【小学生|野球肩】ボールを投げると肩の前側が痛い

2023年11月9日

野球肩|肩の痛み|江東区大島サモーナスポーツ整骨院|江東区大島駅徒歩1分

江東区大島のサモーナスポーツ整骨院です。今回は小学生の野球肩による肩の痛みに対するアプローチとその結果をご報告させていただきます。

小学生の野球肩では、骨が未完成なので骨折を伴っている場合がありますが、今回の症例では骨折や関節唇損傷などは整形外科にて否定されたため、当スポーツ整骨院でご対応させていただきました。

小学生における投球数の制限などもありますが、実際のスポーツ現場では守られていなことが多いのが現実です。勝利至上主義により子供の将来に関わる場合がありますので、ご両親やコーチなどの方は、勝つことよりもお子様の身体のことを考えてあげるよう心がけてください。

野球肩の症状と悩み|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

3ヶ月前からボールを投げた際に左肩に痛みが出る。痛みが軽減しないため整形外科に行き検査をするも骨や関節内部に異常な所見は見られなかった。塁間でボールを投げる分には問題がないが、遠投やピッチングによって痛みが憎悪。

練習を休み安静にしたいが、練習を休んでしまうと試合に出してもらえなくなるかもしれないので休めない・・・

でも早く痛みを取りたい。

野球肩の状態と全身の評価|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

投球動作による肩の痛みの改善や予防をするには、全身の運動連鎖をスムーズに行えるようにする必要があります。野球肩など、スポーツにおける肩の痛みは、肩の痛みがなくなったからといって投球を再開すると、再び肩に負担がかかり痛みが再発する可能性が高くなります。

野球肩に対するアプローチのステップとしては、以下の通りです。

  1. 肩の痛みを改善する
  2. 肩の関節の可動域を改善する
  3. 全身の関節の可動機を改善しつつ関節の安定性や可動性を高めるための筋力強化を行う。
  4. 股関節や体幹、肩甲骨など各関節の機能を改善し正しい動作パターンを習得する
  5. 投球動作に必要な全身の筋力強化を行い、パフォーマンスアップを図る

わかりやすく簡略化して書かせていただきましたが、上記のステップが一つでも抜けてしまうと再び野球肩により、肩の痛みが再発する可能性があります。

パフォーマンスアップまで行う必要があるのか?と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、投球動作によって痛みが生じる場合は、オーバーワークつまり、使いすぎか、不適切な動作パターンである場合が多いです。

不適切な動作パターンがある限りは、肩の痛みを繰り返すことになるので、適切な動作パターン、身体の使い方を習得して、パフォーマンスアップを図る必要があります。

しかし、いくらパフォーマンスアップしたからといって、整骨院などでのメンテナンスやセルフケアが不足すると肩の痛みが生じてしまうので、野球だけでなくスポーツを全力で楽しむためには、道具の手入れだけでなく、自分の身体の手入れもしっかり行うようにしてください。

以下が今回、野球肩でご来院された小学生のお身体の状態です・・・

  • FFD(立位体前屈):15cm以上 *小学生で床に指先が届かないのは関節の柔軟性に大きな問題あり
  • ランジテスト:体幹の不安定性あり ニーイントウアウト *大きく脚を踏み込んだ際に膝が内側に入り体幹が不安。この場合、肩に負担をかける可能性あり
  • タイトネス+:広背筋、大円筋、小胸筋、大胸筋
  • 筋力低下:棘上筋、棘下筋、中殿筋、腸腰筋など
  • SSP、ISPテスト 陽性
  • インピンジメントテスト 陽性

上記の問題に対してスポーツ整体、基礎トレを行わさせていただきました。

*基礎トレとは・・・
当スポーツ整骨院で推奨させていただいている、野球だけでなくサッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上など全てのスポーツで必要な柔軟性を高めるためのトレーニング。

施術内容とその結果|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

基礎トレにて幹部以外の柔軟性を高めさせていただくので、今回は肩の関節の柔軟性を高め、さらに、痛みを引き起こしている原因となっている筋肉の硬さに対してアプローチ。

広背筋、大円筋の硬さに対してコンプレッションストレッチ、筋膜リリースを行い可動域改善。投球動作に必要な関節可動域まで改善。その後、背骨の動きや、骨盤のポジションを安定させるために必要な中殿筋、腸腰筋に対しハイボルト治療を行い、筋肉を活性化。

結果として、シャドーピッチングを行った際の肩の痛みが消失。しかし、一時的な可動域改善、筋肉の活性化なので、ボールの投球は禁止させていただきました。

野球ができない期間も肩の状態を改善するために必要な、トレーニングはたくさんあるので、復帰した時にパフォーマンスアップできるように、トレーニングプログラムを提案させていただきました。

野球肩でお悩みの方へ|江東区大島サモーナスポーツ整骨院

野球肩は、肩の痛みを改善しただけでは、再発するリスクがあります。怪我をしない身体づくりとパフォーマンスアップのために必要な身体づくりには共通している部分が多くあります。

『パフォーマンスを高める=怪我の予防』といっても過言ではありません。その土台となるのが関節の柔軟性、体幹の安定性です。この土台が大きければ大きいほど、将来的な筋力やパワー、スキルが大幅に向上します。

しかし、注意しなくてはならないのが、一度柔軟性が改善したとしても、土台を作るために行ってきたストレッチやトレーニングを必ず継続することです。適切な柔軟性を確保したままスポーツを行うことで怪我の予防、パフォーマンスアップに繋がるのでしっかりと継続してください。

このように、江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では、痛みの改善からパフォーマンスアップまで、子供達の身体のことを全力で考えて、治療、ストレッチ、トレーニングプログラムをご提案しております。

痛めない身体づくりの方法を知って、全力でスポーツを楽しみましょう!!