【肉離れ】キックボクシングでふくらはぎが肉離れ?!
2024年02月14日
江東区大島のサモーナスポーツ整骨院です!今回のテーマは『肉離れ』です。ふくらはぎや太ももの肉離れをして『痛みがなくなればOK!』と思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、肉離れは適切な処置をしないと『再発』するリスクがあります。また、再発するだけでなく『正しく力が入らない』などの機能低下が生じ、結果としてスポーツのパフォーマンスが低下する可能性もあります。
そこで、今回の記事では実際の症例やアプローチ方法なども含め、肉離れをした際にどのように対処した方がいいのか?ご紹介させていただきます。
肉離れをしたことがある方も、今現在肉離れをしている方も、早期回復、早期復帰、肉離れ再発防止の参考にしていただければ幸いです。
ふくらはぎの肉離れの症状とお悩み|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
こちらの章では、実際に当スポーツ整骨院に肉離れの症例をご紹介させていただきます。
以下実際の症例・・・
【年齢・性別】
30代・男性
【症状とお悩み】
キックボクシング中に、ローキックをしようとステップをし、左右の足を切り替えた際に左ふくらはぎに、『後ろからボールをぶつけられたかのような』衝撃があった。一瞬誰かにボールをぶつけられたかと思い後ろを振り返ったが誰もいなかった。
3ヶ月ほど前には、反対の右ふくらはぎの肉離れをしている。
今回受傷した左のふくらはぎの状態もだが、右のふくらはぎのコンディションもあまり良くないのでしっかり見てほしい。
右のふくらはぎに関しては、軽い肉離れと自己判断をし、特に治療やリハビリなどの処置を受けることなく、痛みが数週間経過し痛みが消失した際にキックボクシングに復帰してしまった。
怪我や痛みなどのストレスなくキックボクシングを楽しみたい。
お身体の状態|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
肉離れなどで痛みが生じると身体は自然に痛みを『庇う』動作をするようになります。この『庇う』動作は、患部の痛みがなくなったからといって自然に改善されない場合があります。このような『庇う』動作がある中でスポーツを続けると再び怪我をしてしまったり、今まで痛みがなかった場所に痛みが生じる可能性があります。
ですので、肉離れに限らず怪我をしてしまった際には必ず適切な処置を受け『リハビリや動作改善』を行う必要があります。
こちらの章では、先述した内容を踏まえ、当スポーツ整骨院で実際に行った検査や評価をご紹介させていただきます。
以下が検査、評価内容です。
【立位評価】
・両足回内足
⇨土踏まずが潰れているような状態。この状態だと肉離れやアキレス腱の痛み、シンスプリントなど様々なスポーツ障害や怪我を引き起こす可能性が高い。
・前屈動作
⇨FFD10cm。床と指先の距離が10cmあり腰椎骨盤リズムの破綻。ハムストリングスのタイトネス(硬さ)、骨盤の後方シフト、背骨の可動性、体幹の機能に問題がある可能性あり。理想は指先が床に触れている状態。
・後屈動作
⇨体幹の伸展動作がスムーズにできていない。状態を後ろに反らせた際にバランスを崩すシーンも見られた。骨盤の前方シフト、腰椎骨盤リズム、胸椎のモビリティ、体幹のスタビリティなど様々な面で機能不全がある可能性がある。
・回旋動作
⇨左回旋の可動域が低下。理想は、膝が曲がったり、腰が反る丸まるなどお代償動作がなく、回旋時に回旋側と反対側の肩が後方から確認できる状態。回旋動作がスムーズにできない場合、中殿筋、腸腰筋、股関節外旋筋群、腹斜筋などの機能やコンディションを確認する必要がある。
【動作評価】
・片足立脚:左右トレンデレンブルグ兆候あり
⇨両中殿筋が機能していない可能性あり
その他、動作の確認は左ふくらはぎに肉離れによる痛みがあり、代償動作が強く出る可能性があるので省略。炎症や痛みが軽減した段階で再度確認。通常歩行でも左足を庇うような破行が見られる。
【局所評価】
・つま先立ち不可
・足首自動背屈でもふくらはぎに痛みあり
・他動でのストレッチ痛あり
・収縮時痛みあり
・左腓腹筋筋腱移行部に『圧痛・熱感・腫脹あり』皮下出血は認められなかった。
【タイトネステスト】
・左右ハムストリングス
・右カーフ(左は痛みにより不可):右ふくらはぎの肉離れの既往あり
【筋力評価】
・左右中殿筋ともに筋力低下あり
・右カーフの筋力低下あり:左は肉離れによる痛みのため不可
上記のような状態に対し、全体的な身体の状態を視野に入れながらアプローチをさせていただくことになりました。まずは、左ふくらはぎの肉離れの局所的な問題に対してアプローチを行い、患部の負担を軽減するための患部外のリハビリをしていただきました。
結果として、歩行時の痛みは半減以下になり、来院された際よりもスムーズに歩行できるようになりました。自宅においても患部以外のリハビリを積極的に行っていただくようアドバイスしました。
肉離れでお悩みの方へ|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
スポーツにおいて、肉離れや捻挫は頻繁に起きますが軽視されがちばスポーツ外傷です。スポーツ外傷においては特にリハビリが重要になります。どんなに軽い肉離れや捻挫でも『必ずリハビリが必要』です。
痛みがなくなったからOK!なんとなくバランスが取れるようになったからOK!と言ったような判断でスポーツに復帰すると肉離れ以上の大きな怪我をする可能性もあります。
肉離れをしてしまった際は、自己判断をせずに必ず専門家の指導のもと適切な処置を受けるようにしましょう。
執筆者:江東区大島サモーナスポーツ整骨院 院長 山田祐樹
江東区大島のサモーナスポーツ整骨院院長の山田です!当スポーツ整骨院では、痛みのある局所的な問題だけでなく、全身のバランスを整え、局所にかかる負担を軽減するアプローチから、怪我をしない身体作り、スポーツパフォーマンスアップまで包括的にサポートさせていただく事ができます。
江東区大島の地域の健康増進に貢献させていただきます!!
江東区大島サモーナスポーツ整骨院
院長 山田祐樹(整骨院勤務 7年以上)
保有国家資格:
柔道整復師(https://www.zaijusei.com/index.html)
鍼灸師(https://www.harikyu.or.jp/)