テニス肘に対するスポーツ整体
2022年06月6日
先日、さまざまな整骨院や整形外科に通っても痛みが緩和しないという、テニス肘の方がお越しになりました。テニス肘で、肘周囲の治療を受けても痛みが解消しない場合、よく見落とされる治療ポイントあるので、そちらも今回の症例を合わせてご紹介させていただきます。
テニス肘って肘が悪いんじゃないの?
テニス肘は代表的なスポーツ障害です。テニスのバックハンドを繰り返し行うことで、肘の骨に付着している筋肉が過剰に硬くなったり、靭帯にストレスが加わり肘の外側に痛みが生じます。
なので、当然肘が悪いのですが、肘周囲の組織にアプローチをしてもなかな痛みが解消しない場合は、肘以外に問題を抱えていることが多々あります。
- 腕の力でボールを打ち返している
- 体幹の筋肉が弱い
- 股関節が安定していない
- 肩関節の柔軟性が低下している
- 肩甲骨が安定していない
- 姿勢が悪い
上記のものは、肘の問題以外で特に注視される、根本的な問題です。基本的には、肘の痛みがなくなったところで、動作を改善しない限りは、再び肘に負担がかかってしまうので、繰り返し痛みが生じることになります。
しかし、それでも肘の痛みが解消しない場合があります。
サモーナで実際によく見る症例
整形外科などでテニス肘と診断され、薬や湿布を使っていても、肘の痛みがまったく改善せず、思い切って当整骨院にお越しいただいたそうです。
思い切らずとも、気軽にお越しいただける環境なので、周りの方にもそうお伝えください。
まずは、上記に記載してあるように肘以外の問題を調べました。今回のケースの場合、姿勢不良、股関節の筋力低下、体幹の不安定性が見られ、肘周囲にテニス肘に特徴的な所見も見られました。
しかし、問診の際に今まで肘の治療を受けていても、症状が緩和しないとのことだったので、首の問題を疑い、頚椎の動きや首周囲の筋肉の状態を確認し、姿勢不良に伴い頚椎の動きがやや悪く、神経の圧迫の可能性があったため、神経に対しハイボルト(特殊電気)を局所的に実施させていただきました。
それにより、今まで変化がなかったテニス肘による肘の痛みが半減し、さらにスポーツ整体を行い、全身のバランスと肘の局所的な問題に対してアプローチし、最終的には痛みのレベルが8割程度減りました。
肘周囲の痛みや、筋肉には首の神経が関係しているので、姿勢不良などで大元の神経が圧迫を受けていると、肘に痛みが引かないことがあります。
最後に
テニス肘は、肘が悪いから痛くなるのではなく、股関節や肩関節、体幹など様々な要素のミスマッチにより引き起こされています。
確かに炎症を抑えて、安静にして、肘だけの治療をするだけでもテニス肘の痛みは解消します。しかし、先述したように体の動かし方のエラーを修正しない限りは、テニスをするたびに肘に負担がかかり痛が生じる可能性が高いです。
痛みを繰り返さずテニスやスポーツを楽しみたい方は、お気軽にご相談ください!