カラダの痛みとタンパク質 タンパク質の役割と必要量、筋肉との関係を解説
2019.03.19
慢性的な腰痛、肩こりなどにお悩みの方は多いのではないでしょうか?
慢性的な腰痛や肩こりなどのカラダの痛みはなかなか改善しません。
・筋肉の硬さ?
・姿勢不良?
・腹筋の弱さ?
・血流の悪さ?
本当にそれだけが原因でしょうか。
1 タンパク質の役割
タンパク質と言えば皆さん想像するのが筋肉だと思います!!(そんなことはないか・・・)
タンパク質の主な役割としては、なんといっても筋肉だけを作る栄養素ではなく、骨、臓器、髪の毛、爪など様々な体作りに使われる栄養素です。
また忘れがちなのが、体の機能を調節するための『ホルモン』や『酵素』、体を守るための『免疫体』を作るためにも重要な材料になっています。
このようにタンパク質は、体を正常に維持するために欠かせない栄養素です。
タンパク質は日々入れ替わります。
体の中で古くなったタンパク質は排泄され、食事から摂取されたタンパク質を利用し、新たにタンパク質を作ります。
体内でタンパク質が不足した場合は代わりに作り出すことはできず、筋肉の量の低下、体の機能不全、免疫の低下、体の不調を引き起こします。
2 筋肉とタンパク質の関係
タンパク質は、単に筋肉や髪の毛などを作ることに使われているだけでなく、エネルギーを作ることにも関わっています。
タンパク質ってすごいんです!
体の中では常にエネルギーの合成が繰り返されており、そのエネルギーを使ってさらにエネルギーが生み出されています。
無限ループ・・・しかし、永遠に体の中にあるものだけを使っているわけにはいきません。
外部から摂取しなくては、枯渇して何もなくなってします。
外部から取り込み、分解合成をしなくては新しいエネルギーを作ることはできません。
これを代謝と呼んでいます。
ですから、代謝を上げたい、代謝を上げたい、代謝を上げたいと無限に唱えていても、しっかりタンパク質などの栄養素を摂取しなくては代謝は上がりません。
タンパク質は、摂取したのち20種類のアミノ酸に分解されます。
そのアミノ酸の組み合わせにより、体の各部位を作るのにつかわれます。
もちろん筋肉や臓器もタンパク質から作られているので、タンパク質を摂取しないと大変なことになるのは、ご理解いただけると思います。
(腎臓に疾患がある場合は、医師と摂取量を相談してください)
筋肉の伸び縮みにもエネルギーが必要です。
何かに対して力を働かせることには何事にもエネルギーが必要なのです。
力を入れることに対してエネルギーが必要なことは、なんとなくご理解いただけると思いますが、面倒なことに縮んだ筋肉をもとの状態に戻すのにもエネルギーが必要なのです・・・
そう考えるとエネルギーってかなり必要ですよね。
タンパク質重要!!!!!ってなってきましたか?
*もちろん体を正常に動かすためには、タンパク質だけでなく、脂質、炭水化物、その他ビタミンなどの補酵素も重要です。
今回は、不足しがちなタンパク質にフォーカスしています。
3 タンパク質ってどのぐらい摂取すればいいの?
どのぐらいを想像しますか?
思ってる以上に摂取しないと意外とたりないです。
「日本人の食事摂取基準」を知っていますか?
簡単に言うと、厚生労働省が定めている日本人が摂らなければならない、エネルギーや栄養素の基準値を定めているものです。
その基準では、年齢と性別に応じてエネルギーやビタミン、ミネラルはもちろん、タンパク質の必要量も定まっています(下図参照)。
あくまでも参考値なので、性別、活動量、体重によってタンパク質の必要量は異なります。
頻繁にスポーツを行う人は、体重当たり1.2g~2.0gのタンパク質が必要と言われています。
かなり幅はありますが、選手の場合は競技種目にもよるのでかなり細かい管理が必要とされます。
4 タンパク質とカラダの痛みのまとめ
先ほど、タンパク質の推奨摂取量に関してお話しましたが、わかりにくいと思いますのでシンプルに説明します。
体重50kgの方の推奨量で体重の1.2倍で計算した場合、約60gのタンパク質を摂取しなくてはなりません。
鶏ムネ肉100gあたり約20gのタンパク質が含まれています。
ですので、かなり極端な話、約300g毎日摂取しなくてはなりません。
なかなかの量ですよね。
他の食材にもタンパク質は含まれているので、鶏肉だけ!!というよりは、全体の合計で摂取できると理想的です。
過剰な糖質摂取は余分なエネルギーのもとになり中性脂肪合成に働いてしまうので気を付けましょう。
カラダの痛みの改善に、マッサージや鍼灸、運動療法だけではなくタンパク質摂取という面も見直してみてはいかがでしょうか。
最後に
・全身の筋肉の緊張、それらの硬さを解除するうえで、施術や運動療法以外にも筋肉の状態を改善、向上するためにタンパク質は重要です。
・筋肉の質が向上することで、筋肉本来の柔軟性を取り戻すことができます。
また、全身のバランスを整えることで腰痛、肩こりなどの全身の痛みの改善につながります。
タンパク質は三大栄養素の一つであり、筋肉を構成する元です。
また、身体活動に必要不可欠なエネルギー生産にも大きくかかわります。
不足することで筋肉の質が低下するだけでなく、体のあらゆる不調につながります。
現代の食生活においては糖質過多なメニューが多く、タンパク質を効率よく摂取できていない、もしくは1日の必要摂取量にも満たない生活をしている方がほとんどです。
これを機にタンパク質を日ごろの食生活に積極的に取り入れ、筋肉の改善だけではなく体の機能にどれだけいい影響を与えるか体感してみましょう。
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