【ぎっくり腰|腰痛】前屈みになった際に急激に腰が痛くなったのはヘルニアのせい?
2023年11月30日
ぎっくり腰はヘルニアのせい?ぎっくり腰と腰部椎間板ヘルニアは同じ問題であると考えている方が多いようですが、結論からお伝えするとぎっくり腰と腰部椎間板ヘルニアの症状は違います。
ヘルニアだからぎっくり腰になるわけでも、ぎっくり腰になったからヘルニアになるわけでもありません。
医学的な分類上、腰部椎間板ヘルニアは原因が画像所見などで特定できる『特異的腰痛』に分類され、ぎっくり腰は原因が特定できない『非特異的腰痛』に分類されます。
ぎっくり腰になり整形外科にいき、画像検査などの結果、腰部椎間板ヘルニアが見つかることも少なくありませんが、そのヘルニアが直接的に『ぎっくり腰』に関係しているとは言えません。
このように、ぎっくり腰と腰部椎間板ヘルニアの関係性について混同して考えてしまっている方が多いので注意してください。検査をしないと断定できませんが、腰部椎間板ヘルニアの主な症状は下肢の痺れや、痺れに伴う下肢への放散痛であり、ぎっくり腰は腰周囲に激甚な痛みがあり身動きが取れない状態です。
腰部椎間板ヘルニアの症状がある場合は、整骨院や整体院ではなく、まずは『整形外科』に行き適切な検査、診断、治療をしなくてはいけない場合があります。
江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では、ぎっくり腰やヘルニアに関して、丁寧に問診や検査、鑑別を行い適切なアプローチをさせていただいております。
今回は、腰部椎間板ヘルニアがぎっくり腰の原因と思われていた方に対する、評価方法や施術内容に関してご紹介させていただきます。
ぎっくり腰の症状とお悩み|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
お昼ご飯を作ろうと前屈みになった際に急激に腰に激痛が走った。その後、少し体勢を変えようとするだけでも激痛。仕事にも行かないといけないので非常に困っている。
この方のお話を詳しく伺うと、数年前にもぎっくり腰になり、数年に一度は同じような状態になってしまうとのこと。ぎっくり腰で整形外科にいき、腰部椎間板ヘルニアの診断も受けたことがある。しかし、痛み止めの薬をもらったり、リハビリ室で電気をかけるだけで特別な処置はしてもらえなかった。
ぎっくり腰?ヘルニア?この腰痛は何?
ぎっくり腰になり、その原因がヘルニアである。と言われ、ヘルニアを手術しているわけではないのに、ぎっくり腰の痛みが改善したのか疑問に思いませんか?
ヘルニアが、ぎっくり腰の直接的な原因なのであれば、その腰痛はヘルニアに対して外科的なアプローチを行わないと解消しないはずです。ましてや、ヘルニアが存在しているのにぎっくり腰の痛みが自然軽快するはずがありません。
冒頭で記載したように、ぎっくり腰とヘルニアの医学的な分類は異なり、主訴としている症状も異なります。ぎっくり腰の原因がヘルニアだ!と勘違いしていることで、ぎっくり腰をくり返したり、慢性的な腰痛になるリスクが高くなるので注意してください。
腰痛を訴えている人の人口は非常に多く、もはや国民病と言っても過言ではありません。腰痛と付き合いなさい・・・と無責任な診断を受けた方も少なくない世の中ですが、適切に腰痛に対してアプローチすることで、快適な日常を手に入れられる可能性が高いです。
ぎっくり腰の評価・お身体の関係|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
ぎっくり腰を繰り返しているということで、腰だけの問題ではなく全身の関節の動きや筋肉の柔軟性に問題がある可能性が高いです。
腰だけの問題によって、ぎっくり腰になっているのであれば、腰の痛みが改善された段階で、ぎっくり腰を繰り返すことはないでしょう。私たち身体に無数に存在する関節には、それぞれ異なる役割があり、関節の役割にエラーが生じた際に、腰痛などの痛みになります。
身体の構造的に腰周囲は安定していないといけない部分です。しかし、股関節の柔軟性低下や足関節の硬さが原因で、スムーズに前屈み動作ができなくなります。私たちが無意識で行っている日常生活動作においても、全身の関節が連動して動作を構築しています。
なので、ぎっくり腰だからといって腰だけに注目するのでなく、全身の関節や筋肉に対しても評価や検査を行う必要があります。
以下が評価、検査結果です・・・・・・・・
- 立位評価(姿勢評価)
逃避性側湾
腰椎前弯++(反り腰) - 動作評価
腰の痛みにより困難だが、特に後屈動作で痛みが増悪
右骨盤が下がっている - 理学検査
SLRテスト 陰性
FNSテスト 陰性
ニュートンテスト 陰性
フレアテスト 陰性
hibbテスト 陰性 - タイトネステスト
ハムストリング+
腸腰筋+
大腿直筋+ - 筋力低下
腰部の痛みがひどく実施困難
など
ぎっくり腰の場合、痛みにより身体を動かすことが困難なことが多いため、上記のような検査、評価をさせていただきました。下半身の痺れや放散痛は見られず、感覚異常も見られなかったため、いわゆるぎっくり腰の状態であると判断し、施術をさせていただきました。
ぎっくり腰に対する施術内容とその結果|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
腰部周囲の疼痛が強いためハイボルト治療で疼痛緩和、消炎処置をさせていただきました。その結果、痛みが2割程度緩和し、少し動けるようになる。
その後、右骨盤低位(骨盤の歪み)に対し骨盤矯正を実施。結果として痛みがさらに緩和し、残り5割程度になり、恐怖心はあるものの来院時よりもスムーズに立ち上がり動作や歩行が可能になる。
最終的に残存した痛みに対しては、広背筋(背中の筋肉)、腹斜筋(お腹の筋肉)の柔軟性改善と筋肉を活性化のためのアプローチを行い、痛みが7割減少し、完全ではないがスムーズに動くことができるようになった。
炎症の状態も考慮し腰にコルセットをまき、起床時の腰痛の再発を防止するために、起き上がる前に実施する腰痛体操をアドバイス。また、ぎっくり腰になると安静にしすぎてしまうケースが多いので、可能な限り身体を動かすように指導させていただきました。
ぎっくり腰の状態を考慮し、3日間続けての通院指導を行い、徐々に通院頻度を減らし、ぎっくり腰を繰り返さないようにするための筋力強化を行っていただく予定。
ぎっくり腰でお悩みの方へ|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
急性腰痛は初期に適切な処置をすることが大切です!
急性腰痛は繰り返しやすい疾患のため、痛みを取るだけでなく安全に配慮しながら積極的なリハビリが今後の腰痛に関わります!
江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では早期の日常生活の復帰に向けて、施術とリハビリを組み合わせて行わせていただいております。繰り返すぎっくり腰、長年の腰痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
執筆者:江東区大島サモーナスポーツ整骨院 院長 山田祐樹
江東区大島のサモーナスポーツ整骨院院長の山田です!当スポーツ整骨院では、痛みのある局所的な問題だけでなく、全身のバランスを整え、局所にかかる負担を軽減するアプローチから、怪我をしない身体作り、スポーツパフォーマンスアップまで包括的にサポートさせていただく事ができます。
江東区大島の地域の健康増進に貢献させていただきます!!
江東区大島サモーナスポーツ整骨院
院長 山田祐樹(整骨院勤務 7年以上)
保有国家資格: