アキレス腱の痛みと解決法
2019.01.16
街中や公園でランニングをする方を多く見かけるようになりました。
主にアキレス腱の痛みは、走る動作や、ジャンプ動作など繰り返し足関節が動く動作で発生します。
アキレス腱の周囲の痛みは、種類ごとに対処方法が異なるので、鑑別をする必要があります。
【目次】
1 アキレス腱の痛みの種類
まずは、アキレス腱の痛みの種類をご説明いたします。
いずれの症状にも共通していることは、ランニングやジャンプ動作時に痛みが出ることです。
損傷した部分の腫れがみられることもあります。
アキレス腱症やアキレス腱周囲炎は、アキレス腱が付着するかかとから3~5cmのところに発生しやすいです。
林光俊 岩崎由純『ナショナルチームドクター・トレーナーが書いた種目別スポーツ障害の診療』南江堂,2014年,p.4
○主なアキレス腱の痛み
・アキレス腱炎
・アキレス腱周囲炎
・アキレス腱付着部炎
・アキレス腱断裂
1. 1 アキレス腱炎
アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉の腱に炎症が生じた状態です。
陸上競技、ランニング、ジャンプ動作などでアキレス腱に繰り返し負担が加わることで発症します。
アキレス腱は加齢とともに徐々に弱くなっていき、運動などで負担がかかることで発症しやすくなります。
1. 2 アキレス腱周囲炎
アキレス腱炎と同様の発生機序で、アキレス腱の周囲の膜に炎症が生じます。
1. 3 アキレス腱付着部炎
アキレス腱の踵の付着部分に炎症が起こります。
足首を上にそらせたときに強い痛みがでます。
処置をせずに症状が進行してくると安静時にも痛みが出るようになります。
アキレス腱の踵に付着する部分に腫れがでることもあります。
2 アキレス腱の痛みの原因
アキレス腱の痛みの主な原因としては、走る動作や、ジャンプ動作などでふくらはぎの筋肉に過剰な負担がかかることでアキレス腱にストレスが加わり痛みが生じます。
また、扁平足などで足のバランスが崩れている場合に発症しやすいです。
底のすり減った靴を使って運動することも、原因の一つとして挙げられます。
2.1 アキレス腱に痛み出る可能性がある人
先ほど記載したように、扁平足、底のすり減った靴の使用などが、主な現認として挙げられます。
しかし、それ以外にも意外なところに原因があることが多いです。
○アキレス腱の痛みの意外な原因
・走ったり、ランニングした際にふくらはぎの筋肉が筋肉痛になりやすい
・繰り返しジャンプをするとふくらはぎがパンパンになる
・立っていたり、歩いているだけでもふくらはぎが疲れる
など
ふくらはぎの筋肉に負荷がかかりやすい人には、いくつか特徴があります。
体幹や股関節の筋肉の機能が低下していることが多くみられます。
体幹(コア)が不安定なことで、股関節の筋肉が正しく働かなくなり、走る、ジャンプする動作の中心が足首になることで、ふくらはぎの筋肉の負担をかけてしまいます。
走る、ジャンプする以外にも、スポーツをした際、ふくらはぎの筋肉に負担がかかっている人は要注意です。
3 アキレス腱の痛みの解決法
アキレス腱の痛みの解決法としては、まずは安静に保つことが重要です。
同時に、体幹(コア)、股関節の機能を高めていきます。
コアを安定させ、お尻の筋肉を正しく使えるようにすると、ふくらはぎの負担が軽減します。
患部に対しては、消炎処置、ふくらはぎの筋肉の緊張緩和、アキレス腱のモビライゼーションなどを施します。
手技療法、筋膜リリース、特殊電気を用いることで早期回復、早期復帰を目指します。
重症なものに関しては、手術が検討されることもあります。
急性期の症状が落ち着いてきたら、徐々に運動負荷を上げていき、ふくらはぎのストレッチ、ふくらはぎ、足部の筋力強化などを行います。
再発防止のために、ランニングフォームやジャンプフォームなどのスポーツ動作の修正も大切です。
靴のコンディションもしっかりと確認しましょう。
アキレス腱の痛みの種類、解決法のまとめ
アキレス腱の痛みは、患部だけの処置だけでなく、全身のバランスをしっかり整えておくことで防ぐことができます。
アキレス腱の痛みがなくなったからと言って安心するのではなく、体幹、股関節の機能を高め、正しいカラダの使い方を習得することで再発予防につながります。
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