変形性膝関節症に対するアプローチ
2022年11月15日
江東区大島にあるサモーナスポーツ整骨院です!今回は、変形性膝関節症に関する記事を書かせていただきました。
実際に当整骨院で行っているアプローチ方法もご紹介させていただいているので、変形性膝関節症でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
60代女性 1年前から膝が痛い 整形外科で変形性膝関節症と診断される
1年ほど前、転倒したのをきっかけに膝に痛みと熱感、膝関節周りに腫れが出て、整形外科に行ったところ変形性膝関節症と診断された方です。こちらの記事を記載するにあたって、ご本人の許可をいただいております。
約半年整形外科に通院を続けるも、膝の痛みの変化が見られなかったため、ご紹介で当整骨院にお越しになりました。
薬を飲んだり、注射をしたりとさまざまなアプローチをしてもらっていたそうですが、一向に変化が見られず、最終的には手術と伝えられ、切らないで痛みを解消したい!!ということでお越しになりました。
全身の評価|変形性膝関節症|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
残念ながら変形性膝関節症により、変形してしまった膝をまっすぐにすることはできません。
O脚になってしまった脚をまっすぐにするのは困難です。解剖学的に軟骨が削れたり、骨が削れてしまっているものを元に戻すことはできません。
生理的なO脚、つまり、荷重のかかり方や、関節の柔軟性低下、筋力不足によるO脚様の変形は改善することができます。
今回の方に関しては、残念なことに前者、解剖学的なO脚変形でした。
変形性膝関節症で膝関節周囲に痛みが出るのは分かりますが、大切なのはなぜ膝関節に負担が掛かっているのかを分析することです。
膝だけの評価ではなく、股関節や足首、姿勢も含めてまずは全身のバランスを検査することが大切です。
歩行時に、状態が左右に揺れたり、足を地面についた瞬間に、膝が横にぶれたりすることで膝の痛みが誘発されることが多いです。
股関節周囲の筋力低下や、体幹の筋力低下があることで、さらに全身のバランスが崩れ、より膝関節に負担がかかりやすい身体の状態になってしまいます。
全身評価・検査の結果|江東区大島サモーナスポーツ整骨院
今回のケースに関しては、左膝関節周囲に歩行困難なほどの痛みがある状態でお越しになりました。
膝に痛みがあるとどうしても、膝だけの問題に注目しがちですが、歩いている姿、椅子からの立ち上がりの姿勢など、何気ない動作を見させていただいたところ、膝以外の関節や筋力に大きな問題がある可能性が高いため、全身のバランスを確認させていただきました。
具体的に、全身のバランスをチェックしたところ以下のような問題が見られました。
- 左下肢の短縮(荷重の問題)
- 左股関節の柔軟性の低下
- 反り腰
- 猫背
- 左右の骨盤の傾斜のアンバランス
- 大臀筋の硬さ
- 股関節のインナーマッスルの筋力低下
- 股関節、体幹の機能不全
膝以外にも多くの問題が見つかりました。お話を細かく伺ったところ、骨粗鬆症の既往はなく、昔からぽっこりお腹で、姿勢が悪かったということでした。
上記のような評価をもとに、江東区大島サモーナスポーツ整骨院独自の技術、スポーツ整体で骨盤を始め、全身のバランスを整える施術を実施させていただきました。
スポーツ整体で行ったこと・その結果
変形性膝関節症の膝に無理な矯正を行うことはNGなので、骨盤、背骨、股関節など膝関節以外の問題に対してアプローチし、可動域改善や筋力強化を行ったところ、1回目の施術で痛みのレベルは6割減少し、通常の歩行とまではいきませんが、無理なく歩いて帰宅できるレベルまで状態が改善。
週に2回の通院をご提案させていただき、2回目にお越しになった際には、少し痛みレベルが高くなってしまったものの、痛みが半減した状態を維持することができていました。
スポーツ整体を行うたびに、アプローチの見直し、筋力強化、ご自宅でできるストレッチやリハビリをレベルアップしながら3ヶ月が経過し、現在では旅行で長時間歩くことができる様になってきました。
流石に長時間歩行することで膝に痛みは出てしまいますが、1日経てば痛みレベルは残り1割程度に落ち着くまで改善することに成功。
今後の施術方針
負担がかかり、硬くなってしまう筋肉のマッサージを行いつつ、全身の筋力を強化し、長時間歩いても痛みが出ない体づくりを行う予定です。
その後は、月1回程度お越しいただきメンテナンスを行うことをご提案させていただきました。
自宅においてもアドバイスさせていただいた運動を習慣化していただき、さらなる状態改善を期待しています。