐れがあります。 -
無理な姿勢の矯正
ぎっくり腰で姿勢が歪んでいるように見える場合でも、自己判断で無理に矯正するのは危険です。筋肉や関節に余計な負担をかけ、症状を悪化させることがあります。
ぎっくり腰の初期は、患部を安静にし、炎症が落ち着くのを待つことが最優先です。
② むやみに動き回る
「少しは動いた方が治りが早いのでは?」と考える方もいますが、発症直後の過度な動きは逆効果です。
ぎっくり腰は、腰部の筋肉や靭帯が損傷している状態です。無理に動かすことで、損傷が広がったり、炎症が強まる恐れがあります。
「少しぐらいなら…」と無理をすると、かえって回復が遅れてしまうことも。
痛みが強いときは、まず安静にして炎症を抑えることが回復への近道です。
やむを得ず動く場合は、必ず周囲のサポートを受けながら、ゆっくりと慎重に動くようにしてください。
③ 温めすぎや無理なストレッチ
「温めた方が血流が良くなって早く治る」と思いがちですが、ぎっくり腰の急性期に温めるのはNGです。
この時期は腰部に炎症が起きており、温めすぎると炎症が悪化する可能性があります。
たとえば:
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長風呂
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カイロの長時間使用
これらは、急性期にはかえって痛みを強めてしまう原因になりかねません。
また、インターネットなどで紹介されているストレッチの中には、ぎっくり腰には不適切な動きが含まれていることも多いため注意が必要です。
ぎっくり腰を早く治すための対処法
ぎっくり腰は、適切な対処を行えば比較的早く回復することも多い症状です。
しかし、間違ったセルフケアを行ってしまうと、かえって症状が長引いたり、慢性化してしまうことも。
そこで、ここではぎっくり腰の対処法を痛みの強さに応じてご紹介します。
ご自身の状態を確認しながら、適切な対応を選びましょう。
痛みが強い初期段階では、まず炎症を抑えることを最優先に考えましょう。
私の施術院に来られる患者様の中にも、「少し痛みが和らいできたから」と自己判断で動き始めた結果、再び激しい痛みに襲われてしまったというケースが少なくありません。
ぎっくり腰の回復には、焦らず、身体の状態を丁寧に観察しながら、無理のない範囲で対応することがとても重要です。
最後に
江東区大島駅、住吉駅にあるサモーナスポーツ整骨院では、ぎっくり腰の痛みの程度に合わせて適切な方法でアプローチを行います。
ただ単に痛みを改善するだけでなく、「ぎっくり腰を繰り返さない身体づくり」をテーマにストレッチやエクササイズ、トレーニングなどを組み合わせて、根本的な改善を目指すことができる整骨院です。
「ぎっくり腰になってしまってどうしたらいいのかわからない」
「動けるようになってきたけど腰が抜けそうで不安」
「腰の痛みで体を支えることができない」
などのお悩みがある方はお気軽にご相談ください!