ずっと椅子に座っていると 立ち上がる時に腰が痛い その原因と対処法
2019.03.06
『立ち上がる時に腰に痛みがある・・・』そんな相談をよく受けます。
ずっと座った状態から立ち上がる際、腰に痛みが出るという方が多いです。
今回は、立ち上がる時の腰の痛みに関して紹介します。
【目次】
1 椅子からの立ち上がり時の腰痛は腰が原因?
椅子から立ち上がる際の腰の痛みは、腰に原因があると思いますか?
腰だけが原因だと思いこみ、腰をマッサージしたり、腰を伸ばしたり捻ったり、腰に対してアプローチをすることが多いのでは・・・
しかし、このような腰痛の場合多くが腰の筋肉が直接的な原因ではなく、別の場所にある筋肉が原因になっています。
皆さんは、椅子から立ち上がる際の腰の痛みの原因はどこにあると思いますか?
2 実はお腹側にある筋肉が腰痛を引き起こしている
立ち上がりの時の腰痛は、お腹側にある筋肉の緊張が原因になっていることが多いです。
座った状態でいることで、お腹側の筋肉が短縮します。
基本的に座っている姿勢というのは多くの人が前傾姿勢になっています。
立ち上がる際に腹側が硬いことで、背側にストレスがかかることで腰痛が引き起こされる可能性が高いです。
腹側の筋肉の緊張を緩和することで腰痛が軽減することが多いです。
3 そもそも座っている時間が長いと体に悪い
近年、長時間座っていることは、タバコなみに体に悪影響を及ぼすといわれています。
座って電車で会社に出勤して、座って仕事して、電車に座って帰宅する、かなり多くの方がこのサイクルだと思います。
ずっと姿勢を整えた状態で座っているのでも、立った姿勢と比較し1.4倍、前傾姿勢度と1.8倍椎間板にストレスを与えます。
座っていることで、横隔膜の機能の低下、各種内臓の機能に悪影響を及ぼすともいわれています。
運動不足を自覚していて、デスクワークが多い方はかなり注意が必要です。
4 痛みが発生するメカニズム
筋肉の緊張が長時間続くことで、筋肉の間にある毛細血管が圧迫され血流が阻害されます。
血流が阻害されることで、筋肉に酸素が運搬されなくなり酸欠状態になってしまいます。
この状態になると、『ブラジキニン』と言われる物質分泌されます。
ブラジキニンは酸素を取り込みやすくさせる効果があるのと同時に、痛み物質でもあるのでその影響で脳が痛みを認識します。
お風呂で温まったりマッサージを受けると血流が改善し、一時的に酸欠状態が改善するので痛み物質の分泌が抑えられます。
しかし、元の生活サイクルに入ると筋肉が緊張し痛みを感じてしまいます。
痛みの出方にもいろいろあります。
ずっと座った状態が痛い、ある特定の動きをすると痛い、どんな姿勢をしてても動かしても何をしてても痛いなど。
3つ目の痛みは、体に起こる非常に悪いサインの可能性があるのですぐに検査に行きましょう・・・
5 立ち上がり時の腰痛に関係する筋肉
腹側の筋肉で一番関係しているのは、大腰筋というお腹の深いところにある筋肉です。
腰椎(腰骨)の左右から股関節をこえて、太ももの骨までつながっている筋肉です。
姿勢のコントロールにかかわる非常に重要な筋肉です。
座り続けることでこの筋肉の機能が失われてしまいます。
そうして硬く緊張することで立ち上がり時の腰痛の原因になってしまいます。
他にも、腸骨筋、大殿筋、中殿筋、小殿筋、大腿直筋など股関節をまたいでいる筋肉も緊張することで腰痛の原因になります。
6 立ち上がり時の腰痛はどのように改善すればいいのか
先ほど紹介した、大腰筋、腸骨筋、大腿直筋など股関節をまたいでいる筋肉の緊張を緩和すれば腰痛は改善します。
しかし、緊張を緩和させる際に、痛みを伴う施術を受けるとかえって筋肉が緊張する恐れがあります。
これは体の防御システムによるものです。
緊張のある部位に対して徐々に圧を与えてリラクゼーションすることで硬さを解除することができます。
また、大腰筋や腸骨筋に対しては特殊電気を用いることで比較的リラックスした状態で緊張を緩和することができます。
筋肉を緩めただけでは、再び痛みが出てしまうので座位でできるエクササイズや、仕事の合間に実施してもらうストレッチなどを皆様のライフスタイルに合わせてご案内します。
長年の腰痛をあきらめずに一度当院にご相談ください。
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サモーナスポーツ整骨院
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