腰痛についてもっと理解しよう!

2023年06月9日

こんにちは!江東区大島にあるサモーナスポーツ整骨院です!今回は、腰痛について理解を深めていただくための記事になっております。腰痛のことを知って腰痛と正しく向き合いましょう。

そもそも腰痛とは

腰痛は正式な疾患の名前ではなく、腰回りを中心に生じる痛みや不快感の総称です。

腰部椎間板ヘルニアや坐骨神経痛など代表的など下半身の症状を伴うものも腰痛と呼ばれます。腰痛は有訴者数(症状を訴える人)が多く、誰もが経験しうる痛みです。

特異的腰痛と非特異的腰痛

医師の診察、レントゲンやMRIなどの画像検査などで腰痛の原因が特定できるものは『特異的腰痛』に分類されます。腰部椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによって生じる腰痛は、『特異的腰痛』に分類されます。

ぎっくり腰に関しては、原因が明確なものと原因が明確に特定できないものがあります。

ぎっくり腰に関して、原因が明確に特定できるものに関しては、椎間板や靭帯など腰を構成している組織の怪我のことを言い、医療機関では、腰椎捻挫や腰部挫傷と診断される場合があります。

しかし、ぎっくり腰に関しては、医師が診察をしてもレントゲン検査をしても原因を断定できなことが多いため、その場合は、『非特異的腰痛』に分類されます。

一般的には、『腰痛症』と呼ばれる腰の痛みは、『非特異的腰痛』に分類されます。

『非特異的腰痛』に分類され原因が特定できないからといって、腰痛を治すことができないと考えてしまうかもしれませんが、股関節や足関節や筋力など全身のバランスを確認し、コンディショニングすることで非特異的腰痛の症状を改善できる場合があ多いです。

次に『腰痛』の中で数の少ない『非特異的腰痛』に関して解説させていただきます。

特異的腰痛に分される代表的な腰痛

予想外かもしれませんが、病院で医師の診察やレントゲン検査やMRI検査で原因を特定することができる腰痛は、全体の腰痛の15%ぐらいの割合です。原因が明確にわかる腰痛は意外にも少ないのです。

特異的腰痛の内訳としては、腰に痛みが生じていている場合よりも、坐骨神経痛を筆頭に、下半身に痺れや痛みが主な症状である『腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症』がそれぞれ4〜5%、ご高齢の方に多い骨粗鬆症による腰椎の圧迫骨折が4%程度、結核菌など各種細菌などによる腰椎の感染症(感染性脊椎炎)や脊椎への癌の転移など背骨に生じる重篤な病気が1%未満です。

次の章で、特異的腰痛の中でも代表的な『腰部椎間板ヘルニア』『腰部脊柱管狭窄症』についてご説明させていただきます。

腰部椎間板ヘルニア

腰椎の間にあるクッション材として役割を果たしている『椎間板』が姿勢不良や筋力低下など何かしらの影響で圧迫され、椎間板が突出したり、脱出してしまうことで、坐骨神経の大元である腰椎から分岐する神経根を刺激することで下半身に痺れや痛みが生じる疾患です。

若年から中年層の方が坐骨神経痛の症状を訴えている場合は、腰部椎間板ヘルニアによって引き起こされている可能性が高いです。

腰部椎間板ヘルニアを鑑別するために行われるテストとしては、SLRテスト、FNSテストなどがあり、大腿四頭筋の腱反射や長趾伸筋の筋力、長腓骨筋、短腓骨筋、アキレス腱反射に加え、それぞれの神経によって支配する知覚鈍麻などによって、どの腰椎の間の椎間板のヘルニアなのかを鑑別することができます。

確定診断をするためには、MRI検査を行う必要があります。

中には、痛みによって上体が傾いたままになってしまうこともあり、このような状態のことを疼痛性側湾と言います。疼痛性側湾が見られた場合には、無理にまっすぐの状態にしないように注意しましょう。

腰部脊柱管狭窄症

主たる原因は筋力低下に加え、腰椎の加齢による変性と言われています。そして、腰椎の間から分岐している神経(神経根、馬尾神経)が圧迫されることで下半身に痛みや痺れが広がります。

背筋を伸ばしたり、立ったままの状態や歩行時などに脚に痺れが生じ、腰を少し前屈みにすると痛みや痺れが楽になる『間欠性跛行』が特徴的です。また、横向きで寝ている時や椅子に座っている時に症状が楽になる場合は、腰部脊柱管狭窄症が疑われます。

歩くと痺れ、腰を前屈みにして少し休むと楽になる『間欠性跛行』が見られる場合は、お早めに専門家に状態を確認してもらい、適切な処置を受けた方がいいでしょう。

非特異的腰痛

多くの腰痛がこの非特異的腰痛に分類され、全体の腰痛の約85%が医師の診察やレントゲン検査、MRI検査などで原因が特定できない腰痛です。

また、画像上では腰部椎間板ヘルニアや腰椎のすべりなどの異常が見られたしても腰痛を感じていない人も多く、必ずしも画像上の異常な所見と腰痛の状態が一致するわけではありません。

ぎっくり腰などの代表的な非特異的腰痛は、原因が明確でない場合においても、初期のアプローチ方法を間違えると長期的に腰痛に悩まされたり、ぎっくり腰を繰り返すようになるので、ぎっくり腰になってしまった場合は、すぐに専門家に見てもらいましょう!

この非特異的腰痛は、治そう方法がないと思われがちですが、整骨院、接骨院でも治療を受けることで、全身のバランスを整え腰にかかる負担を軽減することで、早期の症状緩和が期待できます。

日常生活で腰痛に影響を与える因子

腰痛を引き起こす、または腰痛を悪化させる要因として、様々なものが指摘されています。仕事に関係するものや日常生活上での何気ない動作、スポーツ活動など様々なものが考えられます。

また、その中でも仕事環境などに関係し、引き起こされる腰痛を『職業性腰痛』もしくは『作業関連性腰痛』という場合があります。労働環境における腰痛発生の要因としては、以下のようなものがあります。

  1. 動的もしくは静的に過度に腰に負担を加える動作要因
  2. 腰に対する振動、寒い環境、床、段差での転倒などで見られる環境要因
  3. 年齢、性別、体格、筋力などの違いや、腰部椎間板ヘルニア、骨粗鬆症などの既往歴、基礎疾患、精神的ストレスなどの個人的要因

上記に要因が組み合わさり腰痛を引き起こします。

動作要因

『重いものを頻繁に持ち上げたり、おろしたりする』『前屈みになることが多い、腰を頻繁に深く曲げる、無理なたいせで腰を捻る動作が多い』『デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多い』『労働環境が整備されておらず、不自然な姿勢で仕事をすることが多い』などが労働要因として挙げられます。

腰に負担をかけないようにするためにも、改善できる部分はより早期に改善することで、腰痛の改善や悪化の予防にもつながります。

環境要因

『身体が冷えやすい環境で生活している』『工事の現場や長時間の運転などで全身が振動する環境にいることが多い』『職場や自宅において物が乱雑に配置されており、安全に身体を移動させることが困難』など

このように、環境によっても腰に負担をかけ腰痛を引き起こす場合があります。特に慢性的な腰痛の場合やぎっくり腰を繰り返してしまう場合は、環境の整備を行い身体に負担をかけないようにしましょう。

腰痛に対してマッサージや整体を行い、一時は痛みが緩和したとしても、このような環境要因によってすぐに腰痛になってしまう事も多々あります。

個人的要因

『運動不足で肥満傾向・・・』『慢性化した腰痛がある』『ぎっくり腰を繰り返している』『関節の柔軟性が低い』『年齢とともに腰痛が長引くようになっている』『病院で原因が不明確と言われどこで腰痛の治療を受けたらいいのかわからない』『暴飲暴食など不摂生が多い』など

このような個人的な要因は、専門家に相談しながら少しづつ改善していくことで、腰痛のリスクを回避できる可能性があります。また、病院で原因が不明確で非特異的腰痛に分類された腰痛に関しては、整骨院や整体んでも十分対応できる腰痛です。

全身の関節柔軟性や筋肉の硬さ、姿勢の悪さ、筋力低下など、様々なことが要因となり腰痛を引き起こしている可能性があります。

非特異的腰痛だからといって諦めずに、適切なアプローチを受けることで改善の余地はたくさんあります。

上記に記載した3要因は、単独の要因がきかけで腰痛を引き起こしていることは非常に少ないケースです。複数の要因が組み合わさり、辛い腰痛を引き起こしている可能性があります。

近年では、職場や対人関係のストレスでも腰痛が引き起こされるという報告があります。『仕事がうまくいかない』『働きがいがない』『上司や同僚とうまくいかない』『家庭環境でイライラする』など心理的な要因によっても腰痛が引き起こされると言われています。

最後に

江東区大島にあるサモーナスポーツ整骨院では、病院や整形外科と提携し、特異的腰痛、非特異的腰痛に対して適切なアプローチを行なっております。

ただ単にマッサージや整体を行い一時的に腰痛の症状を緩和させるのではなく、骨格、神経、筋肉のバランスを整え、身体を支えるための筋力強化も必要に応じて取り入れることで、根本的な問題解決を目指しています。

少しでも腰痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。