野球肩|投球障害肩を早く治すために必要なこと
2019.11.22
野球肩の治療をしていて、保存的な方法のみで中々改善しないことはありませんか?
関節唇や骨の問題など患部の安静が大切ですが、野球肩のような投球障害肩が発生してしまった理由を考えなくてはなりません。
本当に野球肩は肩だけの問題なのでしょうか?
肩に痛みがあるからと言って患部だけに注目してしまうと症状が長引いたり、痛みが引きにくいことが多々あります。
野球肩などのスポーツ疾患で大切なことは、肩関節や肩周囲の筋肉だけの問題ではなく、肩甲骨の安定性や可動性、体幹の機能、股関節の機能全てを評価することです。
1.野球肩ってどんな症状?
野球肩は、野球だけでなくテニスやバレーボールなど腕を大きく振る動作が多いスポーツで発生します。
肩は非常に複雑な機構で、少しの動作の不具合で痛みが発生しやすい部分です。
野球肩では、肩関節を覆っている袋つまり関節包や肩の関節の周りに付着している、腱や筋肉、または、骨の損傷によるものがあります。
問題が生じた部分によって痛みが生じる部位が異なります。
肩の前方、後方、上腕部分など痛みが出る部分が様々なので、野球肩は肩のどの部分の損傷なのか、しっかり鑑別する必要があります。
2.何で野球肩になるの?
なぜ野球肩になるかというと・・・
純粋にオーバーユース
つまり使いすぎによるものが多いです。
しかし、カラダのコンディションが整った状態で投球動作ができていればいいのですが、体幹や股関節、肩関節周囲の筋肉の筋力不足、投球フォームの問題など、投球しすぎという単純な問題以外にも多くの問題が隠れています。
3.野球肩の種類
ここではシンプルに野球肩にどんな種類があるか紹介します。
・インピンジメント症候群(肩のインナーマッスルが損傷して、肩を挙げようとすると痛みが走る状態)
・腱板損傷(肩のスジが切れてしまった状態)
・リトルリーグショルダー(小中学生に多い上腕骨の近位骨端成長軟骨板の炎症あるいは損傷)
・ルーズショルダー(肩関節不安定症ー肩の関節がゆるい状態で,痛みや投球障害をもたらす)
・肩甲上腕神経損傷(肩甲上神経が投球のフォロースルーのような動作のときに引っ張られたり、圧迫されたりして損傷をおこしたもの)
など
野球肩・・・たくさん種類あります。
正確な鑑別にはしっかりと医師の診断が必要です。
4.野球肩の治療をしても痛みが改善しない場合
その野球肩の治療は、患部だけの治療なのかどうかが重要です。
当然、肩の痛みを緩和させるために消炎処置は重要です。
肩患部を安静に保つことも重要です。
ただ、患部だけにアプローチしていてもなかなか痛みは引きません。
投球動作は動きの連動性によって成り立っています。
体幹の安定性
肩甲骨の安定性・可動域
肩甲上腕関節の可動域
股関節の柔軟性、安定性
首の問題
などなど
痛みが中々緩和しない場合は、最低でも上記の機能をチェックする必要があります。
肩の患部だけアプローチしても痛み方に変化が出ない場合は、必ずチェックしましょう。
むしろ、野球肩が疑われた際に患部の鑑別と同時に全身のバランスや筋力を確認してくれる施設に行くことが症状改善の最短距離です。
特に子供たちのカラダは非常に繊細です。
肩の痛みをただの使い過ぎと判断し、患部以外の状態を確認しないことで子供たちの将来にかかわる可能性があります。
投げることをやめて安静にすれば当然痛みは緩和します。
しかし、カラダのバランスは整っていません。
股関節や体幹などの重要な部分は改善していない状態で投球をすれば、確実にまた痛みが出てきます!!
様々な可能性を秘めている子供たち
『野球肩はただの使い過ぎ、休めば治るでしょ』と簡単に判断しないでください。
野球肩の根本の問題はどこにあるのか、しっかりと確認しましょう。
肩に痛みが出る場合、確実に運動連鎖に不具合があります。
5.野球肩|投球障害肩に大切なこと
何度もしつこくなってしまいますが、全身の筋力や関節の可動域を確認する必要があります。
肩関節だけの問題でなく、肩関節を支える筋肉、上腕骨と関節している肩甲骨の問題、肩甲骨が関節している胸郭の問題、胸郭を構成する肋骨が発生している胸椎の問題、腰椎の問題が関係しているのであれば、腰椎の安定性、股関節の柔軟性など・・・
野球肩の発生にはこんなにもたくさんの問題が関わっています。
本気で復帰したい、本気で治してパフォーマンスアップしたい方は一度ご相談ください。
肩についてのブログもご覧ください
☆「野球肩の種類と治療」
☆「肩こり解消?!江東区大島で肩甲骨はがしをするならサモーナスポーツにお任せ!!」
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