【肩の痛み|野球肩】投球動作時に右肩が痛くなる

2023年12月4日

野球肩|肩の痛み|江東区大島サモーナスポーツ整骨院|江東区大島駅徒歩1分

江東区大島のサモーナスポーツ整骨院です。今回は、野球の投球動作時に肩に痛みが出る方に対する評価と施術方法をご紹介させていただきます。野球などの投球動作では、スポーツにおける身体の使い方だけに焦点を当てがちです。しかし、痛みがなかなか改善しない場合は、日常的なセルフケア不足や肩に負担をかける姿勢、学生であれば授業を受ける際の座り方などで肩に対する負担を増やしている可能性も否定できません。

今回は、江東区大島のサモーナスポーツ整骨院における野球肩に対する評価と改善方法に合わせて、日常生活において気をつけるべきこともご紹介させていただきます。

野球肩|学生|投球時の肩の痛みの症状とお悩み|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

数日前から、野球で投球を行う際に右肩と背中に痛みが生じるようになった。軽くボールを投げるだけであれば痛みは出ないが、遠投やピッチングを行う際に痛みが出てしまう。

評価と身体の状態|江東区大島サモーナスポーツ整骨院|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

野球での肩の痛みを改善するために、肩の問題だけでなく、全身の関節の柔軟性や安定性、筋力を評価する必要があります。

  • 棘上筋(SSP)テスト
    【Full can test】
    ・肩関節外転30°で外旋位(親指を上に向ける)にする
    ・腕をその位置で耐える力に対して、抵抗を加えて肩のインナーマッスルが正しく機能しているか確認する

    【Empty can test】
    ・肩関節外転30°で内旋位(親指を下に向ける)にする
    ・腕をその位置で耐える力に対して、抵抗を加えて肩のインナーマッスルが正しく機能しているか確認する

  • 棘下筋(ISP)テスト
    棘下筋は肩関節外旋(腕を外に捻る動作)で作用する筋肉です。
    【External rotation lag sign】
    ・腕を下に下ろした状態で、肘関節を90°屈曲(曲げる)します
    ・肘から遠位(前腕部)を外速に開き左右差があるか確認し、左右差が見られれば陽性
  • 肩甲下筋(SSC)テスト
    肩甲下筋は肩関節を内旋(腕を内に捻る動作)で作用する筋肉です。腱板損傷の可能性がある場合、痛みにより手を背中に回す動作ができないことがあります。その場合は、以下のようなテストを行います。
    【Lift off test】
    ・患側(痛みがある方)の手を背中に回し、その手を背中から離して保持できるか確認する

    【Berry-press】
    ・患側(痛みがある方)の手で、お腹を押し込む力の強さを確認し、評価する

  • Drop arm sign(ドロップアームサイン)
    検者(検査する人)が外転90°まで腕を持ち上げ、支持している手を離す。その際に、患者さんが腕を支えられなかったり、わずかな抵抗で腕が下がってしまった場合は陽性

 

野球での肩の痛みを評価する際は、上記のようなテスト方法があります。しかし、実際に損傷している筋肉と上記の検査結果が一致しない場合があります。

例えば、棘上筋だけが損傷しているのに、肩甲下筋のテストで陽性となる場合や、肩甲下筋が損傷しているのに棘上筋のテストで陽性になる場合があります。

腱板損傷で実際に損傷している筋肉を確認するために、その他のテストを併用して確認する必要があります。

腱板損傷のテスト方法は、筋力テスト以外にも痛みを誘発するテストがあります。痛みを誘発するテストでは、検者(検査する側)が患者さんの身体を操作する方法と、患者さん自身に身体を動かしてもらう方法があります。

筋力テストと痛みを誘発する疼痛誘発テストを併用することで、損傷している腱板を特定しやすくなります。

以下が頭痛誘発テスト・・・・・

  • 肩峰下インピンジメントサイン
    【Neer test】
    施術者は患側の肩甲骨を押し下げ、もう片方の手で外転させる。このテストは、上腕骨を肩峰下面に押し当てるテストであり、外転90°以上で頭痛が見られれば陽性。

    【Hawkins test】
    施術者は屈曲(前方に腕を上げる動作)90°まで肩関節を屈曲させ、上腕を内旋させる。このテストでは、上腕骨の大結節を烏口肩甲靱帯の下面に押し当てるテスト。痛みが見られれば陽性。

  • Painful arc sign(ペインフルアークサイン)
    患者さん自身の力で肩関節を外転する。棘上筋が損傷している可能性がある場合は、60°〜120°の間で疼痛を感じる。それ以外の角度では痛みを感じないのが特徴。

このように、江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では、肩の局所的な痛みに対しても丁寧に検査をさせていただいております。検査の結果、提携している整形外科でMRIなどの精密な検査を受けていただく場合もあります。

局所的な問題の鑑別を行った後に姿勢、動作、関節の柔軟性、肩以外の筋力の評価を行います。以下が、その検査内容と検査結果です。

  • 姿勢評価:
    骨盤後傾位、左右の荷重バランス不良

  • 動作評価:
    ランジテスト(足を踏む込む動作)動作不良

    スクワットテスト 股関節の動作不良、後方荷重
    トレンデンブルグテスト 陽性 股関節の筋力低下の可能性あり
    FFD15cm ハムストリングの硬さがある可能性あり
    体幹回旋動作に左右差あり

  • タイトネステスト:
    ハムストリング 陽性

    股関節外旋筋群 陽性
    殿筋群 陽性
    内転筋 陽性

    大腿四頭筋 陽性
    左腸腰筋 陽性

  • MMT (筋力テスト):
    右中殿筋、右外旋筋、腸腰筋筋力低下

    右肩甲骨の不安定性あり

このように、肩関節だけでなく、体幹部分や股関節周囲にも問題が見られました。野球などの投球動作は全身の運動連鎖で構築されます。そのため、股関節や体幹部分などの柔軟性や筋力、安定性なども評価しなくてはなりません。

安静にして一時的に肩の痛みが消失したとしても、肩の機能、体幹の機能、股関節の機能などが改善せず、野球で投球を行うことで、再び肩に負担がかかり痛みを繰り返してしまいます。

江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では、上記の問題に対して痛みの改善のための施術だけでなく、リハビリ、パフォーマンスアップまでアプローチさせていただいていおります。

野球での肩の痛みに対するアプローチとその結果|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

肩に対してアプローチを行う前に、骨盤や背骨などの骨格の歪みが見られたため、骨盤矯正を行い全身のバランスを整えました。

その後、股関節周囲の柔軟性、筋力低下に対してハイボルト治療で筋力の活性化リハビリを実施。

最終的に肩関節、肩甲骨周囲の問題に対し、関節リリース、肩甲骨剥がしなどを行い局所的な問題を改善。

最終的に、投球動作を確認した際に来院時と比較し痛みが9割減少。ただし、この痛みの減少は一時的な筋力の活性化と柔軟性の改善によるものなので、継続的に実施する必要がある。

最終的には、自身で日常的にストレッチや動作改善のためのリハビリを行なっていただくことをお伝えしました。

野球やスポーツでの肩の痛みでお悩みの方へ|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

野球だけでなくスポーツにおける競技動作は、全身の関節や筋肉が連動して動きを構築しています。特に投球動作での肩の痛みは肩に注目しがちですが、股関節や体幹、足関節など様々な関節や筋肉が関係しています。

また、スポーツを行う際は、必ずセルフケアやそれぞれの競技動作に関連した基礎的な関節の柔軟性や筋力が必要になります。

大好きなスポーツを全力で楽しむためにも、日頃からケアや基礎的な筋力強化、動作改善を行うようにしましょう。

江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では、痛みの改善からパフォーマンスアップまで幅広くサポートさせていただくことができますのでお気軽にご相談ください。

執筆者:江東区大島サモーナスポーツ整骨院 院長 山田祐樹

院長 山田祐樹|江東区大島サモーナスポーツ整骨院江東区大島のサモーナスポーツ整骨院院長の山田です!当スポーツ整骨院では、痛みのある局所的な問題だけでなく、全身のバランスを整え、局所にかかる負担を軽減するアプローチから、怪我をしない身体作り、スポーツパフォーマンスアップまで包括的にサポートさせていただく事ができます。

江東区大島の地域の健康増進に貢献させていただきます!!

江東区大島サモーナスポーツ整骨院 
院長 山田祐樹(整骨院勤務 7年以上)

保有国家資格:

柔道整復師(https://www.zaijusei.com/index.html

鍼灸師(https://www.harikyu.or.jp/