【肩の痛み】テニスのサーブで肩が痛い｜SLAP損傷

2023年06月24日

テニスのサーブやスマッシュのような動作では、手を頭より上に上げる動作を多く繰り返すことが多いスポーツです。オーバーヘッド動作が多いスポーツでは、必然的に肩に対するストレスも増加します。

テニスでは、バックハンドによるテニスエルボー（外側上顆炎）などが有名ですが、サーブやスマッシュ動作においては、肩に負担がかかり痛みが生じる事が多いです。

今回の記事では、テニスのサーブやスマッシュ動作における肩関節の代表的な疾患や症状などについてご説明させていただきます。

投球動作と同じようなストレスがかかることもあるので、野球肩と同じ疾患もあります。

SLAP損傷（上方関節唇損傷）

肩関節は、主に『動き』の関節としての役割をしているので、非常に動きの幅が大きい関節です。また、構造的には骨同士がしっかりと組み合わさり関節を構成しているというよりも、お皿の上にボールが乗っていて、そのボールを安定させるために周囲の筋肉（回旋腱板）や関節包などで安定させています。

肩の関節（肩甲上腕関節）は、上腕骨と肩甲骨の関節窩で構成されており、その間には、関節の適合性を高めるための軟骨がクッションのように存在しています。これを関節唇と呼びます。

そして、SLAP損傷というのは、この関節唇の上方が筋肉の牽引力によって損傷している状態のことをいいます。

SLAP損傷の症状

SLAP損傷の主な症状としては、

テニスやスマッシュの際に痛みが生じる
肩に引っかかり感がある
肩を動かす際にゴリゴリ変な感じがする
その他の動作、日常生活では大丈夫だけどスマッシュやサーブの際だけ痛みが出る

など、上記のような症状を訴える方が多いです。これらの症状があるからといって必ずしもSLAP損傷とは言えませんが、関節唇を損傷している可能性は否定できません。

SLAP損傷を引き起こす要因

関節唇の上方には、上腕二頭筋と呼ばれる腕の筋や靭帯が付着しています。そのため、サーブやスマッシュ動作などのように思い切り腕を振り抜いた際に、強い牽引力や回旋力が加わることで、損傷リスクがあると言われています。

その原因の一つとしては、オーバユースつまり、使いすぎです。全身の運動連鎖やフォームが不安定だったり、ケアをせずサーブやスマッシュのような動作を行っていると、牽引力や回旋力が繰り返し加わり、関節唇が損傷します。

関節唇の損傷の疑いがある場合は、確定診断を受けるには整形外科に行き医師の診断を受ける必要があります。

SLAP損傷の治療法

最悪の場合、手術になることもありますが、多くは保存的な治療が選択されます。テニスなどにおける肩関節の疾患は、肩だけの問題ではなく、全身の使い方が要因で引き起こされることが多いと言われています。

そのため、安静にして痛みを改善しただけでは、再度痛みが生じるリスクが高いので、リハビリを行い全身の運動連鎖をスムーズに行えるようにしなくてはなりません。

テニスなどのスポーツにおける肩の痛み対して、必要な身体の機能として代表的なものは以下の通りです。

体幹の安定性
脊柱の安定性と可動性
股関節の可動性と安定性
肩甲骨の安定性と可動性
足関節の可動性と安定性

などが挙げられます。

安静にしていることで痛みは改善しますが、先述したように身体の機能が改善されない限りは、繰り返し痛みが引き起こされるリスクがあります。復帰する際は、十分にリハビリを行い全身の機能を改善してからにしましょう。

最後に

江東区大島にあるサモーナスポーツ整骨院では、テニスをはじめとするスポーツにおける肩の痛みに対して、根本的な問題を解明するために、痛みのある患部だけでなく、全身のコンディションを評価した上で、必要な施術やアスレティックリハビリテーションを行わさせていただいております。

肩に痛みがあり少しでも早くスポーツ復帰をされたい方は、お気軽にご相談ください。

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執筆者：江東区大島サモーナスポーツ整骨院　院長　山田祐樹

院長　山田祐樹｜江東区大島サモーナスポーツ整骨院江東区大島のサモーナスポーツ整骨院で院長の山田祐樹です！！当整骨院では、腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みだけでなく、スポーツにおける怪我まで幅広くご対応する事ができます。特にスポーツでの怪我では、痛みの改善だけでなくリハビリが非常に大切です。リハビリを行わずにスポーツに復帰することで、怪我を繰り返したり、怪我の症状が悪化する場合があるので注意しましょう！